犬の噛み癖の原因とは?
噛み癖とは?
噛み癖とはその名の通り噛んでしまうことが癖になっている状態です。物を噛む場合もありますし、人や他の生き物を噛むこともあります。
遊びで噛み付いてくる甘噛みと、本気で噛み付いてくる本気噛みがあります。
最初は子犬の頃の甘噛みからはじまって、成犬になっても癖が直らずに本気噛みになるということもあります。人を噛むと噛まれた場所から感染症にかかってしまったり、通報され保健所につれていかれてしまったりすることもあるので絶対に直さなくてはならない癖です。
犬が人を噛むとどうなるのか
犬が人を噛んでしまった場合、飼い主さんが法的責任を負わなければなりません。民事訴訟を起こされた場合には損害賠償を支払うことになる可能性もあります。
また噛んだ犬は事故から24時間以内に保健所に咬傷届をださなければならず、このときに狂犬病ではないことを証明する書類を獣医さんに出してもらい保健所に提出する必要があります。毎年きちんと狂犬病予防の注射を打っていないとさらなるトラブルに発展しましまいます。
噛み癖には原因がある
噛み癖があるのにはいくつか原因があり「飼い主さんと遊びたい」「飼い主さんを下に見ている」「ストレス」「縄張り意識」「恐怖」などがあります。
それぞれ噛み付く場面や噛み付く前後の行動などに違いがあります。飼い主さんと遊びたいときには軽く何回も噛んでは離すのを繰り返します。ストレスの場合も少し似ていますが、長くかじるように噛むこともあります。
飼い主さんをしたに見ていたり、縄張り意識から噛む場合は強めに噛むことが多く同時に威嚇をすることも多いでしょう。恐怖から噛んでしまう犬は明らかに怯えていて、悲鳴をあげてから噛むこともあります。犬の噛み癖がどのタイプか理解することで噛み癖を直す役に立つので見ておきましょう。
噛み癖の直す3つの方法
1.低い声で叱る
犬を叱るときは基本的に低い声で冷静に叱るようにしてください。高い声で叱ったりすると遊んでいると勘違いしてしまいます。大体一言で叱るのが良いでしょう。「ダメ」や「やめて」「ノー」など短く犬が理解しやすい言葉を選んであげると良いですね。長かったり、他の言葉と間違えてしまうようなものは避けてください。
2.噛んでも良いものを与える
全て噛むのはダメ、ではなく噛んでも良いおもちゃなどを与えるのも他のものを噛むのをやめさせる方法のひとつです。噛んでもすぐに壊れず、食べてしまっても大丈夫なものにしましょう。硬いおやつなどでもいいかもしれません。
タオルなどは布をおもちゃとみなしてしまうおそれがあるのでやめておきましょう。犬用のラバー素材のおもちゃなどが良いかもしれませんね。ラバー素材は家の中にあまりないと思うので、そのおもちゃだけを噛むようになります。
3.苦味を感じるものを表面に塗る
口に入れると苦味を感じる犬用のグッズなどを使うのも良いでしょう。天然素材で犬に害がないものを選んでください。
しかしこれは効果がある犬とない犬がいるので、もし効果がないようであれば違う方法を試してみてください。また苦味を気に入ってしまう犬もいるので、その場合は余計に噛むようになってしまい意味がないので他の方法を試してみましょう。
まとめ
犬が噛むのは危険な行動ですが噛むものを限定したり、噛まないようにしつけることは可能です。またどういった状況で犬が噛むのかを理解することで、その状況を避けたり根本的な原因を解決することができます。
まずは犬を観察してみて、なぜ噛むのかを理解してあげてください。もしどうしても噛み癖が直らない場合は獣医さんやドッグトレーナーさんに相談してみましょう。効果的なしつけの方法や、犬と一緒に受けられるトレーニング教室などを教えてもらえることがあります。