犬を飼う前に!必ず家族と話し合うべき『6つの大事なこと』

犬を飼う前に!必ず家族と話し合うべき『6つの大事なこと』

「犬を飼う」と言うことは、「家族が増える」と言うことです。さまざまな物質的な準備もさることながら、家族全員の心の準備も必要です。家族として迎える犬も、迎え入れる家族も全員、幸せな時間を過ごすために、家族としっかり話し合うことが必要ではないでしょうか?今回は、犬を飼う前に必ず話し合うべき大事なことについて考えてみましょう。

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1.犬を飼う理由について話し合う

ソファーで話し合っている男女

なぜ、犬を飼いたいのか?

犬を飼えば、人間だけで生活していた日常と違って、楽しいこと、幸福感に満たされることも多い半面、いろいろと不便なことや問題も起きてきます。家庭生活を送る上で、何の役にも立たないのに、なぜ「犬を飼おう」と思ったのか、まず家族で話し合ってみましょう。

「ペットショップで可愛い犬を見かけたから」「里親サイトで気になる子がいたから、家族として引き取りたい」「友達のうちの犬が可愛くて、自分も犬が欲しくなったから」など、様々な理由が上がると思います。例えば、まだ小学生の子供さんがいるご家庭と、大人ばかりの家庭、あるいはシニア世代、三世代同居…など、家族構成は千差万別です。

それぞれのご家庭に、それぞれ個人的に、それぞれの理由が挙げられることでしょう。冷静に考慮して、「よそのおうちの子犬が可愛かったら、うちも子犬を飼いたい」など、ぬいぐるみやアクセサリー、新しいおもちゃを欲しがるような意見が出たら、そこからもっと真剣に「犬を飼う」ことについて、話合いを進めます。

2.犬の寿命について話し合う

メガネをかけて本を読んでいるポメラニアン

犬の平均年齢について

かつて、日本でも「犬は番犬」として飼い、野良犬が街をうろついていた時代は、犬の寿命は5歳から6歳くらいでした。けれども、今は犬の食事となるペットフードも良質な物が手に入り、獣医学の進歩、犬の飼育方法の変化によって、犬の平均寿命が飛躍的に伸びました。今では、小型犬や中型犬は、12~13歳、大型犬10歳前後がおおよその平均年齢です。

犬の高齢化について

それだけ長い間生きられるとしても、シニア期に差し掛かると、子犬のころのように活発に動くことも出来なくなり、老化が進みます。

犬の介護について

老化が進めば、人間同様、足腰が弱くなったり、病気になりやすくなったりします。また、目が見えにくくなったり、耳も聞こえなくなったりします。

獣医学が進歩したことにより、犬の寿命は延びましたが、その分、人間のように寝たきりになったり、痴ほう症になったりすることもあります。「犬を飼う」と言うことは、その犬が命を全うするまで側にいるということです。歳を取り、体が動かなくなれば犬を介護する必要があるということも知っておかなければいけません。

3.犬の飼育にかかる費用について

お札を咥えている犬

  • 犬の健康維持に必要な費用
  • 犬と一緒に楽しむために発生する費用
  • 犬を衛生的に飼育するために必要な費用

犬を飼う前に、それぞれの項目について細かく話す必要はありませんが、「犬を飼うとお金がかかる」と言うことを家族全員が自覚しましょう。

4.犬が家族に加わることで変化する生活について

クッションを破壊している犬

  • 生活リズム
  • 犬のトイレや居住空間の管理
  • 家具、雑貨などの配置変更

犬を家族に迎えると、犬に食事を与える時間や散歩の時間が必要になります。また、家の中にトイレを設置していたら、そのトイレを掃除する時間や手間が掛かります。また、犬が誤飲誤食をしないように、家具や調度品の位置を変えたり、汚れ防止の素材のものに替えたりする必要もあります。

5.犬の習性について

穴掘りをしている二匹の犬

なぜ、犬の習性を知る必要性があるのか?

犬を家族として迎えて、家族として愛しても、犬と人間との違いはあります。犬の習性を知ることは、犬が何か問題行動を起こしたときに、その問題行動を解決するカギとなるからです。

例えば、「家の中で上手にオシッコができない」「無駄吠えをする」「散歩のとき、急に走り出す」など、それぞれの問題行動には犬の習性が大きく関わっています。犬を飼う前に、犬の習性について正しい知識を持つことは、間違った思い込みで犬に対して過剰な幻想を抱いて、実際に飼い始めて幻滅するのを避けるためにもとても大切なことです。

最新の情報を共有する

かつて、「犬は家族の中でリーダーを決め、それに従う。そのため、飼い主は犬にとって優秀なリーダーであるべきだ」と言われていました。けれども、最近の犬と人間の関係性の研究によって、「飼い主は犬のリーダーであれ」と言う意見は、何の根拠もないことがわかってきました。

犬のトレーニングや家庭犬として必要な躾に関しても、最新の方法を実践できるように主に世話をする人以外の人も最新の情報を共有しましょう。

6.飼い主の一員となるべく心構えについて

森の中で微笑むラブラドールレトリバー

終生飼育を誓えるか

どんなに大切に思って心から愛情を注いでも、犬は私たち人間よりも早く歳を取り、老いていきます。どんなに楽しく幸せな日々を送っても、心を引き裂かれるような悲しみは必ず訪れます。けれども、愛する飼い主さんに見送られて、虹の橋を渡れる犬は幸せです。

私は、愛犬にとって一番幸せな瞬間は、飼い主さんに抱かれて天国へと旅立つときだと信じています。一度、家族に迎えたのならその犬が最期のときを迎えるまで、何があっても決して離さない、と家族全員が肝に銘じましょう。

自分のことよりも優先できるか

犬は、言葉で自分の欲求を人に伝えることができません。だからこそ、犬の食事や散歩、排泄物の処理など、家族それぞれが自分のことよりも優先できるかどうかを話し合いましょう。

例えば、夜、友達と食事に出かけても、家に誰もいない。そんなとき、どんなに友達と楽しく過ごしても、愛犬に食事を与えるためにためらいなく帰宅できるかどうか…?そう言った具体的な例を出して、話し合ってみましょう。

「犬の十戒」を心に刻みつけて

家族全員で「犬の十戒」について、話し合いましょう。一度、声に出して読み、それぞれの言葉の意味を心に刻みます。

まとめ

花畑で笑顔を見せるチワワ

「犬を飼う」と言うのは、新しい命を新しく迎えることです。幸せなこと、楽しいことが増える半面、人間だけで過ごしてきた生活と比べれば、様々な変化があります。

ただ一つ、私が断言できることは、一緒に暮らす犬を幸せにできる人は、犬と暮らしていない人と比べて絶対的に幸せである、と言うことです。犬も自分たちもどちらも幸せに暮らすために、犬を飼う前にしっかりと話合いをし、犬を迎える準備を整えましょう。

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