ショッピングモール内でマナーの悪い飼い主になっていませんか?
「日本は犬に優しくない国」なんて言われることがあるようです。海外と比較してみると、犬OKの施設もそう多くはありません。電車やバスやタクシーなども犬と一緒に気軽に乗れるものではありません。それどころか、盲導犬や介助犬さえもお断りの施設も多くあります。なぜだと思いますか?日本にはマナーの悪い飼い主さんが多く存在するからです。
たとえば、法律によって義務付けられている狂犬病予防の注射ですが、注射率はどれくらいだと思われますか?厚生労働省の調査によると、平成30年度末現在(都道府県別)では、最高注射率91.4%、最低注射率50.5%とされており、全国の注射率は71.3%とされています。“意外と高いな…”と思われる方もいらっしゃるかもしれません。10年前と比べると、犬OKのショッピングモールが増えたな、という印象があります。
しかし、マナーの悪い飼い主さんも目立つようになってしまいました。今後、犬OKのショッピングモールや施設を減らしてしまうことがないよう、盲導犬や介助犬などの犬OKのショッピングモールや施設が増えるよう、守るべきことは何か、一緒に考えてみましょう。
1.ルールに従って入店しましょう
ショッピングモールによって、犬と同伴する際のルールが設けられています。たとえば、犬と同伴する人専用の入り口やエレベーターが設置されていることがあります。
これは、犬が苦手な人や、アレルギーによって犬と間近で接することができない人への配慮です。また、犬と同伴する人専用の通路が設けられていることもあります。専用の入り口、エレベーター、通路以外は使用することができません。
その他には、抱っこすることができる小さな犬のみOK(犬を歩かせてはいけない)、犬専用のカートに乗せること、キャリーバッグやクレートの中に入れておくことなど、細かなルールもたくさんあります。どのようなルールが設けられているのか、必ず事前に調べておくようにしましょう。
2.ショッピングモール内で排泄させてはいけません
出かける前、もしくはショッピングモールへ入店する直前にトイレを済ませておかなければなりません。ショッピングモールの店内はもちろん、駐車場や近辺での排泄はできません。犬の排泄をさせても良いとされている場所まで行く必要があります。
もしくは、車内で排泄させます。たとえ、ペットシートの上での排泄であっても、店内で排泄させてはいけません。基本的に犬専用のトイレスペースは設けられていません。車から降りて、駐車場内でペットシートの上で排泄をさせている飼い主さんを見かけたことがありますが、犬に対して理解のない方から見ると、決して気分の良いものではありません。
マナーパンツ、マナーベルト、おむつなどを着用し、入店することがあるかもしれません。もし、排泄をしてしまったときは、車内に戻ってからお手入れをしてあげるようにしましょう。店内で脱がせたり、お手入れをしてはいけません。
人間の赤ちゃんが店内の休憩スペースにあるイスの上でおむつ換えをしているところを見たことはありませんか?トイレに行けば専用のスペースがあるのに…と思いませんか?犬も同じ用に対応しなければなりませんが、店内には犬専用のトイレスペースはない、ということを頭に入れておきましょう。
3.愛犬の身体を清潔にしておきましょう
ショッピングモールの店内には、犬を苦手とする人もたくさんいます。とくに注目されることは「鳴き声」と「ニオイ」です。犬が一声「ワンッ!」と鳴くだけで、店内に響き渡ります。
飼い主さんにとっては愛犬の犬臭ささえも癒しの香りとなることがほとんどですが、他人にとって犬のニオイはただただ「臭い」と評価されることがほとんどです。どちらも周りの人を不快にさせてしまう原因になってしまいます。
愛犬とショッピングモールへ出かける際は、事前にシャンプーをするなどし、身体を清潔にしておきましょう。抜け毛も懸念されるため、事前に念入りなブラッシングをしておくと良いでしょう。
まとめ
犬OKのショッピングモールで飼い主が必ず守るべきことについて、
- ルールに従って入店しましょう
- ショッピングモール内で排泄させてはいけません
- 愛犬の身体を清潔にしておきましょう
この3つを取り上げてみました。犬を連れている方も連れていない方も、ショッピングモールを利用する全ての方が気持ち良く過ごすことができるよう、守らなければならないことについて、改めてよく考えてからお出かけするようにしましょう。