手軽でおすすめの早食い防止対策3選!
1.早食い防止食器を使う
手軽に今すぐに行うことができる対策として、犬用の早食い防止食器を使うという方法があります。早食い防止食器の最大の特徴は「食べにくい」というところです。犬にとって食べにくい設計がされており、なかなかごはんを口の中に運ぶことができません。そのため、ごはんを少しずつ口の中に運ぶことができ、食べ終わるまでにも時間がかかります。
お近くのホームセンターやペットショップでも販売されていると思いますので、ぜひチェックしてみてください。もっと機能性にこだわりたいときや、大きさやカラーやデザインで選びたいときは、インターネット通販でも豊富に取り扱われています。早食い防止食器を選ぶときは、衛生面を考え、洗いやすいこと・汚れが付きにくいこと・傷が付きにくいことなども考えて選ぶと良いと思います。
2.ごはんを少しずつお皿に入れる
早食いの癖があるワンちゃんに対して、一度に全てのごはんをお皿に入れてしまうと、一気に食べ終わってしまいますね。一度に全てのごはんを与えず、少しずつお皿に入れ、しっかり飲み込んだことを確認し、また追加する、という方法も手軽に今すぐに行うことができる対策です。しかし、飼い主さんが付き添い続けなければならないため、面倒に感じるかもしれません。
3.ペットボトルにごはんを入れる
ごはんがドライフードなのであれば、ペットボトルを使って、早食い防止を行うことができます。ペットボトルに全てのごはんを入れておくと、愛犬が鼻や手を使ってペットボトルを転がすたびに、ごはんが少しずつ出てくる、という仕組みを利用します。ただ単に転がすだけでは上手く取り出すことができません。少しペットボトルを傾けることが上手く取り出すためのポイントです。
そのため、上級者向けの対策かもしれません。遊ぶことが大好きなワンちゃん、考えて行動することが好きなワンちゃん、最後まで諦めないワンちゃんであれば、覚えてしまえば簡単でしょう。飼い主さんがお手本を見せてあげると、より早く覚えてくれると思います。
犬の早食いで実際に起きた事故や問題
胃捻転(または腸捻転)を引き起こす
ドライフードを早食いすると、胃捻転(または腸捻転)を引き起こすことがあります。早食いしたあと、ゆっくりカラダを休ませるワンちゃんであれば、それほど危険はありません。
しかし、早食いをしたあと、おもちゃで遊び始めたり、犬同士で追いかけっこを始めたり、お散歩へ出かけるなどすると、胃と腸が絡まってしまうことがあります。胃液を吸収したドライフードが数倍にも膨れ上がると、胃も数倍に膨れ上がります。このとき、カラダを動かすことによって、胃と腸が絡まり、胃または腸がねじれてしまいます。
これは、ドライフードに限ったことではありません。犬が飲食をした直後に胃や腸が異常な運動を行うことで起こるとされています。また、ごはんを食べたあと、安静にしていた場合にも、早食いが原因で胃捻転(または腸捻転)を引き起こす危険性があると考えられています。胃捻転(または腸捻転)は激痛を伴い、死に至るケースも多いです。
ごはんを喉や気管に詰まらせる
早食いは、ごはんを喉や気管に詰まらせる原因になりやすいです。とくに、ドライフードは水分や油分が少ないため、一度にたくさんの量を飲み込むことで、詰まりやすくなってしまいます。
愛犬に早食いの癖があり、苦しそうな様子で「ウッ…ウッ…」と、吐き出そうとする仕草をすることはありませんか?一度でもそのような様子があれば、いつ危険な状態になってもおかしくはありません。喉や食道、胃や腸に大きな負担を与え続けているはずです。喉や気管にごはんを詰まらせると、発見や処置が遅れ、死に至るケースも考えられます。
まとめ
早食い防止対策には、
- 早食い防止食器を使う
- ごはんを少しずつお皿に入れる
- ペットボトルにごはんを入れる
などが効果的で、今すぐにでも始めることができます。
早食いすると起こる危険なことには、
- 胃捻転(または腸捻転)を引き起こす
- ごはんを喉や気管に詰まらせる
などがあり、これらは実際に起きたケースであり、病院へ運ばれてくる犬も多くいます。愛犬がごはんを食べる様子は毎回確認されているでしょうか。早食いしていませんか?