人によって犬の態度が変わる?
皆さんは愛犬が接する人によって、態度を変えていると感じることはありませんか?実は、「家族内でも愛犬の態度が人によって異なる」と感じている飼い主さんは多いです。
例えば、お母さんが声をかけると嬉しそうにすぐ振り向くのに、お父さんが声をかけてもあまり反応してくれない…など、なぜか一緒に住んでいる家族でありながら、人によって対応や反応が異なることがあります。
素っ気ない態度を取られたりすると、「もしかして、家族内で順位付けしているの?」なんて不安を感じてしまいますが、実際、なぜ犬は人によってあからさまに態度を変えることがあるのでしょうか。
犬の態度が人によってあからさまに異なる理由
他の人と異なる態度を取られてしまうと、嬉しくなる人もいれば、不安になってしまう人もいますよね。では、犬の態度があからさまに異なるのは、なぜなのでしょうか。ここでは3つの理由をご紹介します。
1.信頼できると判断しているから
まずは、犬自身が「この人は信頼できる」と判断している人に対しては、他の人とは違う態度を取ることがあります。主に、呼ばれたらすぐに反応したり、駆け寄ったり、その人の傍に自ら行ったりと、心を許して甘えるような態度を見せることが多いです。
これは、普段から一緒に生活していることで、「この人は僕のためにお世話をしてくれる」「僕のことを本当に好きでいてくれる」と感じられることで、信頼に繋がっています。そのため、最も一緒に過ごしている時間が長かったり、きちんと愛犬に向き合い、コミュニケーションを取っていたりする人に見せることが多いです。
2.自分にとって嬉しいことをしてくれるから
やはり、犬も感情がありますので、自分にとって嬉しいことをしてくれる人は自然と好きになります。そのため、そのような人に対しては、姿を見ると駆け寄ったり、期待するような仕草や表情を見せたりします。
例えば、いつもおやつをくれたり、ごはんをくれたり、あるいは散歩に連れて行ったりしてくれる人のことは、基本的に大好きです。「この人が来たということは、良いことが起こる!」と気分が高揚しているため、素っ気ない態度や悪い態度をとることは少ないでしょう。
3.怒ればわがままを聞いてくれるから
「悪いことをした覚えは全くないのに、なぜか自分にだけ吠えてくる」といった態度を取られれば不安になりますよね。たしかに悪いことはしていないかもしれませんが、もしかすると「怒ればわがままを聞いてくれる」と思われているのかもしれません。
以前、吠えられたから、好かれたいからという理由で、吠えられたり唸られたりしたときに、おやつをあげてしまった…ということはありませんか?愛犬はこれを覚えており、「この人には吠えるとおやつをもらえる」と学習してしまった可能性があります。
好かれたいという気持ちはわかりますが、このような歪な関係では本当の信頼を得ることができません。心を鬼にして、吠えたらおやつを与えない、吠えるのをやめたらおやつを与えるというように、正しい関係を築きましょう。
『順位付け』はしていない?
少し前までは、「犬は家族であっても順位付けをしている」という説が濃厚でした。しかし、最近は多くの専門家が「犬は順位付けをしていない」という説を唱えるようになりました。
たしかに、野生ではリーダーがいる群れで暮らしていたため、その中ではある程度の順位付けをしていたかもしれません。しかし、現在の暮らしでは順位付けをする習慣が付いていないため、この説には疑問符が打たれているのです。
犬の観察力はとても高く、しっかり一人一人を観察することで、どのような態度を取るべきか判断しています。そのため、先ほどお話ししたように、日常の接し方や飼い主の行動を見て、愛犬が適切だと思う態度を取っているのです。
まとめ
今回ご紹介したように、「何だか自分だけ素っ気ない態度を取られている」と感じる場合は、甘やかしすぎていないか思い返してみてください。あまりにもわがままに応えてしまうと、「この人にはこういう態度で合っているんだ」と勘違いされてしまいます。正しい関係を築くためにも、コミュニケーションを積極的にとるようにしましょう。
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40代 女性 匿名