ごはんの食べ方が汚い原因①「ごはんが嬉しくて興奮してしまうから」
飼い主さんの“ごはん”という言葉を聞くだけで、ごはんが入った袋をガサガサする音が聞こえるだけで、嬉しくて大興奮してしまうことがあります。興奮した状態のままごはんを与えてしまうと、慌ただしく食べてしまうため、お皿からごはんがこぼれてしまいます。
犬の口からもポロリとごはんが落ちてしまったり、お皿からこぼれたごはんがコロコロと転がってしまったり、ごはんがあちこちに散らばってしまう状態です。
対処法
“ごはん”という言葉を聞くだけで大興奮してしまう犬の場合、落ち着きを取り戻してからごはんを与えると良いです。慌てて食べることもなくなりますし、ごはんが散らばってしまうこともなくなります。
よく噛まずに飲み込んでしまうと、喉や気管に詰まらせてしまう可能性もあるため、危険です。オスワリやマテをさせ、落ち着くことができたら、ごはんを与えるようにしてみてください。
また、ごはんが入った袋をガサガサする音が聞こえるだけで大興奮してしまう犬の場合、ごはんをお皿に用意してから、少し時間を置いて与えるようにしてみてください。袋のガサガサという音がしたからといって、すぐにごはんがもらえるわけではない、と学ばせるためです。繰り返し行うことで、袋のガサガサという音がしても、大興奮することはなくなるはずです。
ごはんの食べ方が汚い原因②「今は食べたくないから」
ごはんを口の中に入れ、別の場所へ運び、口から出し、少しずつ食べる、というワンちゃんがいます。全部食べてくれるわけではなく、口から出したごはんをカーペットやマットの上に散らかしたまま、また次のごはんを運んでくるようです。おそらく、今はごはんを食べたくないのだと思います。それでも飼い主さんが“食べなさい”と言うので、しかたなく食べている状態かもしれません。
対処法
“食べなさい”と言うのをやめてみてください。犬は、基本的には一度に全てのごはんを食べてしまいますが、一食分を少しずつ時間をかけて食べる犬もいます。食べたい気分ではないとき、お腹が空いていないとき、少量ずつしか入っていかないときがあります。そんなとき、飼い主さんから“食べなさい”と言われると、無理にでも食べようとしてしまいます。
そのことが、ごはんを散らかしながら食べてしまう原因になっているかもしれません。ごはんを与えた後は、そっと見守ることを続け、様子を見てみましょう。
ごはんの食べ方が汚い原因③「ごはんを奪われてしまうかもしれないから」
多頭飼いをしているとよくあることなのですが、他の犬からごはんを奪われてしまわないよう、ガツガツと急いで食べてしまい、ごはんがお皿からこぼれてしまうことがあります。
多頭飼いではなくても、飼い主さんや家族にごはんを奪われてしまうかもしれないと勘違いし、散らかしながら食べてしまうことがあります。わざと愛犬のごはんを奪おうとするような行動をしたことはありませんか?そのことが原因になってしまっているかもしれません。
対処法
多頭飼いをしている場合、他の犬からごはんを奪われてしまわないようにと慌てて食べてしまうときは、それぞれのケージの中で食べさせるなどし、それぞれが離れた場所で食べるようにしてみてください。多頭飼いではない場合、からごはんを奪われてしまわないようにと慌てて食べてしまうときは、ごはんを与えた後は、その場をすぐに離れるようにしてみてください。
まとめ
犬のごはんの食べ方が汚い原因は主に、
- ごはんが嬉しくて興奮してしまうから
- 今は食べたくないから
- ごはんを奪われてしまうかもしれないから
などがあり、それぞれの対処法についてもご紹介しました。ごはんを散らかしてしまいがちなワンちゃんに、ぜひ対処法を試してみてくださいね。キレイに食べることができたときは、大袈裟なくらいに思いっきり褒めてあげることも忘れずに。