このインテリアは犬にとって危険です!
1.観葉植物(植物)
白くて小さな丸みのある可愛い花をつける「スズラン」。春の訪れを知らせてくれる、日本人にとても馴染み深い花です。もし、犬が誤って食べてしまった場合、数時間で中毒症状を引き起こします。下痢・嘔吐・腹痛・不整脈などです。異常な興奮を引き起こすこともあり、心不全によって亡くなってしまう危険性があります。
秋と冬の代表的な観葉植物として人気の高い「シクラメン」。球根にはとくに高い毒を持ち、シクラメン全体に毒を持ちます。もし、犬が誤って食べてしまった場合、下痢・嘔吐・腹痛・麻痺などの中毒症状を引き起こします。色鮮やかなシクラメンと愛犬を並ばせ、写真を撮りたがる飼い主さんがいらっしゃるようですが、このときに誤って花を食べてしまうケースが起きています。
花・花粉・球根・葉の全てに猛毒を持つ「ユリ」。そして、ユリ科の植物である「チューリップ」。庭の花壇に植えられる飼い主さんも多いのではないでしょうか。ユリを誤って食べてしまった場合、ほんの少量であっても、腎臓に障害を引き起こします。また、チューリップには、ツリピンという成分が含まれているのですが、心臓にとって猛毒であり、誤って食べてしまった場合、命の危険が及びます。
2.アロマオイルや芳香剤
アロマオイルや芳香剤を犬が誤って食べてしまい、中毒症状を引き起こし、病院へ運ばれてくるケースが増えています。香りを楽しみたい気持ちや、愛犬のニオイを軽減させたいという気持ち、部屋をオシャレにしたいという気持ちなどから、インテリアとして置く機会が増えているということが原因のようです。よい香りがするだけではなく、消臭効果があるものや、見た目にも美しい商品が増えていますよね。
しかし、愛犬にとってはどうでしょうか。アロマオイルや芳香剤を誤って食べてしまうことも危険ですが、犬にとっては香りが強く、部屋が過ごしにくいものになってしまっているかもしれません。
3.滑りやすいフローリング
ツヤのあるフローリングはとても美しいですよね。清潔感もありますし、高級感も増します。しかし、フローリングにツヤを与えるための塗料は、フローリングを滑りやすくし、犬の手足に大きな負担を与えるものであるかもしれません。
犬にとっては、ただ歩いているだけでも滑りやすく、転倒してしまう可能性があります。滑って転倒してしまったことによって、脱臼や骨折、家具の角で頭を打ってしまうなどの危険性があります。もし、どうしてもフローリングにツヤを出す必要があり、絨毯やマットなどを敷きたくない場合には、犬にとって安全な滑り止め加工もできる塗料を選ぶようにしましょう。
4.イスやソファー
どんなにオシャレやイスやソファーも、犬が上り下りすることにはリスクが伴います。イスやソファーの上り下りをするためには、飛び乗ったり、飛び降りたりする必要があるからです。
犬の手足や首や腰に大きな負担をかけてしまうため、関節炎やヘルニアなどを引き起こす可能性があります。また、イスやソファーからの飛び降りによって、骨折してしまう犬が非常に多いです。とくに、超小型犬や小型犬は十分な注意が必要です。
5.ガラス製品
ガラス製の置き物など、犬が触れてしまったことで倒れ、割れてしまう可能性があります。その破片によってケガを負ってしまうかもしれません。ほんの小さなガラスの破片が犬の肉球に突き刺さり、飼い主さんでは気づいてあげられないことがあります。獣医さんであっても発見することが難しいくらい小さな破片であるかもしれません。大きな破片で肉球が切り裂かれてしまうことだってあるかもしれません。
まとめ
犬にとって危険なインテリアには、
- 観葉植物(植物)
- アロマオイルや芳香剤
- 滑りやすいフローリング
- イスやソファー
- ガラス製品
などがあり、みなさんのお家の中にも置かれているものばかりなのではないでしょうか。愛犬の手の届かない場所へ置かれていますか?美しいものをインテリアとして飾りたい気持ちはとてもよくわかります。しかし、愛犬の安全を第一に考えたうえで置かなければなりません。インテリアや置き場所の見直しをしてみましょう。