春に気をつけるべき『犬のストレス』4選

春に気をつけるべき『犬のストレス』4選

今年も春がやってきます。季節の移り変わる時期は寒暖差も大きくなるため、愛犬が体調を崩しやすくなります。また、春は生活環境が変わる季節でもあるため、体調だけでなく精神的なストレスを受けやすい時期でもあります。今回は、今から春に気を付けたい愛犬のストレスについて解説いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.環境の変化

引っ越しの段ボール箱を持つ家族と犬

春は生活環境が変わりやすい時期だから

私たち人間にとって、春は新生活が始まる季節です。親元を離れて一人暮らしを始める方もいれば、転勤や転職で新しい土地での生活が始まる方もいます。また、卒業式や入学式、歓送迎会、研修などでバタバタと忙しくなるのもこの時期ですね。

様々なことが始まったり変化したりする春は、忙しさのあまりついつい愛犬を構う時間が減ってしまいがちです。飼い主さんに構ってもらえないことは、愛犬にとって大きなストレスとなってしまいます。

犬にとって「環境の変化」がストレスに

犬は環境が変わると大きなストレスを受けます。たまに普段とは違うお散歩コースを歩く、といったような変化であればドキドキワクワクになりますが、犬にとって生活環境がガラッと変わってしまうことは大きな不安を感じることなのです。

  • 引っ越し
  • 家族が増える減る
  • 飼い主さんが忙しそう

などの「いつもと違う」に犬は敏感です。環境が変わりやすい春は特に、愛犬と触れ合う時間を意識的に持つようにしましょう。十分なスキンシップを取ることでわんちゃんは安心できることでしょう。

2.季節の変化

顔だけを出して毛布にくるまった犬

寒暖差で体調を崩しやすい

寒い冬から春に移り変わる季節の狭間は、人も犬も体調を崩しやすい時期です。昔から「三寒四温」というように気温の寒暖差を繰り返しますし、気圧の変化にも影響を受けてしまうことがあります。「もう暖かくなったから」と毛布をしまった後で急に寒い日がある、ということもありますね。季節が安定するまでは、毎日の天気予報をチェックして愛犬の体調をケアしてあげましょう。

犬も花粉症などのアレルギーに注意

すでに花粉と奮闘中の飼い主さんも多いことでしょう。実は犬も花粉症になる恐れがあることをご存じでしょうか?犬の花粉症もスギやブタクサなど、様々な植物がアレルゲンとなり得ます。人間の場合はくしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が出ますが、犬の場合は皮膚炎として症状が出ることが多いです。それに加え、結膜炎や涙目、鼻炎などが見られることもあります。

アトピー性皮膚炎のような湿疹や痒みが出るため、これが花粉症であることに気が付かない方も多いので注意が必要です。犬の花粉症対策として、お散歩の後にブラッシングをして被毛についた花粉を取り払い、濡れタオルで身体を拭いてあげると良いでしょう。足の裏にもたくさん花粉が付きますので足の裏もしっかり拭きましょう。

3.お花見の人混み

お花見を楽しむ犬

人混みで興奮しやすくなる

わんこと一緒にお花見を楽しむ方も多いですよね。すがすがしい空と桜の下で食べるごはんは格別です。しかし、人気のお花見スポットほどたくさんの人が集まりますので、わんちゃんが人混みによってストレスを受ける恐れがあり、注意が必要です。知らない人に興奮してしまう子や人見知りの子、神経質な子は特に注意が必要ですので、混雑の少ない場所や時間帯を選ぶようにすると良いでしょう。

愛犬とのお花見で気を付けたいこと

愛犬とのお花見で注意したいポイントは、

  • 飲み水とトイレ時間の確保
  • 脱走や迷子
  • 他人とのトラブル
  • 人間の食べ物を食べてしまうこと

などです。長時間野外にいる日は、愛犬の飲み水をしっかり用意して脱水症状を予防しましょう。念のためにマナーパンツ(おむつ)を履かせておくと、周りの方に不快感を与えないのでより丁寧かと思います。

花見酒を楽しむ方は注意散漫になってしまいがちなので、目を離した隙の愛犬の脱走や迷子に注意してあげてください。また、持参したおいしそうなお弁当や落ちている食べ物を拾い食いする危険性が高くなりますし、間違ってお酒などをなめてしまう恐れもあります。お花見中は愛犬への注意を絶たないようにしましょう。

4.発情期

歯をむいて威嚇し合う二匹の犬

春は発情期の季節

犬の発情期は、主にメスが主体となって起こります。犬はまずメスが発情期を迎えてヒート(生理)が起こり、それにオスが反応するという流れです。不妊手術を受けていない子の場合、年に2回の発情期のサイクルがあります。

春はそのサイクルに当てはまりやすく、3月~5月頃に発情期を迎えることが多いです。発情期を迎えた犬は本能的な欲求がとても強く表に出るため、普段よりも神経質になりストレスを受けやすくなります。

不妊手術でストレスが軽減する

子犬を望まない場合は、不妊手術を受けることで発情期によるストレスから解放されます。自然体の身体にメスを入れることに抵抗がある方もいらっしゃるとは思いますが、発散されない欲求を抱えることは犬にとって大きなストレスとなります。

また、不妊手術によって子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、前立腺肥大や精巣腫瘍などの生殖器関係の病気リスクを軽減させることもできます。もちろん不妊手術にはリスクが伴いますので、飼い主さんが不妊手術のメリットとデメリットを正しく把握して選択することが重要です。

まとめ

ダックスフンドと梅の花

今回は、春に気を付けたい愛犬のストレスについて解説いたしました。春は終わりと始まりの季節であり、生活環境が大きく変わりやすい季節です。犬は環境が変わることにストレスを感じやすいため、忙しくバタバタしてしまっても愛犬とのスキンシップの時間を大切にしてあげてください。

そして、春は寒暖差や気圧の変化で体調を崩しやすく、犬も花粉症に注意したい季節です。愛犬の身体と心、両方のストレスをケアしてあげることが重要です。また、わんちゃんと一緒にお花見を楽しむ際には人混みがストレスになることもありますので、迷子や拾い食い等と併せて注意深く愛犬の様子をチェックしてあげてください。

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