犬の生理はいつから?
犬の生理は、基本的には、半年に一度あります。中には、一年に一度だけという犬もいます。生理やヒートと呼ぶことがほとんどですが、正しくは“発情期”です。生後6か月齢から7か月齢に初めての発情が起こり、犬種によっては1歳を過ぎてから起こることもあります。
犬の生理(発情期)は4期に分かれています。
- 発情前期
- 発情期
- 発情後期
- 無発情期
このうち、出血が見られるのが1の発情前期です。2の発情期になると、出血の量が減ったり色が薄くなったりします。チワワやポメラニアンなどの超小型犬であると、出血の量が少なく、舐めとってしまうこともあり、飼い主さんが気づけないことがあります。
愛犬が生理になったら…対処法と注意点
すぐに病院へ連れて行った方が良い?
出血があることや、外陰部が腫張することなどから、異常や病気なのではないかと心配し、病院へ駆け込む飼い主さんも決して少なくはありません。もしかして生理かな?と思ったら、病院へ相談の電話をしても良いですし、確信が持てないときは獣医さんの診察を受けても良いです。愛犬の食欲や体調がいつもと変わらない様子なのであれば、過剰に心配する必要はありません。
お散歩やお出掛けは控えた方が良い!
運動をしてはいけない、安静にしなければならない、というわけではありません。生理のとき、お散歩やお出掛けを控えた方が良いのは、愛犬のためでもあり、周りへの配慮でもあります。発情期(生理)中のメス犬のニオイを嗅ぐだけで、オス犬は大興奮してしまいます。
もし、お散歩中に出会ってしまったら、オス犬やその飼い主さんに迷惑をかけてしまうかもしれません。飛びかかられるなどし、愛犬がケガを負ってしまうかもしれません。他の犬と出会うことがない場合でも、マナーパンツやオムツを着用するなど、他人への配慮も忘れてはなりません。
食欲が低下してしまうことがあります
ごはんを残すようになってしまったり、いつものごはんを嫌がるようになってしまったり、偏食気味になってしまうことがあります。そんなときは、ごはんの与え方を工夫してみましょう。ドライフードなら、お湯でふやかしてあげるだけでも、よく食べてくれることがあります。
鶏ササミ、ブロッコリー、チーズ、さつまいも、キャベツ、リンゴ、キュウリなど、食材をトッピングしてあげるのも良いです。ドライフードにウェットフードを混ぜてあげるのも良いですし、手作りごはんも良いです。愛犬の食いつきが良くなる工夫をしてあげましょう。
サロンでのお手入れ
生理中、シャンプーやカットなどのお手入れのためにトリミングサロンへ行くのは控えるべきなのか…。生理中の利用は、トリミングサロンへ問い合わせてみてください。生理中でもOKのサロンも多くあります。もし、いつも利用しているサロンで断られてしまったときは、かかりつけの病院へも問い合わせてみると良いです。シャンプーやカット、爪切りや耳掃除など、必要なお手入れを行ってもらうことができます。
生理中は、犬もデリケートになってしまうことがあります。通い慣れたトリミングサロンであっても、施術を行ってくれるトリマーさんに対して、攻撃的になってしまうことがあります。愛犬の様子をよく観察し、判断してあげましょう。生理中は、どうしてもお尻周りが出血によって汚れてしまいます。シャワーで洗い流すなど、自宅でのお手入れができるよう、慣れておくことも必要かもしれません。
まとめ
愛犬が初めて生理を迎えたとき、どのように対処したら良いのか、どんなことに注意しなければならないのか、戸惑うことも多くあります。犬友達に相談するもよし。SNSで相談するもよし。先輩飼い主さんのアドバイスはとても参考になります。
過剰に心配してしまい、不安に押しつぶされ、気持ちが落ち着かないことがあるかもしれません。そんなときは、遠慮せず、かかりつけの獣医さんの診察を受けましょう。安心して愛犬を見守ることができます。