1.おねだりのキメ顔をする
自分の「カワイイ顔」を知っている
どうやら犬たちは、ここぞ!という時の「キメ顔」を持っている子が多いようです。飼い主さんが食べているおいしそうなものをおねだりする時や、飼い主さんにかまってほしい時などにはウルウルした瞳で見つめてアピールしちゃいます。飼い主さんに「カワイイ…」と思ってもらえるキメ顔を犬たちは知っているのでしょう。
自然に覚えた仕草や行動も
「キメ顔」だけにとどまらず「キメポーズ」を見せることもあります。中には「一発芸」さながらに、面白い行動を見せてアピールするツワモノも!
- 何度もピシッとオスワリをする
- 後ろ足で立ち上がったり歩いたりする
- 前足で「クレクレ」をする
- 天高くジャンプする
など、一生懸命に全身を使って何かをアピールする子も多いですよね。中には、教えてもいないのにいつからか自然に行うようになったという行動もあります。これは以前の経験から、その行動を取った時に飼い主さんが反応してくれたということを覚えているのでしょう。
2.好きな人以外には塩対応
人によって態度が変わる?
犬は基本的に人間のことが好きですが、それでも「大好きな人」と「普通の人」そして「苦手な人」と区別しているかのように見えることがあります。
その区別は犬の態度や表情によく表れ、
- お父さんには塩対応
- お母さんにはワガママを見せない
- お父さんにだけお出迎えをする
- お母さんにだけ笑顔を見せる
など、人によって行動や接し方が違うことがあります。
犬はどんなふうに人を区別するのか
以前は「犬は家族を順位付けしている」という認識が一般的でした。以前は「犬のリーダーとなりましょう」「犬に見下されないように」というしつけの心得があり、犬は強い者に従うものであると考えられてきました。
それはやはり、家族間でも人によって犬の接し方に差が見られるためと考えられます。しかし現在では、犬は人間を強さで順位付けしているわけではなく「信頼度」によって区別しているという考えの方が有力です。犬にとっての「好きな人」は「信頼できる人」ということです。
犬は「甘やかしてくれる人」も認識している
一方で、ワガママを見せる相手を選んでいることもあります。例えば、お母さんはどんなにおねだりしてもおやつをくれないけれど、お父さんはおねだりすればいくらでもおやつをくれるというような認識である場合、お父さんにだけカワイイ顔や仕草でおねだりをするようになります。
この場合は「信頼してるから」というよりも、自分の要求が通る「甘やかしてくれるから」と態度を変えていると考えられます。このお父さんにはぜひおやつを与え過ぎないでいてほしいと願うところですが、こんなふうにちゃっかりしてるところもまた憎めない犬の一面ですね。
3.「反省顔」をする
愛犬の「犬らしからぬ複雑な表情」
愛犬のイタズラ現場を押さえたことはありますでしょうか?私は先日、うっかりテーブルの上に食べかけのクッキーの袋を置きっぱなしにしてお風呂に入ってしまいました。お風呂から上がってリビングに戻った時に床にクッキーの袋が落ちているのを見て、愛犬がそれを盗み食いしたのだと察知しました。
私は30分ほど入浴していたので、てっきり全部のクッキーが食べられているかと思っていました。しかし驚いたことに、クッキーのほとんどが食べられておらず、ただ床に散乱していただけでした。そしてその散乱したクッキーを前にして、愛犬がとても申し訳なさそうな顔をしていました。
もちろん愛犬はクッキーを胃に収めてしまいたかっただろうと思いますが、それが私に叱られる行為であることを理解していたために葛藤していたのだと思います。「悪いことをしてるって分かってるんだ…でもクッキーはおいしいよね…」と言っているかのような、犬らしからぬその複雑な表情に思わず笑ってしまいました。そもそも、出しっぱなしにした私が悪いのです。
絵に描いたような犬の「反省顔」
犬に「してはいけないこと」を教えるには、現行犯で「ダメ」と言わなければいけないとされています。それは、犬の記憶は物事を関連付けて覚えることが多く、その行動をしていない時に「ダメ」と言っても何がダメなのか理解できないためと言われています。
しかしながら、お留守番中に破壊したであろうクッションを帰宅した飼い主さんが見つけた時に、とても申し訳なさそうな「反省顔」を見せることもあります。犬がクッションを破壊してから時間が経っていると推測されますが、それでも犬が申し訳なさそうな「反省顔」を見せるのはなぜなのでしょうか?
それは、正確に「クッションを壊したから怒られるんだ」と理解しているかは定かではありませんが、とにかく飼い主さんの怒りの雰囲気を察知しているためでしょう。犬の「反省顔」は絵に描いたような申し訳なさそうな表情で、つい許してしまいたくなりますよね。
まとめ
犬種により差はありますが、犬は人間の2~3歳程度の知能であると言われています。人間の2~3歳といえばまだ幼児ではありますが、自分の名前を言えたり会話のキャッチボールができるようになってくる年齢です。犬は言葉を話しませんが、人間の2~3歳ほどの知能がある犬は私たちが思うよりも上手に人間とのコミュニケーションができるのかもしれません。
犬は言葉の代わりに仕草や行動で飼い主さんに意思表示をするので「どんな行動をすれば飼い主さんに伝わるか」をよく知っています。そのため、犬の行動には時々ハッとさせられるほど「賢いなー!」と思うこともありますよね。みなさんのわんちゃんの「賢い行動」はどんなものがありますか?