犬と一緒に寝るのは大丈夫?
かわいい愛犬と一緒に寝たいと思っている人は多いと思います。しかし、衛生面やしつけの観点から「一緒に寝ても大丈夫かな?」と心配している人も多いと思います。また、しつけに関心のある人の中には「犬と一緒に寝てはいけない」ということを聞いたことのある人も多いのではないかと思います。
飼い主は犬のリーダーでなくてはならないという“リーダー論”が主流の考えであった数年前までは、自分がリーダーだと犬に勘違いさせないように「犬と一緒に寝てはいけない」「犬に前を歩かせてはいけない」「飼い主より先にご飯を与えてはいけない」などということが言われており、広く知られていました。
しかし、最近では“リーダー論”そのものに対して疑問視されるようになってきており、そのような関わり方に意味はないと考えられるようになっているのです。そのため、犬と上下関係・主従関係を築くために一緒に寝ないようにする必要はなく、犬と一緒に寝ていても関係性づくりにおいては特に問題ないと考えられています。
犬と一緒に寝る際の注意点
これまで犬を家庭内のリーダーにしないために「犬と一緒に寝てはいけない」と言われてきましたが、それについては“リーダー論”自体が疑問視されていることから、あまり気にする必要がないと考えられるようになってきました。しかし、しつけ面以外では犬と一緒に寝ることについて、気をつけなければならないことがいくつかあります。
衛生面・アレルギー
犬と一緒に寝ると、やはり布団やベッド内の清潔が保たれない場合があります。犬は散歩に出た際に体を汚すことがあり、毎日お風呂に入るわけでもないので、毛の中などに目に見えない汚れが溜まっていってしまいます。そのため、そのまま一緒に寝ることで飼い主の布団やベッドが汚れてしまうのは当然のことだと思います。
特に花粉症など何らかのアレルギーを持っている人は、犬の体についているアレルゲンが布団やベッドに持ち込まれることで、アレルギー症状が悪化してしまう可能性が高いので注意が必要です。
お互いに怪我をする可能性
特に体の小さな犬などの場合は、寝がえりのときに足や尻尾を体で踏んでしまうなど、怪我をさせる可能性があるので十分気をつけなければなりません。また、ベッドの上から落としてしまうこともあり、犬も寝ている最中だときちんと受け身を取ることができず思わぬ大怪我を負わせてしまうことも。
また、反対に飼い主が怪我をしてしまう場合もあります。飼い主の寝返り時などに手足が大きく動くことで、犬がびっくりして突発的に噛みついてしまうケースもめずらしくありません。
精神的自立ができなくなる
犬と一緒に寝ることはとても幸せな時間ですが、元々分離不安気味の犬の場合はそれが悪化してしまい、ひとりでいられなくなってしまうことがあります。留守番も問題なくできて、必要があればバラバラに寝ることもできるというのであれば問題ありませんが、普段から一人きりで過ごすことが苦手な場合は一緒に寝ることも控えるようにしましょう。
犬と一緒に寝るメリット・効果
犬と一緒に寝る場合にはいくつか注意しなければならないことがありますが、犬と一緒に寝ることには犬と飼い主それぞれに安心感を与えるというメリットもあります。また、一緒に寝ることで絆が深くなるということも。
お互いの体温や鼓動を感じながら眠ることで犬は安心することができ、飼い主は癒しを感じることができるのでより深い眠りにつくことができるとも考えられます。犬と一緒に寝ることで癒しを感じるとストレス軽減・血圧低下・血行促進などの効果が得られるという研究結果もあり、心身の健康維持にも有益だと言われています。
まとめ
犬と一緒に寝るととても暖かく気持ちが安らぎますよね。日常的に一緒に寝ているという人もいると思いますが、「一緒に寝てはいけない」という意見を聞いて心配している人もいるでしょう。衛生面やアレルギーで心配がある場合には犬と一緒に寝ることは控えた方がいいと思いますが、犬との主従関係づくりのために犬と寝ることを控える必要はないとされています。
ただし、犬が飼い主と離れることが苦手で分離不安の症状が出ている場合などは悪化させる可能性が高いので離れて寝るようにしましょう。衛生面やしつけにおいての問題がクリアになっているのであれば、ぜひ愛犬と一緒に寝て癒しを感じてみてくださいね。トレーニング基本的な関係性を築いてから。
ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
最初はシーツとか布団の衛生面が気になりながらも寝ていました。
今はシーツもワンタッチの薄いのにして掛けカバーも両方毎日洗ってるのでいいのかなぁと思ってます。
お昼の仕事に行っている間はケージでお留守番なので夜はべったりくっついて寝てます。
50代以上 女性 匿名