1.「ごはん」で失敗しがちなこと
ドッグフードの切替え
年齢や体調などに合わせて、ドッグフードを切り替えることがありますが、このとき失敗しやすいです。ドッグフードのパッケージにも表示されているのですが、切り替えるときは、今与えているドッグフードに新しいドッグフードを少しずつ加えながら、数日かけて切り替えなければなりません。
いきなり新しいドッグフードを与えると、お腹を壊してしまうことがあり、腹痛や嘔吐や下痢を引き起こしてしまうこともあります。例えば、同じブランドのドッグフードであっても、成犬用から高齢犬用に切り替えるときには、成犬用に高齢犬用を少しずつ加えながら、数日かけて切り替えるようにします。
もし、愛犬が急に体調を悪くしてしまったとき、ドッグフードを切り替えた当日や翌日であった場合には、そのことを獣医さんに伝え、診察を受けてください。いきなり切り替えたことが原因である可能性が高いです。
与えすぎによる肥満
ごはんやおやつの与えすぎによる生活習慣病を抱える犬が多いです。愛犬に可愛くおねだりされ、その誘惑に負けてしまう飼い主さんが多いからです。特に、肥満を抱える犬は多いですが、もっと重篤な病気の原因にもなりかねません。
最近では、糖尿病の治療に通う犬も増えているようです。ドッグフードによって十分な栄養を摂ることができているのであれば、おやつの与え方には十分な注意が必要です。初めて犬を飼うとき、しつけを行うときにおやつを利用することがありますが、そのとき与えすぎてしまうことが多いです。
2.「お手入れ」で失敗しがちなこと
歯磨きをしない
犬にも毎日の歯磨きが欠かせません。愛犬の歯の状態を確認してみてください。真っ白ですか?黄ばみはありませんか?茶色い歯石がびっしり付いていませんか?口臭はありませんか?毎日の歯磨きを欠かさない犬のお口の中は、驚くほど口臭がありません。
愛犬の口臭が気になったとき、すでに歯に黄ばみや歯石があり、歯周病を発症していることがほとんどです。歯石を完全に除去するためには、全身麻酔による施術が必要で、麻酔のリスクが怖いからといって、歯科治療を受けさせないでいる飼い主さんも多くいます。歯周病が悪化すると、歯を溶かし、顎の骨まで溶けてしまいます。お口の中の細菌が毛細血管を介して全身へと渡り、死を招く病気を発症することがあります。
3.「注意不足」で失敗しがちなこと
飼い主さんの注意不足によって、愛犬の命を脅かすような失敗をしてしまうことがあります。チョコレートやタマネギや香辛料など、犬が食べては危険なものを誤食してしまうこと。
ボタン・クリップ・ビニール・画鋲・アクサセリーなど、床に落ちていた小物を誤飲してしまうこと。家電製品のコードを噛んでしまうこと。ソファーやベッドなどの高い場所から飛び降りてしまうこと。窒息、嘔吐、下痢、呼吸困難、感電、骨折などの原因になることがあります。
4.「トイレ」で失敗しがちなこと
トイレトレーニングが不十分であると、ラグやマットや絨毯の上で粗相をしてしまう、ソファーやベッドの上で排泄をしてしまうことだってあります。
また、室内でのトイレトレーニングを行わずにいると、大雨の日も、暴風の日も、大雪の日も、外へ排泄をしに連れて行かなければなりません。天候が悪いからといって我慢させてしまうと、膀胱炎や便秘になってしまうことがあります。室内でのトイレトレーニングは、老犬になったとき、身体が不自由になったときにも役立ちます。犬も楽ですし、飼い主さんのお世話も楽です。
まとめ
犬を飼い始めた人が失敗しがちなことを、
- ごはん
- お手入れ
- 注意不足
- トイレ
この4つをテーマにご紹介しました。
愛犬の健康と安全のために十分に注意しなければならないことです。犬と暮らす飼い主さんや家族の幸せのためにも必要なことです。過剰な甘やかしが愛犬を苦しめることがあります。ときには厳しくすることも愛情ですし、愛犬の幸せのためにグッと堪えなければならないことがあります。