犬の本能だから仕方がない!?引っ掻く原因と対処法
ホリホリしちゃうのは犬の本能だから仕方がない、と諦めていませんか?そのまま自由にさせていると、家中の全ての物を引っ掻き、ボロボロにされてしまいます。ホリホリしちゃうのは確かに犬の本能なのですが、それ以外の原因もあります。
飼い主さんの行動や暮らす環境が原因になってしまうこともあります。どのようなことから家中を引っ掻いてしまうようになるのか、原因と対処法をまとめました。
1.自分のスペースを作ろうとしている
自分のベッドやクッションやブランケットなどをホリホリすることがよくありますね。自分の物であるということを理解しているということでもありますし、くつろぐときや眠るときの寝床づくりとしてホリホリします。よく知られている犬の本能によるものです。
では、ホリホリする対象がソファーや床や壁であるときはどうでしょう。これも同じように、犬の本能によるもので、野生であったころ、巣穴や寝床を作っていたときの行動です。その場所に自分のスペースを作ろうとしています。その場所を気に入ってしまったのかもしれません。飼い主さんから見ると、ただ引っ掻かれてボロボロにされているように見えてしまいますよね。
対処法
このようなときは、愛犬のためのスペースや寝床を見直してみてください。たとえば、窓際である場合、外から聞こえてくる音によって、落ち着くことができないのかもしれません。ベッドや寝床が気に入らないのかもしれません。
明るい場所よりも、少し暗い場所を好むこともあります。賑やかなリビングより、静かな和室を好むこともあります。畳を引っ掻いてボロボロにされるケースはとても多いです。畳の香りや雰囲気など、犬にとっても落ち着くことができる場所なのかもしれませんね。
2.ストレスを発散させている
ストレスが家中を引っ掻く原因になってしまうことがあります。長時間のお留守番、スキンシップやコミュニケーションの不足、運動不足などによって、大きなストレスを抱えているのかもしれません。
家具や床や壁などを狂ったように引っ掻き続けるような行動が見られます。お留守番中に行動することも多く、家中を引っ掻かれた様子を見て、帰宅した飼い主さんも唖然としてしまうでしょう。お留守番中の不安や寂しい気持ちを晴らすため、退屈をしのぐために引っ掻くようです。
対処法
家の中を犬が安心して過ごせる環境に整えていますか?落ち着いて過ごせるスペースや寝床を与えていますか?家中を引っ掻く原因は、犬がストレスを感じやすい環境であるからではありませんか?とくに、お留守番している時間が長いのであれば、安心して落ち着いて過ごせる環境であること、そして、退屈しない環境であることが大切です。
また、一緒に過ごすことができる時間には、たくさんスキンシップやコミュニケーションをとってあげてください。飼い主さんとの触れ合いが何より癒しと安心を与えます。お散歩の時間が十分に取れない日は、家の中で出来る遊びを取り入れてみるのも良いです。運動不足はストレスの原因になりやすいため、5分や10分でも構いませんので、お散歩を習慣化することも大切です。
3.飼い主さんに注目されたい
引っ掻いているのを発見したとき、きっと愛犬を叱るでしょう。そのことを理解し、飼い主さんに注目されたいがために、引っ掻いてしまうことがあります。
飼い主さんが自分以外の何かに夢中になっているとき、飼い主さんの気を惹くため、構ってもらうための行動です。遊んでほしい、撫でてほしい、構ってほしい、褒めてほしいなどのサインかもしれません。
対処法
ホリホリしてはいけないものを引っ掻いているときは、もちろん叱って構いません。ただ感情的に声を荒げるのではなく、“いけない”ということを理解してもらえるようにしましょう。先ほども話したように、スキンシップやコミュニケーションが不足している可能性があります。飼い主さんに注目されたくて引っ掻いてしまうのであれば、そのときに、愛犬が満足するまで構ってあげてください。
もちろん、不足しないように普段からスキンシップやコミュニケーションを大切にすることも必要です。心が満たされていれば、家中を引っ掻いてしまうこともなくなるはずです。
まとめ
犬が家中を引っ掻いてしまう原因は、主に3つあります。
- 自分のスペースを作ろうとしている
- ストレスを発散させている
- 飼い主さんに注目されたい
- 暮らす環境を犬が安心して落ち着いて過ごせるように改善すること
- スキンシップやコミュニケーションを大切にすること
家中を引っ掻かれてしまわないためには、この2つもとても大切なことです。