やめさせるべき犬の行為①飛びつき
飼い主さんが帰ってきて喜んでいるときや、おやつが欲しいとおねだりしているときなど、犬は興奮すると人に対して飛びつくことがあります。特に小型犬のように体の小さな犬は、背の高い人間相手に全身でアピールするためにぴょんぴょんと飛び跳ねるようにすることもあります。
飼い主さんの帰宅を待ちわびて飛びついてくる愛犬はとても愛おしいとは思いますが、飛びつきはできるだけ早くやめさせるべき行為のひとつです。
その理由として、飛びつくことで人の服を汚したり傷つけたりすることがあること。また、相手が子供や高齢者であれば押し倒してしまう可能性もあります。パワーのない小型犬であっても、突然飛びついてこられると驚いて転んでしまうこともあるでしょう。人に会うと飛びつく癖のある犬は、人の目の前に行ったらおすわりをするよう、しつけ直しをすることをおすすめします。
また、飛びつくことで犬自身の足腰に負担がかかることも。特にフローリングのようにすべりやすい場所で飛び跳ねると、股関節やひざ関節を傷めやすいので注意しましょう。
やめさせるべき犬の行為②マウンティング
犬や人、ぬいぐるみ、クッションなどを相手にしてマウンティングをする犬は少なくありません。マウンティングは性的行為としてだけでなく、自分の優位性を示すためにする行為でもあります。
家庭内では特に自分よりも弱いと思っている子供や、女性相手にマウンティングをすることなどが多く見られます。優位性を示すためでなくても、相手が笑ったり大きな声で騒いだりすることでその反応が楽しくて、遊びとしてマウンティングをするようになる犬もいます。
マウンティングをしている犬を面白がってみている人もいますが、特に人を相手にマウンティングしている場合にはすぐにやめさせるようにしましょう。マウンティングを受け入れることは犬の優位性を認めることになり、犬が「自分の方がえらい」と勘違いしてしまうことがあります。
それによりその相手に対して強気になり、わがままになったり攻撃的になったりして問題行動につながる可能性が高いので、マウンティングをしてきた犬に対しては騒がず、静かにやめさせるようにしましょう。しつこく付きまとってくる場合には、部屋を移動するなどして無視しましょう。
やめさせるべき犬の行為③拾い食い
散歩中の拾い食いもやめさせるべき行動です。犬の散歩コースになりがちな道の端っこや公園内には思わぬものが落ちていることがあります。人が噛んだ後のガムやお菓子の袋、お弁当の残り、たばこの吸い殻などはよく見かけますし、公園の植え込みの中には地域猫用にキャットフードが隠されていることもあります。
また、非常に残念なことに犬や猫が拾って食べることを見越して毒を仕込んだソーセージなどをわざと置くといった悪質な行為も実際に各地で見られます。
拾い食いをする癖のある犬は、そうした“落とし物”を躊躇なく食べてしまうと思います。毒物ではなくても落ちている食べ物が腐っている可能性は十分ありますし、犬が食べてはいけないチョコや玉ねぎなどが含まれたものが落ちていることもあるでしょう。
飼い主さんがそれらを見つけたとしても、地面に近い位置にいる犬の方が一足早く口にしてしまうことがほとんど。愛犬の健康・命を守るためにも、拾い食いの癖をつけないようにしっかりとしつけてあげてください。
まとめ
ここで紹介したことはできるだけすぐにやめさせるようにしたり、癖にならないようにしつけてあげたりしなければならないことばかりです。飛びつき・マウンティング・拾い食いなどはどれも癖になるとやめさせるのに時間がかかるので、少しでもそのような行動が見られたらすぐに適切な対処でしつけることが大切。
犬には多くのことを教えなくてはならず、しつけなければならないことがたくさんあるため飼い主さんは大変だと思います。それでも人間社会の中で愛犬と楽しく快適に暮らしていくためには、これらのことはしっかり教えなくてはなりません。しつけの中で優先順位をつけてじっくり取り組んでいくようにしましょう。