相性の判断方法①犬種(運動量・身体的特徴)
愛犬との相性を判断する上でまず考えたいのが「犬種」です。犬はそれぞれ何らかの仕事や役割を持ってつくり出されてきました。そのため、それぞれの仕事・役割に適した体格・体力・気質などの特徴を持っています。
多少の個体差はあるものの、特に体格などの身体的特徴については飼育前からある程度把握できる部分なので、気になる犬種がいる場合はしっかりと調べておくようにしましょう。マンションなど集合住宅では犬の飼育がOKでも、体の大きさに規定が設けられていることが少なくありません。
また、犬と飼い主がお互いにストレスを溜めないためにも自宅の大きさに適したサイズの犬を飼うことも大切。犬が病気や介護が必要になった時に家族できちんとお世話をすることができる大きさかなどを考えておくことも必要なので、子犬時期だけでなく成犬になった時の大きさをしっかりと把握しておくようにしましょう。
さらに、犬種それぞれで特定の疾患にかかりやすい傾向などもわかっています。その犬種を飼育する際にはどのようなことに気をつけなければならないかなどもわかるので、犬との生活をイメージする上で重要な情報になるでしょう。
相性の判断方法②犬の性別
犬との相性を判断する方法として犬の性別もポイントにしておくといいでしょう。オス・メスそれぞれに性質の大まかな特徴がありますし、お世話をしていく上で気をつけなければならない健康に関することや病気の可能性などもあります。
特にオス・メス共に発情期には普段と違う様子が見られるので飼い主さんも戸惑うことがあると思います。オスは発情期のメスの気配を感じ取ると飼い主さんの指示や制止が一切耳に入らなくなってしまったり、他のオス犬と激しい喧嘩をしてしまったりすることもめずらしくありません。
また、メス犬は発情期に非常にナイーブになり飼い主に対しても攻撃的になったり、想像妊娠してしまったりというトラブルも見られます。犬を飼育する際にはそうした性別に合わせた対処やケアについても頭に入れておくことが大切です。
相性の判断方法③犬の性格・気質
犬との相性と判断する際に最も重要な要素となるのが犬の性格や気質です。犬はそれぞれ犬種や性別ごとに性格的な傾向を持っていますが、やはり個体差も大きく同じ犬種でもみな同じ傾向の性質を持っているというわけではありません。
「運動量が多く活発」「動きも気質もおっとり」「人に懐くまでに時間がかかる」など犬種・性別ごとにみられる大まかな性質の傾向を知った上で、個体それぞれの気質をチェックすることをおすすめします。
その犬が他の犬とどのように接しているか、近づいてきた他人に対してどのような反応を示すか、お世話をしているペットショップの店員やブリーダー・施設スタッフへの態度などを見て犬の性格を判断するのです。
他の犬と元気に遊びまわるタイプor騒いでいる集団から少し離れて様子を見ているタイプ、人が目の前に来たら飛び跳ねて喜ぶタイプor知らない人が来たら陰に隠れるタイプ、お世話をしてくれる人に甘えるタイプor触られたり抱っこされることを嫌がるタイプ…などなど、場面や相手に応じて犬がどのような行動をするかを見ているとその犬の根本的な性格・気質がわかってくると思います。
まとめ
相性のいい犬を探すための判断方法として、まず犬種や性別で大まかな傾向を知るようにしましょう。その中から、それぞれの個体が持つ性格や気質を見極めて自分にぴったりの犬を探すことが大切です。
「犬とアクティブにアウトドアを楽しみたい!」「子どもと仲良く遊んで欲しい!」「犬と部屋でまったり癒しの時間を過ごしたい」など、飼い主側がどのようなタイプの犬を求め、どんなドッグライフを過ごしたいのかによって相性のいい犬というのは変わってくると思います。
誰にとっても“いいこ”である犬はいません。犬を求める飼い主側の気持ち次第で、最高のパートナーにも困ったトラブルメーカーにもなってしまうのです。まずは犬との生活をできる限り具体的に想像してどの位の大きさ・運動量の犬なら負担なくお世話ができるか、どんな性格の犬とならより楽しい時間を過ごせるかということをじっくりと考えてみましょう。