犬の命を削る『絶対にしてはいけないこと』
飼い主の行動1つで、犬は長生きにも短命にもなります。飼い主が日常的にしている行動の中には、愛犬の命を削る行為が隠されているかもしれません。ここでは、犬の命を削る『絶対にしてはいけないこと』をご紹介していきます。
1.食べさせてはいけない食材を与えてしまう
「いつもドッグフードばかりで可哀想…」「たまには何か違うものを食べさせてあげたい」と、飼い主であれば一度はそう思うことがあるでしょう。
しかし、人間には無害でも、犬には有害である食材も多くあります。よく言われるたまねぎやチョコレートなどは、摂取量によっては昏睡状態に陥ってしまったり、死に至ったりする危険性もあるのです。
また、前述した2つの食材に比べると意外に知られていないのが『ぶどう類』です。レーズンやマスカットなども含まれます。実は2000年代に入ってから知られるようになったため、未だに知らない飼い主さんもいます。
マルチーズが約70gのぶどうを食べてしまった結果、5時間後に嘔吐の症状を繰り返し、4日後に死亡してしまったという事例が報告されています。ブドウは腎不全を引き起こし、食べる量によっては たまねぎやチョコレートよりも有毒性が高いと考えられているので、非常に危険です。
2.近くでたばこを吸う
近年、受動喫煙のリスクについて、広く知れ渡るようになりました。犬にも同様のことが言えます。そのため、たばこを愛犬の隣で吸う行為は、愛犬の命を削ってしまうリスクが高いです。犬も肺がんを患うことがあるため、飼い主が吸っているたばこの煙を吸ってしまうと、体内で悪い影響を及ぼし、命を削ってしまう恐れがあります。
また、たばこの吸い殻を誤って食べてしまった場合、少しの量でも興奮状態に陥ってしまったり、下痢や嘔吐を繰り返したりするなどの症状が現れます。たばこの吸い殻は、必ず犬の目が届かない場所に廃棄しましょう。
3.面倒だからと散歩をさせない
犬も人間も健康を保つためには運動が欠かせません。「今日は雨だから…」「仕事で疲れたし面倒だから…」と愛犬に適度な散歩をさせないと、ストレスも溜まりますし、運動不足から肥満になりやすくなってしまいます。
犬の体は人間よりも小さいため、散歩に連れていかず、少しでも多くの量のごはんを食べさせていれば、すぐに肥満体型になってしまいます。肥満になってしまうと、そこから様々な生活習慣病を発症したり、怪我や他の病気を患ったりするリスクが高まります。すると、寿命が縮まってしまう可能性が高くなるため、散歩はなるべく毎日欠かさず行うようにしましょう。
4.異変を感じても病院に連れて行かない
毎日一緒に暮らしている愛犬。「何だかおかしいな」とちょっとした異変であっても、違和感として察知する飼い主さんは多いです。「何だか元気がない気がする…」「いつもより活発じゃないな」など、他人では気付かないような、ちょっとした違和感です。このように何らかの違和感や下痢や嘔吐などの症状が現れた場合、動物病院へ連れて行ったり、かかりつけの動物病院へ電話で相談したりする飼い主さんが多いです。
しかし、「まぁ、いいか」「大丈夫でしょう」とそのまま放置してしまうと、実は病気の前兆で、気付いたときには、とき既に遅し…というケースもあります。愛犬と少しでも長く一緒にいるためには、日頃から飼い主さんが愛犬の様子をしっかり観察し、ちょっとした異変も見逃さないようにした上で、適切な対応を取ることが重要です。
5.室温調整のために器具を使わない
日本の場合、夏には蒸し暑く、冬になると非常に寒くなるため、温度管理が重要です。最近では、エアコンを取り付けている家が大半であることから、愛犬が室内犬の場合、温度調節がしやすい環境が整っています。
しかし、中には「電気代が高くなるから」と、愛犬の留守番中に室温調整のための器具を使用しない飼い主さんもいます。ですが、これはかなり危険です。特に夏には熱中症や脱水症状を起こす危険性があるため、命にかかわります。
また、外飼いしているお家の場合、夏の非常に暑い時期や寒い時期だけは室内で過ごさせるなど、臨機応変に対応してあげることも重要ですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。飼い主のちょっとした行動で、大切な愛犬の命を削ってしまうことがあります。犬にとって、快適で充実した環境、生活を提供してあげることが、長生きの鍵です。ぜひこれを機会に、普段の接し方を振り返ってみてはいかがでしょう。