犬が嫉妬してしまう理由とは?
自分を一番に可愛がってほしいと思っている
犬は自分の気持ちをしっかり持っているので、人間と同じようにときどき嫉妬をすることがあります。例えば、散歩中に他の犬を撫でるとあなたに向かって吠える。あなたと相手の間に入って邪魔をする。といった愛犬の行動に心当たりがあるのでしたら、それは嫉妬をしているといえるでしょう。では、なぜ犬は嫉妬をするのでしょうか。
いろいろな理由があるのですが、よくある理由としては『自分を一番に可愛がってほしいと思っている』というものがあります。犬はとても甘えん坊で大好きな飼い主を独占したがる傾向にあります。
それゆえに自分以外のものと関わっている飼い主の姿を見たときに「私以外の人や犬を可愛がったらダメ~!」とヤキモチを妬くことがあります。誰よりも一番に可愛がってほしいと感じている犬って……、とても可愛らしいですね。
飼い主を取られると感じている
犬が嫉妬をするときは、「大好きな飼い主が他の誰かに取られる」と感じていることも多いそうです。愛犬を放ったらかしにしてスマホに夢中になっていると、スマホの前にやってきたりスマホを踏んづけたりして構ってアピールをする。といった経験をしたことがある飼い主はたくさんいることと思います。
犬がヤキモチを妬きながら「このままだと相手に飼い主を取られる!」と危機感を抱いたときは、自分に関心が向くような行動を起こすことが多いので、おそらく嫉妬をしながら必死に邪魔をしているのでしょうね。
ちなみに赤ちゃんが産まれたときや別の犬が家にやってきたときに、愛犬を構わずに赤ちゃんや別の犬を可愛がっていると、愛犬が「飼い主を取られる……」と嫉妬する場合が多く、問題行動を起こすようになることがよくあるそうですよ。
飼い主に依存している
嫉妬をする犬は、基本的に飼い主に依存していることが多いそうです。飼い主への依存心が強いと、飼い主がいないと耐えられない。飼い主を誰にも渡したくない。と感じやすく、飼い主が何かに夢中になったり家族や他の犬と触れ合ったりする姿を見ると、すぐに「私を放って私以外の人と仲良くしている……」とヤキモチを妬くことがあります。
依存心によって嫉妬をするときは、ストレスを溜め込んだり様々な問題行動を起こしたりする可能性が高く、強く依存することで発症するメンタルの病気『分離不安症』になる危険性もありますので、早めに依存心を和らげる必要があるといえるでしょう。
犬が嫉妬してしまうときの対処法
安心させてあげる
愛犬が嫉妬してしまったときは可愛がってあげる。これが即効性のある対処法といえます。犬が嫉妬をするときは『相手に飼い主を取られるかもしれない……』『私が一番だったのに……』といった不安な気持ちになっていることが多いので、スキンシップをして愛犬のことを大切に想っているということを伝えてあげましょう。そうするだけで、愛犬の不安な気持ちはかなり和らぐと思いますよ。
ただ、ヤキモチを妬くたびに構っていると、愛犬がワガママな性格になったり構ってもらうためにワザと嫉妬をしたりする素振りを見せるようになる可能性もあります。
ですので、ときには愛犬にかまわないで愛犬が気にしている相手と関わるのを止めるだけにする……、例えば、スマホを触るのを止める。別の犬を撫でるのを止める。といった具合に嫉妬する気持ちを抑えるだけにすると良いと思いますよ。
依存させすぎないようにする
先ほどもお伝えしましたが、飼い主への依存心が強いほど犬はヤキモチを妬く傾向にあるといえます。ですから、日頃からなるべく依存させすぎないように心がけていると、結果的に嫉妬をする回数を減らすことができるといえるでしょう。
毎日ずっと愛犬と一緒にいるのでしたら、一日に数回、数十分間一緒にいない時間をつくるだけでも依存心を和らげることができますので、心当たりがある方は是非一度試してみてはいかがでしょうか?
新しく家族になった赤ちゃんや犬に嫉妬してしまうときの対処法
一緒の輪に入れてあげる
赤ちゃんが産まれたり新しく犬(動物)を迎えたりしたときは、つい愛犬を放ったらかしにしてしまって、赤ちゃんや新しい犬ばかり構ってしまう。ということが少なからずあると思います。そういったとき、愛犬が「今まで僕を一番可愛がっていたのに……」と嫉妬してしまい、問題行動を起こしたりストレスを溜め込んだりしてしまうことがよくあるそうです。
愛犬を不安な気持ちにさせないためには、愛犬を孤立させないで一緒の輪に入れてあげることが大切となります。なるべく愛犬を交えながら新しい家族と接するようにしましょう。また、赤ちゃんが産まれたときは赤ちゃんの世話で忙しくなって、つい愛犬を一人にさせてしまうことが多くなってしまうと思います。
しかし、愛犬も突然家族が増えたことで混乱していたり寂しさを感じたりして、モヤモヤした気持ちになっていると思います。ですので、大変だと思いますが少しだけでも気にかけるようにしてあげてくださいね。声をかけてあげたり、少しだけ撫でてあげたりするだけでも愛犬の嫉妬する気持ちや不安な気持ちが随分と解消されることでしょう。
まとめ
犬は豊かな感情を持っているので、人間と同じように度々ヤキモチを妬くことがあります。一見とても愛らしい行動とも思えますが、嫉妬の度合いが増してくると問題行動を起こしたりストレスを溜め込んでしまったりすることがありますので、なるべく嫉妬をさせないようにする必要があるといえるでしょう。もし愛犬が嫉妬をしてしまったら、優しく撫でて不安な気持ちを解消してあげてくださいね。