子犬の頃からイタズラしないようにしつけをましょう
愛犬のイタズラに手を焼いている飼い主さんもいるはず。特に好奇心旺盛な子犬に関しては、一時も目を離せないほどではないでしょうか?子犬にとってのイタズラは、「遊んでいるだけ」のことが多いです。子犬は「良いこと」と「悪いこと」の区別がつかない時期で、目に見える物の多くが興味の対象となります。
子犬はこの時期、遊びを通して多くのことを学んでいきます。イタズラして飼い主さんに叱られるのもそのひとつ。「良いこと」と「悪いこと」をしっかり区別できるよう、しつけで教えてあげましょう。
犬がイタズラをしてしまう3つの理由!
すっかり成犬になっても、イタズラしてしまうワンちゃんもいますよね。子犬の頃よりは落ち着く子が多いと思いますが、安心して目を離していると、忘れたころにとんでもないイタズラをしてしまうことも!!成犬がイタズラしてしまう理由とは何でしょうか。
暇だから
愛犬が起きている時間、飼い主さんがずっと一緒に遊んであげられるわけではないですよね。犬は自身の意思でお散歩に行くことも、ご飯を食べることもできません。飼育環境によっては、隣のお部屋にすら自由に行けない子もいるのではないでしょうか?どうやら暇を持て余し、暇つぶしにイタズラしてしまう子もいるようです。成犬になっても好奇心が強い子に多くみられます。
構ってほしいから
飼い主さんに構ってもらえる時間が少なくて、寂しさからイタズラしてしまう子もいます。愛犬がイタズラすると飼い主さんはどうしても「ダメだよ」や「やめて」など、声を掛けながら愛犬に近寄っていくことが多いですよね。この行動を愛犬は、「イタズラすると飼い主さんに構ってもらえる」と学習してしまうのです。「寂しいな」や「構ってほしいな」と感じているとき、わざとイタズラしている可能性があります。
お留守番のストレスから
愛犬にお留守番してもらっている最中のイタズラは、飼い主さんの不在に不満を感じている可能性も。犬は基本的に群れで生活をする生き物なので、長時間のお留守番や、日常的なお留守番をストレスに感じる個体は少なくありません。飼い主さんが不在の中でのイタズラは、止めることができないので危険がつきもの。はやめに対処しましょう。
犬のイタズラに対する対処法
成犬になってもイタズラしてしまうワンちゃんには、どんな理由でイタズラをしていても基本的に子犬のときにしつけをしていたのと同様、「良いこと」と「悪いこと」を教え続けてください。犬のしつけはいくつになっても必要です。
よく耳にする話かと思いますが、イタズラは現行犯で注意しましょう。犬は長時間記憶をとどめておくことができません。何をしたタイミングに、何が悪くて叱られたのか、愛犬が理解しやすいように伝えることを意識しましょう。低めの声で「ダメ!」や「コラ!」など一喝すると伝わりやすいです。
暇でイタズラする犬への対処法
暇を持て余してイタズラしてしまうワンちゃんには、一人遊びをすることができるオモチャを用意してみるのもひとつの対処法。ひとつのオモチャではなく数種類あった方が、楽しく暇つぶしができますし、大のお気に入りのオモチャも見つけることができるかも。飼い主さんが目を離しても安心して遊べるオモチャをいくつか用意してみてください。
構ってほしくてイタズラする犬への対処法
愛犬が飼い主さんのスリッパなどを咥えてイタズラしていたとき、どのような態度をとりますか?もし「やめて~」などと声をかけながら、愛犬と追いかけっこ状態になっているのであれば、飼い主さんの態度をあらためてみましょう。
愛犬が学習している「イタズラ=構ってもらえる」の意識を「イタズラしても良いことはない」と学び直してもらうためです。過剰に反応することなく、冷静な態度で愛犬が咥えている物を黙って取り返します。また上記に書いたように、低い声でしっかり一喝してください。
留守番中にイタズラする犬への対処法
お留守番中のイタズラは現行犯で叱ることもできませんし、危険なイタズラを止めることもできないので、飼い主さんとしては一番心配なイタズラではないかと思います。ましてや飼い主さん不在のストレスからイタズラをしているので、叱ってばかりいては余計にストレスを感じてしまうかもしれません。
お留守番の前に十分な量のお散歩で運動量を満たし、少しでもストレスの発散をさせてあげましょう。そして、在宅中はできる限りコミュニケーションの時間を持ってください。お仕事が忙しいと、自宅でもなかなか愛犬のために時間を作るのが難しい場合もあると思いますが、短時間でも愛犬に対して、愛情の気持ちを伝えるようコミュニケーションをとりましょう。
「大好きだよ」「お留守番いつもありがとう」などと心を込めて、愛情や感謝の気持ちを伝え、愛犬を安心させてあげましょう。
万が一のイタズラを考え、愛犬が届く場所には危険なものを置かない、またケージなどハウスの中で過ごしてもらうのも対処法のひとつだと思います。ハウスとなる場所を愛犬が安心できる落ち着く空間に整えてみましょう。犬の睡眠時間は長いので、愛犬が自ら好んで過ごせる環境を整えてあげると、「お留守番=寝る時間」になる子も少なくないと思います。
まとめ
私たちが「イタズラ」と思っている行為は、愛犬にとって遊びであったり、または自分の気持ちを伝えたりするひとつの手段なのかもしれませんね。「良いこと」と「悪いこと」をしっかり教え、イタズラする理由がはっきり分かっている場合は、気持ちに応えてあげられるよう工夫してみてください。
また非常に基本的なことですが、愛犬を守るためにも、危険なものは高い場所に置く、また電気コードなどはカバーをかけるなど安全な環境を常に整えておきましょう。