1.引っ越しで犬の不安を和らげるために『引っ越し前に』したいこと
お洗濯や新調はちょっと待って!
引っ越し前、愛犬のベッドやブランケット、おもちゃや食器など、お洗濯や新調しようと考えていませんか?引っ越し先で気持ち良く新生活を迎えられるよう、ベッドやブランケットをお洗濯し、清潔にしておきたいですよね。おもちゃや食器も新しく買い替えるタイミングにしようと考えるかもしれません。
しかし、そのことが犬の不安を煽ってしまうかもしれません。普段なら、お洗濯によって自分のニオイがなくなってしまっても平気です。また、カラダをスリスリにしてニオイをつければ良いですから。しかし、新居で新しい環境に置かれたとき、それだけでも不安なのに、自分のニオイが全くないのでは、不安と恐怖に駆られ、強くストレスを感じてしまうでしょう。引っ越し前にしたいことは、「今の環境をなるべく崩さず新居へ持って行くように準備すること」です。
新居近くの動物病院を探しておくこと
新居への移動中、車酔いや不安や緊張などによって、体調を悪くしてしまうかもしれません。引っ越しをした当日、さっきまで元気そうだったのに、夜中になって急に体調を悪くしてしまうかもしれません。そんなときのために、新居近くの動物病院を探しておきましょう。休診日や診療時間外であると、かかりつけ以外は受け付けません、という動物病院もあります。
かかりつけでなくても診療してくれること、休診日や診療時間外であっても緊急であれば対応してくれること、24時間営業など夜中でも診療を受けられることなどを優先して探しておくと良いです。
2.引っ越しで犬の不安を和らげるために『新居に到着してすぐに』したいこと
愛犬のスペースを確保すること
以前に暮らしていた環境と同じような環境を作ってあげると良いです。
- ケージはリビングの窓の近くに置いていた
- ケージの中にベッドとトイレとお水を入れていた
- トイレはケージの外に置いていた
など、以前と同じように配置してあげると良いです。新しい環境に置かれたとき、不安や緊張からトイレを失敗してしまう傾向にあります。新居に到着したら、愛犬のスペースを確保し、まずはトイレに誘導してみてください。トイレで排泄することができたら大袈裟なくらいに褒めてあげましょう。
落ち着いて普段通りに行動すること
新居や新しい環境によって、人はワクワクしたりソワソワしたり、何だかはしゃいでしまうような楽しい気持ちにもなりますよね。つい、話し声が大きくなってしまったり、オーバーなリアクションをしてしまったりするかもしれません。
しかし、普段とは違う飼い主さんの様子や行動によって、犬は不安や恐怖を感じてしまうことがあります。落ち着いて行動し、普段通りに過ごすことで、犬の不安を少しでも軽減してあげるようにしましょう。
3.引っ越しで犬の不安を和らげるために『引っ越しをしてからしばらくの間』したいこと
引っ越しをしてからしばらくの間、犬は不安な気持ちのまま過ごすことがあるかもしれません。
- トイレを失敗する
- 夜鳴きをする
- お留守番中のイタズラ(分離不安による問題行動を起こす)
不安な気持ちを抱えたままの犬には、このようなことが起きる可能性があります。トイレを失敗しても叱らないでください。こまめにトイレに誘導するようにし、できたら褒めてあげてください。
夜鳴きをするときは、飼い主さんや家族と同じ部屋にケージやベッドを置いてあげてください。お留守番中のイタズラがあるときは、ケガや誤飲などに十分に注意してあげてください。そうすることで、少しでも不安を和らげ、新しい環境に早く慣れることができます。
まとめ
引っ越しで犬の不安を和らげるためにしたいことを
- 『引っ越し前に』したいこと
- 『新居に到着してすぐに』したいこと
- 『引っ越しをしてからしばらくの間』したいこと
この3つをテーマにご紹介しました。犬の不安を和らげることができるのは、飼い主さんや家族だけです。いつも以上にスキンシップやコミュニケーションの時間を増やし、一緒に過ごす時間を大切にしてあげてくださいね。