犬が吠える理由と7つ
愛犬のムダ吠えは、飼い主さんにとって大きな悩みの種になります。吠え続けてしまうと近所迷惑が大きな気掛かりになりますよね。正しい対処をするためにも、犬が吠える理由について知りましょう。
1.嬉しくて興奮している
まず思い浮かぶのが、嬉しくて興奮して吠えるケースです。外出先から帰宅したときは吠えて喜びを表現する犬が多いですね。大歓迎する愛犬の可愛さに一緒に喜んでしまうと、同じ行動を繰り返してしまいます。
2.恐怖を感じている
散歩中に見知らぬものに遭遇したり、知らない犬や人が近づいたりしてきたとき、警戒心から吠えることもあります。怖がりな犬ほど頻繁に吠えてしまうものです。この場合は対象物から遠ざけることで落ち着きます。
3.要求があるから
エサが欲しい、散歩に連れて行ってほしい、遊んでほしいと要求を吠えて気持ちを伝える犬もたくさんいます。その要求に応えることで落ち着きますが、その対応がムダ吠えを増やしてしまう原因です。
4.音などに警戒している
インターホンが鳴るたびに吠えてしまったり、大きな音に反応をして吠えたりする犬は警戒心が強いです。家にやってきたお客さんに対してずっと吠え続けてしまう犬もいます。
5.体の不調がある
体に何らかの痛みを感じたときや、「何かおかしい」と犬が感じて吠えることもあります。見た目ではわからなくても、体を触って痛みの原因を発見するケースもあるので「なぜ吠えるのか」と疑問に思うことが大切です。
6.認知症によるもの
いつもと違うようすが見られる場合は、認知症の症状が出ているのかもしれません。特に高齢犬によく見られるのが夜泣きです。異変に気づいたら獣医師にご相談ください。
7.飼い主と離れた不安によるもの
飼い主さんが外出中ずっと吠え続けてしまう場合は「分離不安症」による可能性が高いです。不安を強く感じているのが大きな原因です。犬ばかりではなく、飼い主さん自身の依存も原因にあげられます。
犬が吠えるときの正しいしつけ対処法4つ
犬が吠えてしまう原因の多くは、飼い主による間違った対応にあります。叩いたり怒鳴ったり口輪をつかったしつけもNGです。ここでご紹介する特に困ってしまう状況別の正しいしつけ対処を行ってみてください。ムダ吠えを減らすことは十分可能なのでぜひ実践していきましょう。
来客やインターホンに吠える場合
インターホンが鳴るたびに警戒心から吠えている場合は、怖いイメージを変えるしつけトレーニングを行ってみてください。
音に慣らす
インターホンの音を何度も聞かせて「鳴っても何も起こらない」ことを教えて、音自体に慣らす方法を試してみてください。
インターホンが鳴る回数自体を減らす
何度聞いても吠えてしまうなら、来客や宅配便業者に「携帯を慣らして知らせる」方法を取ってもらうこともできます。特にしつけしにくい子犬がいる家庭は行ってみてください。
おやつを与える
インターホンが鳴ったり来客があったりするたびにおやつを与えることで「誰かきたらおやつがもらえる」と覚えます。そのたびに「おすわり」というコマンドを与え、指示に従ったご褒美にしても効果的です。
要求をうったえて吠える場合
要求吠えに対して飼い主が応えてしまえば、その行動を繰り返します。もし「散歩に行きたい」と訴えてもスルーをし、飼い主側からの指示に従わせることを心がけていきましょう。
ワンワンと吠え続けるときは「おすわり」などのコマンドに従わせて、気持ちを逸らせてみてください。
寂しくて吠える場合
愛犬の分離不安を解消させるには、部屋でひとりで待つ経験を積ませることが大切です。また、つい抱っこしてしまう飼い主さんの心のケアも同時に行う必要があります。まずは、隣の部屋にひとりで数分過ごすことから始め、1時間の留守番ができたら半日・・・と慣らしていきましょう。
吠える理由がわからない場合
もし愛犬が吠える理由がわからない、いろいろなしつけを試してみ改善しない場合はドッグトレーナーを頼ることをおすすめします。分離不安のようなストレスが原因である場合は、健康に影響を及ぼすこともあるので、早期の相談を検討してみてください。
まとめ
犬が吠えてしまうのは、飼い主さんがそれを許してしまっていることが大きな理由になっています。気づいたときからで間に合うので、正しいしつけに切り替えていきましょう。とは言っても犬のしつけは簡単ではないので、プロのドッグトレーナーへの相談も検討するといいですね。