犬の性格は成犬でも変わる?どうやって性格は決まっていくの?

犬の性格は成犬でも変わる?どうやって性格は決まっていくの?

陽気で朗らかな子、ちょっと内弁慶でおとなしい子。犬も個体ごとに様々な性格の子がいますよね。犬の性格はどうやって決まっていくのでしょうか?この記事では、犬の性格は成犬でも変わるのか、またどのように性格が形成されていくのかなどご紹介いたします。

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犬の性格はどうやって決まっていくのか

仰向けに寝転がる柴犬のパピー

犬の性格はある程度、犬種や性別による性質、また親犬から受け継いだ遺伝的な性格など、「持って生まれた性格」もありますが、やはり飼い主さんと過ごす生活環境の中で大きな性格の違いが出てくるようです。犬の性格はおよそ1歳までに形成されると言われています。1歳と言えば体の大きさも、ほぼ成犬と同じ大きさまで成長するころ。心と体が比例するように、性格もほぼ決まってくるようです。

1歳までに得た経験が性格を大きく左右する

「持って生まれた性格」以外で、愛犬がどのような性格に育っていくかを決定づけるのは、やはり「環境」が非常に大きく影響してきます。その中でも重要な時期が社会化期と呼ばれる頃の過ごし方。生後4週齢頃~13週齢頃までが社会化期。その後、1歳を迎えるまでが「第二の社会化期」とも呼ばれる若齢期となります。

社会化期は見た目にもまだ幼く、好奇心旺盛で警戒心や恐怖心が芽生えていないころ。犬の社会化期は、これから生きていく社会に順応するため、様々な刺激を受け、多くのことを学ぶのに大切な時期。そして若齢期は徐々に体が成犬へと成長してくるころ。成長による体内のホルモンバランスの変化により、社会化期の頃と比べると、行動や感じか方に変化が出てくる時期。引き続き社会化が必要な時期でもあります。

この1歳までの1年間の経験が、犬にとって、その後の性格形成に大きな影響を与える時期。この時期に知らない人や犬、また連れていく場所が少なすぎるなど、外的刺激が乏しい犬は警戒心が強く、ストレスに弱い性格に育ちやすいとも言われています。

飼い主さんとの関係や生活環境も性格に影響します

飼い主さんとの関係や生活環境も性格形成に大きな影響を与えます。例えば、室内飼いか外飼いかでも性格に違いが出るとか。室内飼いされている犬は、内向的で臆病な性格になる傾向が強く、外飼いは外的刺激を受ける機会が多いため、物怖じしない性格に育ちやすいと言われています。

そして飼い主さんの愛犬への接し方や、しつけの仕方によって決まってくることもあります。愛犬のオヤツやお散歩などの要求に応えすぎてしまい、つい甘やかしてしまう飼い主さんの場合、やはりわがままな性格になる傾向が…。中には要求を通そうとするあまり、攻撃的な性格になってしまう個体もいるようです。また、家庭内に笑顔が少なく、家族間で喧嘩が起こりがちなご家庭の犬は神経質で警戒心が強くなりやすいとも言われています。

成犬になっても性格は変わる?

一列に並んで座る様々な犬種

成犬になってから、「何だか最近、愛犬の性格が変わったかも…」と感じている飼い主さんは少なくないようです。成犬になってからの性格の変化は、根本的な性格が変わったというよりは、飼い主さんが「変わった」と感じているだけ、もしくは高齢や病気で体調が思わしくなく、行動や考え方に変化が出ていることが多いように思います。

しかし、飼い主さんの愛犬への接し方が極端に変わった場合、その影響を受けて愛犬の性格が変化することもあるようです。

成長による性格の変化

子犬の頃から愛犬を迎えいれたご家庭では、愛犬の成長過程を近くで見守ることができるのは幸せなことですよね。子犬の頃は家の中のどこに行くにも飼い主さんの後ろをついて来ていた愛犬も、成長とともについて行くことを止める子が多いのではないでしょうか。

飼い主さんとしては「子犬の頃は甘えっ子で、いつでもついて来てたのに…」と感じるかもしれませんが、この行動は、居住環境や生活パターンに愛犬が慣れたため。また飼い主さんへの信頼の気持ちもが強く「ついて行かなくても大丈夫」と安心しているから。愛犬がしっかり成長し、落ち着いている状態でもあります。

飼い主さんの影響による性格の変化

飼い主さんの愛犬に対する接し方が大きく変化すると、愛犬の性格が変わることも。それまでは優しく接し、たくさん遊んでくれた飼い主さんが、ストレスでイライラしていることが多くなり、頻繁に叱ってしまうと、明るく陽気だった子が、恐怖心から臆病な性格に変化してしまう可能性があります。

もちろん逆のケースもあり、飼い主さんが穏やかに接することにより、臆病な性格だった犬が人懐っこく甘えん坊になることも。犬は飼い主さんの感情を読み取ることが、とても得意な生き物です。そして飼い主さんの存在は愛犬にとって、非常に大きなものなのです。悪い影響を与えてしまうような接し方は控えましょう。

高齢よる性格の変化

犬も年齢を重ねると、どうしても体力が衰えてきます。それまでは元気いっぱいに遊ぶことが大好きだった子でも、物静かな性格に変化する子が多いようです。また、今まで通り動けないことに苛立ちを覚え、怒りやすくなってしまう子もいるようです。

まとめ

笑顔でこちらを見つめるチワワ

犬の性格は1歳までの間にほぼ形成されます。この1年間は犬とってとても重要な時期であり、飼い主さんにとっても、その後、共に過ごしていく愛犬の性格が決まる時期でもあるので、大切にするべき時間でもあります。この1年間で多くの外的刺激に慣れると、ストレスにも強くなるので、将来的なことを考えても愛犬の健康に良いはず。成犬になっても心身ともに健やかに過ごせるよう、子犬の頃の時間を大切に過ごしましょう。

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