犬が独りになりたいのはどんなとき?
1.安心しているとき
心からリラックスし、安心できる環境にあるとき、犬は独りになりたがることがあります。飼い主さんが触れようとすることを嫌がったり、誰もいない場所へ行って眠ろうとしたり、素っ気ない態度に思えるかもしれません。
しかし、飼い主さんの存在を感じられることや、与えられている環境が犬にとって適切な環境であるからこそ、独りの時間も安心して過ごすことができるものです。私のことを信頼してくれているんだ、この家は快適なんだ、と受け取ると良いのではないでしょうか。
2.静かな場所でカラダを休めたいとき
飼い主さんが愛犬と一緒にゆっくり寛ぎながら過ごそうと用意した環境が、犬にとっては好ましくない環境である可能性があります。たとえば、テレビの音・音楽の音・芳香剤の香り・暖房や冷房の効きすぎによって、その場から離れたいと考えているかもしれません。
カラダを休めたいとき、薄暗くて物静かな場所を選ぶことがあります。洗面所や玄関や寝室などです。愛犬の姿が見えなくなり探してみると、どうしてそんなところにいるの!?と、意外な場所で寛いでいることはありませんか?その場所が犬にとってカラダを休めるために最適な環境だったのかもしれません。
3.物音をじっくり聞きたいとき
外から聞こえてくる物音、人の声や動物の声など、じっくり聞きたいと考えているかもしれません。
そのためには、静かな部屋に独りきりになり、耳を澄まさなければなりません。目をキョロキョロとさせたり、耳をピクピクと動かしたりなど、仕草や行動にもあらわれているかもしれません。あやしい音がするぞ…と、警戒していることもあります。お友達の声がするぞ…と、ワクワクしていることもあります。あれは何だろう…と興味を持ち、情報を集めようとしていることもあります。
放っておいても大丈夫?
犬が独りになりたいとき、名前を呼ぶ飼い主さんのことを無視するかもしれません。お散歩やおやつにも興味を示さないかもしれません。本当に心から独りになりたいと思っているのかもしれません。そんなときは、そっとしておいてあげましょう。
おやつが食べたくなったら、きっと甘えてくるはずです。「はぁ~スッキリしたぁ♡」と、手足をうーんと伸ばして、ストレッチをしながら歩いてくる姿が想像できるのではないでしょうか。カラダを休めて気分もスッキリしたら、いつもの愛犬の姿が見られるはずです。
こんなときは注意が必要かも…
一日中、ケージやベッドから出てこないとき。お散歩へも行かず、ごはんも食べず、お水も飲まず、トイレにも行かないとき。ずっとカラダを丸めたまま眠っているとき。こんなときは、もしかすると、痛みや不調があるサインかもしれません。痛みや不調を堪えるため、ジッと動かずにいるのかもしれません。
愛犬のカラダを隅々まで触るなどし、痛みを訴える部分はないか、確認してみましょう。無理にごはんを食べさせようとしたり、お水を飲ませようとはせず、しばらく様子を見ても良いと思います。何か症状がある場合や、飼い主さん自身が落ち着かないのであれば、すぐに獣医さんに電話相談をし、病院へ急いでも良いと思います。
まとめ
犬が孤独を好む時に考えられることには、
- 安心している
- 静かな場所でカラダを休めたい
- 物音をじっくり聞きたい
などがあります。また、カラダに痛みや不調を抱えているサインである可能性を考えることもできます。ブルブルと震えてはいないか、カラダが冷えてはいないか、逆にカラダが熱を持っていないかなど、愛犬のカラダに触れて確認してみましょう。