1.飼い主さんに
手の上や腕、足にも!
最もキュンとしてしまうのは、やはり飼い主さんに対してあご乗せする瞬間ではないでしょうか!飼い主さんの腕にぽふっと乗せてくることもあれば、膝にそっと寄り添うように乗せてくることもよくありますよね。中には、飼い主さんが手のひらを差し出すとそこにあごを乗せてくれる子も。愛犬のあごを乗せた感触になんともキュンとします。
甘えたい気持ち
犬が飼い主さんに対してあごを乗せてくる行動には、飼い主さんに対して甘えの気持ちがある場合が多いです。犬にとってマズルは「食べること」や「攻撃すること」を司る、大切でとっても敏感な部位です。飼い主さんにあごを預けるということは、それだけ犬が飼い主さんを信頼している証拠でもあります。
おねだりしていることも!
飼い主さんのお食事中に、飼い主さんの腕や肘のあたりにあごを乗せてくることがあります。まるでお箸を使う手を阻止するかのように乗せてくることも。これはわんちゃんが「私も食べたいなぁ」とおねだりしている場合もあります。ウルウルした目で見つめられるとなんだか食べづらいのですが、ここはぐっとガマンして人間のごはんは与えないようにしましょう。
2.他の犬や猫
身を寄せ合って眠る習性
犬は群れを成す習性があり、仲間で身を寄せ合うようにして眠ります。まるでテトリスゲームのように自分と仲間の隙間を埋めることで、おしりや背中などの自分の死角をお互いに守り合いながら眠ることができるためです。この習性により、同居している他の犬や猫に対してあご乗せをしてくつろいだり眠ることがあります。
あご乗せは友好的である証拠
飼い主さんの場合と同じように、他の犬や猫などの他者に対してあご乗せする場合は相手を信頼している証拠です。たとえ種族の違う動物であっても、わんちゃんと良い関係を築いている相手であればあご乗せをしてくつろぐことがあります。
3.テーブル
「ボクも食べたい!」のアピール
ごはんが食卓に並ぶと、わんこがテーブルにあごを乗せてくることがあります。この時に上目遣いをしたり、飼い主さんの方をチラ見していることも。この場合は「自分も食べたいなぁ…いいなぁ…」と思っている場合が多いです。おそらく、食卓のごはんを食べてしまうと怒られると分かっているので、怒られない範囲で食べたいアピールをしているのでしょう。
あごを乗せるのにちょうど良い
おねだり以外でも、テーブルにあごを乗せることもあります。ダイニングテーブルのイスに上ってみた時に、テーブルの高さがあごを乗せるのにちょうど良かったのでしょう。人間と同じく犬も頭部に重さがありますので、あごをテーブルに乗せると楽になるという理由もあります。
4.クッションやぬいぐるみ
ふわふわな物にあご乗せする
犬は群れの仲間と寄り添って眠る習性があるため、自分の身体が何かに接触していると安心します。特に、ふわふわな感触の物や温かさを感じやすい物は「仲間」と似ているため、ふわふわしているクッションやブランケット、ぬいぐるみなどにあご乗せして眠ることもあります。
あご乗せの体勢が快適
犬の寝相にもさまざまありますが、うつ伏せで眠る時には何かにあご乗せする体勢が快適であるという理由もあります。中にはまるで人間のように枕を使うのが上手な子もいます。お留守番の時にも寂しくないように、愛犬のくつろぎスペースにふわふわであご乗せしやすい物を用意してあげると良いでしょう。
5.変なところにもあご乗せ
そんな角度で首が痛くないの…?
中には、ダイニングチェアーの足の部分やお庭のレンガ、ケージの柵などにあご乗せをすることもあります。なんだが痛そうな素材で、首がそんな角度で大丈夫かな…と心配になりますよね。しかし、犬があご乗せをしている時には基本的にリラックスしている時なのです。心地が良い場所でくつろぎたいなと思った時、ちょうどあごを乗せるのに良い感じの物だったのでしょう。
何かを集中して見たい時にも
犬があご乗せをするのはくつろぐ時だけではなく、何かに興味を惹かれて集中して観察したいときにもあご乗せをすることがあります。あご乗せしながらじーっと何かを見つめている時には「なんだろうなぁ…気になるなぁ…」と考えているかもしれません。
まとめ
今回は、犬が「あご乗せ」をする時の気持ちをシーン別に5つご紹介しました。犬にとってあご(マズル)は敏感で大切な場所です。あごを飼い主さんや同居している動物に預けるということは、それだけわんちゃんがその相手に対して信頼を寄せているという証拠です。
飼い主さんに対しては、甘えたい気持ちやかまってほしいという気持ちの表われである場合もあります。また、犬は仲間と身を寄せ合って眠る習性があるため、あごを乗せて何かに接触している状態だと安心して眠ることができるという理由もあります。
一方、飼い主さんの食事中に飼い主さんの身体やテーブルにあご乗せしている場合はおねだりのアピールである場合もあります。ちょっと変な角度であご乗せしている光景にはクスッとしてしまいますが、犬があご乗せしている時はリラックス状態の時が多いのでそっと見守ってあげましょう。