犬が恐怖を感じている意外なこと11個と対処法
犬も人間のように「怖いからいや!」と感じることがあります。犬のタイプによって恐怖の対象は様々なので、「え?こんなことも?」と驚くこともあるでしょう。
ここでは、そんな犬が恐怖を感じている意外なこと12個を対処法にも触れながらご紹介していきます。
1.光
水面やガラスにキラキラ反射した光は犬にとって邪魔な対象物だったり、不可思議なものであったりするようです。犬は基本的に濡れることを嫌うので、反射的に嫌がってしまう可能性も。嫌がる素振りを見せたら無理に近づかないで避けてあげましょう。
2.自転車
自転車が近づいてくると怖がる犬も多いです。自転車以外にも、バイクや電車が通過するたびにビクビクしてしまう犬もいますね。
もし警戒して吠えたり怖がるようすを見せたりする場合は、犬をおすわりさせて待機させます。対象物が通り過ぎるのをじっと待てたら「よし!」と褒めて、おやつを与えて慣らしましょう。
3.車に乗ること
車に乗ることに対しても恐怖心を持ってしまう犬には、少しずつ車に慣らすことが大切です。車のそばでおすわりやふせなどをさせて、できたら褒めてあげます。
次はエンジンをかけないまま乗る訓練をし、それができたら少しだけ走行をしてみてください。できるたびにおやつを与えて「楽しいこと」と覚えさせましょう。
4.子犬
怖がりな犬の中には子犬に対して「怖いな~」と思い、距離を置くこともあります。予想だにできない動きに警戒してしまうのが原因ですが、子犬の頃に集団行動を経験していない犬が恐怖心を抱きやすいです。
こうした犬には、たくさんの犬と会わせて経験を積ませましょう。「色んな犬がいるんだ」と犬自身に教えるしつけも大切です。
5.子供
人間の子供が近づいてくると恐怖に感じてしまい、思わず吠えたり隠れてしまったりする犬もいます。子供に急に触られて怖かった経験がある犬ほど「危険人物」として見てしまうため、万が一の事態を避けるためにも近づけないよう配慮をしましょう。
「このワンちゃん、怖がりなんだ」とその子供や親御さんに伝えて、飼い主さんが守ってあげてください。
6.グレーチング
グレーチングとは、道路にある格子状のフタのことです。この上を歩く犬にとって「落ちちゃう!」と感じてしまいやすいため、わざわざ避けて通る犬が多く見られます。
視力が低下している犬ほど不安定な道はストレスに感じてしまったり、思わずケガをしてしまったりすることもあります。ぜひ飼い主さんが恐怖心を与えない行動を取ってあげ、安心して歩ける道を優先的に通るようにしましょう。
7.鏡に映った自分
愛犬が鏡に映った自分を見て、意外な反応を見せたことはありませんか?犬にとって鏡に映る自分は敵そのものなんです。じっと動かない状態は、敵意を見せている証拠。
何度か見ていくうちに「あいつ(鏡の中の自分)は自分に向かってこない」ことを何となく理解するので、吠えたり怯えたりすることはなくなります。
8.電子機器の音
犬が恐怖を感じる意外なものと言えば、日常にあふれる電子機器の音だったりします。
- カメラのシャッター音
- 着信音
- 掃除機の音
- 電子レンジの音
- お風呂が沸いたときの音
- ドライヤー
このような電子機器の音にいちいち反応をして吠えたり、怖がって隠れてしまったりする犬もいますよね。パニック状態になる犬もいるので、特に大きな音が出る掃除機をつかうときはちょっとした配慮をしてあげてください。
安全が確保されるゲージに入れて、愛犬に「怖くないよ!」「もうすぐ終わるよ」などと声がけをして、できるだけ近づけることは避けます。年齢を重ねていくごとに落ち着いていく犬が多いので、わざわざ音を聞かせていたずらなどをせず、配慮をしながら生活をしてあげましょう。
9.花火や雷などの音
大きな音を嫌う犬にとって、花火や雷の音は天敵です。可哀想な姿につい優しくしたくなるものですが、そんなときこそ毅然とした態度でスルーをすることが大切。
そこで甘やかしてしまうと、音が鳴るたびに吠えてしまう癖をつけてしまいます。震えるようなら、犬のゲージにタオルをかけて避難場所を作った上でそっとしましょう。パニック状態になる場合はリードをつけずに、安全確保を心がけて見守ってください。
10.ドアや階段
ドアや階段に恐怖を感じる犬もいますが、どちらも「ドアに挟まったことがある」「階段で転げ落ちたことがある」というトラウマから怖がることが多いです。
この場合はドアの開け閉めをていねいに行ってあげ、挟まれないように「いいよ」と合図を送るのもいいでしょう。階段については、滑らないマットを敷いてあげると犬の安全が確保できます。
視力低下や足腰の衰退が原因になっている可能性もあるので、異変を感じたときは早めに検査を受けることをおすすめします。
11.動物病院
動物病院を怖がるワンちゃんはたくさんいますね。ワクチン接種や人間に囲まれて診察されることに恐怖心を覚えてしまうのが原因です。
この場合、愛犬が大好きなおやつを用意して不快感を減らすこともできます。ただし、おやつを与えてよいか事前に確認してから行ってください。
まとめ
犬が恐怖に感じるものは人間の暮らしの中にたくさんあります。言葉が話せないぶん、飼い主さんが「これは嫌いなのかな?」と察してあげ、少しでも暮らしやすい環境を与えてあげてくださいね。
パニック状態になるほど怖がってしまうワンちゃんは、1度ドッグトレーナーからアドバイスを受けることをおすすめします。