初心者が飼うのが難しい犬種の特徴は?
犬好きにとっては、どんな犬種も可愛く見えるものだと思います。しかし、その中でも「自分が一番大好きな犬種」が決まっている方もいるはず。初めて犬を飼うのであれば、憧れの大好きな犬種と過ごしたいと思うのもですよね。
しかし、犬種によっては初心者さんにはあまりオススメできない犬種も存在します。犬種ごとの気質や体の大きさ、運動量や健康面を考えると、しつけやお世話が難しい犬種もいます。あなたが大好きな犬種が当てはまっていないか確認してみてください。
初心者が飼うのはオススメできない犬種5つ
1.秋田犬
秋田犬は日本の天然記念物に指定されている日本犬のうちの1種。近年ではロシアのフィギュアスケーター、ザギトワ選手が飼い始めたことで脚光を浴びましたね。秋田犬は飼い主さんに対する愛情や忠誠心が非常に深く、穏やかで落ち着いているのですが、飼い主さん以外の人に対しては非常に警戒心が強くなってしまいます。
もともと猟犬や番犬として活躍していたため、その気質が残っており、とても気が強い一面も。6種の日本犬のうち唯一の大型犬でもあり、体の小さな子でも30キロ、大きな子だと60キロほどまで成長します。体も大きく力強いため、しつけがうまくいかなかったとき、攻撃的な態度をとられると初心者の飼い主さんには制御が難しいと思われます。
2.柴犬
柴犬も秋田犬同様に日本の天然記念物の1種です。見た目の愛らしさと、どことなく凛とした雰囲気が人気の柴犬。近年では世界的にも大人気の柴犬ですが飼いやすい犬種とは言えないようです。
柴犬は日本で古くから猟犬として活躍していた犬種。勇敢で服従心も強いですが、プライドや警戒心が高い一面もあります。独立心もしっかりしているため、飼い主さん以外の人に媚びることもないようです。独立心とプライドの高さから飼い主さんの指示に従わない頑固な個体も多いよう。しつけが難しい犬種と言えます。
3.ボーダーコリー
世界中に数多く存在する犬種の中で一番賢いと言われるのがボーダーコリー。働くことが大好きで、作業能力も高いため、現在でも世界中の牧場で牧羊犬として多くのボーダーコリーが活躍しています。知能が高い上に働くことが大好きで、スタミナも十分な犬種です。飼い主さんがそのパワーに応えてあげることができるかどうかがポイントになります。
ボーダーコリーが求める長時間のお散歩に応え、また十分に走り回ることができる機会も作らなければいけません。そして、作業意欲を満たすためのお仕事も用意する必要があります。十分に応えてあげられなければ、ストレスを感じてしまい飼い主さんとの関係は良いものにはならないでしょう。
4.ジャックラッセルテリア
小型犬ながらも非常にパワーがあるのがジャックラッセルテリアです。ありあまるパワーを満たしてあげるには、大型犬と同じくらいの運動量が必要で、お散歩は毎日朝晩2回、1~2時間のお散歩が理想的。
性格は好奇心が強く、頑固で負けず嫌い。とても気が強いため、しっかりしつけができなければ、いつまでたってもイタズラに頭を悩ませる羽目になるかもしれません。また、ジャックラッセルテリアは非常に吠えやすい犬種とも言われます。無駄吠えに関しても止めさせるしつけができなければ、ご近所さんにご迷惑をかけてしまうかも。気が強く賢いため、初心者さんには簡単にしつけができる犬種ではないようです。
5.ブルドッグ
ユーモラスで愛嬌たっぷりのブルドッグ。とても特徴的な犬種なので一度好きになったら夢中になってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。性格は穏やかで陽気、飼い主さんに愛情深く甘えん坊な個体が多いよう。また忠誠心も深いため、しつけもそれほど難しくない犬種です。
初心者さんに難しい理由は健康面の問題です。ブルドッグは健康を保つために飼い主さんが気にかけてあげなければいけない場面が多くあります。
顔や体のシワの間を毎日拭くのはもちろん、体温調節が非常に苦手なため、暑さ、寒さにも常に気を配らなけらればいけません。鼻ペチャな犬種の特徴ですが、呼吸のトラブルも多く、熱中症にもかかりやすので注意が必要です。また健康面に問題がある個体も少なくないため、医療費がかかりやすい犬種でもあります。
まとめ
いかがでしたか?好きな犬種は当てはまっていたでしょうか?ご紹介させていただいた内容は、あくまで気質や特徴です。同じ犬種でも個体ごとの性格が大きく違うので、「初心者さんは絶対飼えない!」という訳ではないと思います。逆に、初心者さんも飼いやすくてしつけも容易といわれる犬種でも、しつけを怠ってしまうと、どんな犬も「飼いづらく手を焼く犬」になってしまうと思います。
どの犬種を飼うにしても、迎え入れる前に、犬種の特徴、主な性格、運動量や必要な居住スペースなどしっかり確認し、必要な物や時間を用意してあげることができるのか考えてから決断しましょう。