1.超小型犬にお散歩は必要ない!?
いいえ、そんなことはありません。超小型犬にだって、お散歩は必要です。
しかし、同じ超小型犬であっても、お散歩に必要な時間や強度は、犬種によって異なります。いくつかの例をあげてみましょう。超小型犬に必要なお散歩の時間の目安にしていただくことができます。愛犬に必要なお散歩の時間を知りたいときは、その犬種が生み出された経緯や歴史について調べてみると参考になります。
ポメラニアンの場合
ポメラニアンは、愛玩犬として人間によって生み出された犬種です。室内で過ごし、飼い主に抱っこされ、たまに庭に出て遊ぶ、なんてイメージをされることもあります。
しかし、ポメラニアンの性格は、勇敢で活発で遊ぶことが大好きです。先祖とされているサモエドが猟犬や牧羊犬として従事していた歴史を持つからかもしれません。お散歩を楽しむだけではなく、走ることや何かを追いかけることが好きな傾向にあります。
ダックスフンドの場合
ダックスフンドの胴長で短足な身体の特徴からもよくわかるように、ウサギやアナグマなど、穴ぐらに潜んでいる獲物を捕らえることに従事していた猟犬としての歴史を持つ犬種です。
そのためか、とても勇敢ではあるものの、怖いもの知らずな一面もあります。獲物を追いかけるように走ることも大好きですし、穴を掘ることも大好きです。お散歩へ出かけ、走り回ったり、穴を掘って遊んだりさせてあげると、満足することができるでしょう。
チワワ
チワワの先祖は小型犬であったとされています。小さな身体からも想像できるように、お散歩に必要な時間はそれほど多くありません。室内での遊びだけでも、十分に体力を使い切ることができます。
しかし、お散歩へ全く出かけることのなかったチワワは、社会性を学ぶことができません。飼い主さんや家族以外の人や犬を怖がるなどします。抱っこやバギーでもお散歩でも構いませんが、他の人や犬と触れる機会を与えるようにしましょう。
2.お散歩によって犬の欲求を満たすことの必要性
お家の中に閉じこもってばかりいてはどうでしょう。身体が重く感じられたり、心が疲れてしまったりするのではないでしょうか。それは、人間に限ったことではありません。犬だって同じです。しかし、飼い主さんの留守を預かり、一日のほとんどを室内で過ごす犬が多いですよね。お散歩に行くことには、気分転換はもちろん、犬の欲求を満たすことにも繋がります。
歩くことや走ることで体力を使うこと。音を聞くこと。ニオイを嗅ぐこと。その場所に残る他の犬の挨拶のしるし(マーキング)を確認すること。他の人と触れ合うこと。これらによって刺激を受け、欲求を満たすことができます。脳の活性化にも良いです。外の世界にはたくさんの刺激があり、心のリフレッシュにもなります。
3.お散歩によるコミュニケーションの必要性
お家の中でも飼い主さんと愛犬がコミュニケーションすることは可能です。しかし、テレビやスマートフォンなど、飼い主さんが愛犬以外に関心を向けてしまうことが多いですよね。愛犬とおもちゃで遊んでいるとき、スマートフォンが鳴ったらどうでしょう。取りあえずチェックしてしまうのではないでしょうか。
お散歩は、犬にとって、飼い主さんを独り占めできる絶好のチャンスです。お散歩をしながらスマートフォンを見つめる飼い主さんは少ないと思います。危険な行為ですよね。愛犬に声をかけてあげながら、愛犬とアイコンタクトをしながら、コミュニケーションを楽しみながらお散歩をすることで、長いお留守番による不安や寂しさも解消してあげることができるのではないでしょうか。
4.お散歩で健康な身体を維持すること
中型犬や大型犬など、飼い主さんが抱っこすることが困難な犬種がいますね。介助が必要になったとき、寝たきりの介護が必要になったとき、その大変さが身にも心にも染みます。犬が自力で歩くことができる時間が少しでも長くあるよう、いつまでも健康に元気に長生きしてほしいものです。
そのために、お散歩で健康な身体を維持する必要があります。激しい運動やハードなトレーニングをしなくても、毎日のお散歩によって、筋肉量や筋力を維持することができます。筋肉量や筋力は、犬の足腰を支えることにも繋がります。
まとめ
犬にお散歩が必要な理由について、
- 超小型犬にお散歩は必要ない!?
- お散歩によって犬の欲求を満たすことの必要性
- お散歩によるコミュニケーションの必要性
- お散歩で健康な身体を維持すること
この4つの観点から考えてみました。愛犬はお散歩に満足している様子でしょうか。お散歩という言葉を聞くだけで大興奮してしまう、リードをぐいぐい引っ張ってしまう、家に帰ることを嫌がる、室内で大暴走してしまうなど、お散歩に満足していないサインがあらわれることがあります。お散歩の時間や強度を見直す必要があるかもしれません。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 匿名
コロナで、ステイホームで、憂鬱になる方が多いように、ワンコ達も、お友達と会うと刺激になります。
足が弱くなって、散歩の量が減っても、
白内障になって、目が見えなくても
お友達と会って、臭いを嗅ぎ合ったり
「可愛い」と、家族以外の人に撫でられたり
という事は、刺激になります。
ワンコの生活を豊かにします。