保護犬を迎えるときに大変なこと5つ

保護犬を迎えるときに大変なこと5つ

年々、減少の傾向があるとはいえ、未だ一年に4万頭以上の犬や猫が殺処分されています。そんな風潮の中、「新しく家族に迎え入れるのなら保護犬、保護猫を」と考える人も増えてきました。そこで今回は、「保護犬を向か入れるときに大変なこと」について、いくつかご紹介したいと思います!

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保護犬を迎え入れるときに大変なこと

悲しげな顔でこちらを見つめる犬

1.警戒心が強い

全ての保護犬が警戒心が強いというワケではありません。虐待を受けていたり、あるいはずっと野生で生きていたりして、一度でも人間に危害を与えられていた経験を持つ犬は、自分の身を守るために、人間や他の犬に対して牙を剥くこともこともあったため、どうしても警戒心が強くなります。
また、子犬を育てている最中の母犬は特に母性本能の作用のため、警戒心が強なり、一時的に攻撃的になることがあります。

2.強い人間不信

他の犬や動物に対しては友好的なのに、人間にだけ警戒心が強く、近寄ろうとしない、という深い人間不信に陥っている場合もあります。これは、信頼していた飼い主に放棄されたり、あるいは逆に生まれたときから人間に愛情を注がれたりした経験がなく、一度も信頼した経験がなければ、人間不信になっても何の不思議もありません。

3.依存心が強い

ある意味、依存心が高いのも人間不信の表れです。「この人は、本当に私を愛してくれているの?」「また、捨てられるかもしれない」「この人は、自分を置いていなくなってしまうかもしれない」と常に新しい飼い主さんに対して、疑いの感情を持っているためです。

実は、犬の依存心と言うのは、飼い主さんが好きだから依存心が強くなるというだけではありません。飼い主さんが決して、自分を離さない、ずっと愛してくれる、と信じられないのです。そのため、必要以上にべったりと甘え、飼い主さんの姿が見えないと「また、捨てられた?」と動揺し、夜泣きをしたり分離不安になったりします。

4.逸走の危険性が高い

家庭からの飼育放棄の保護犬ではなく、特に野犬として生きてきた犬、あるいはその犬が産んで育てていた犬は、特に逸走の危険性があります。その対策として、保護したときから人間と一緒に散歩することのルールを教えたり、外出するときはリードやハーネスが抜けないように、首輪とリード、ハーネスを二重にしたりといった工夫が必要になります。

5.愛護団体からの譲渡は、購入するより審査、手続が複雑

愛護団体によっては、保護犬を譲渡する際、譲渡された後の飼育環境が整っているかを審査するために、里親候補さんの家の中まで立ち入って、審査する場合もあります。

先住の動物との相性はもちろん、飼い主さんの年齢、収入、家族環境など、犬を終生飼育することができるかどうか、また、飼い主さん自身や家族の人柄なども審査対象になります。せっかく、「この子を家族に迎えたい!」と意気込んでも、犬が飼える環境ではない、と判断されると、条件を整えない限り、譲渡されることはありません。

実際、私の周辺で、いずれは犬を飼おうと考えている人の中に、「保護犬を迎えたいんだけど、条件や規約が厳しくて面倒だからペットショップで探そうと思っている」と言っている人がいるのも事実です。つまり、動物愛護団体から犬を譲渡されるのは手続が面倒、ということが広く知られていると言えます。

保護犬の「里親」になるには?

差し出された人の手のニオイを嗅ぐ犬

動物愛護センターを利用する

各都道府県には、動物愛護センターがあり、保護犬、保護猫の譲渡に力を入れています。ホームページや、自治体の広報などから譲渡会の情報を得ることができます。

動物愛護団体の募集に応募する

動物愛護団体のブログなどから、譲渡会や保護している犬や猫の情報がわかります。保護犬の譲渡に関しては、収入や家族構成、実際に飼育する人の年齢など様々な条件があり、それが「ハードルが高い」と感じる人も多いのがデメリットと言えます。

けれども、譲渡の条件が厳しいのは、保護犬が二度と辛い思いをしないようにとの配慮です。まずは、気になる保護犬がいたら、問い合わせてみましょう。

愛護団体主催の譲渡会に参加する

譲渡会に参加して、気になる保護犬がいたとしても、すぐその場で連れて帰ることはできない場合が殆どですが、足を運んで活動の様子や、保護犬の状態や、その愛護団体がどんなふうに保護犬を飼育しているのかを直接確認することができます。

動物病院、ペットショップなど店頭での里親募集に問合せする

スーパーの掲示板、動物病院、ペットショップなどで保護犬の里親募集をしていることがあります。

保護犬を迎え入れるメリットとは?

シェルターで犬と触れ合う家族

子犬期よりも落ち着いている

保護団体で保護されたのち、里親を募集している犬は、保護団体のボランティアさんによって家庭犬として飼育されるためのいろいろなルールを教えられていることが多いです。ですから、子犬のようなハイテンションで暴れまわることもなく、精神的に落ち着いています。

迎え入れる犬の未来予想ができる

保護犬でも、成犬の場合はすでに体が成長しているため、「どのくらいの大きさになるか」がわかります。

幸せになっていく過程を実感できる

人に対して不信感を持ち、警戒していた犬が少しずつ、甘え方を知り、穏やかに眠ることを知っていって、やがて飼い主さんのことが大好きになり、笑顔で駆け寄ってくる…そう言った幸せになっていく過程を経験できます。

2頭の犬の命を助けることができる

保護犬を1頭、家族に迎えると、保護団体が動物愛護センターから一頭移動させることができます。つまり、2頭の犬の命を助けることができるのです。

まとめ

笑顔の家族の中心にいるラブラドール

犬であれ、猫であれ、一度家族として迎え入れるということは、最期まで命を引き受けることです。ペットショップで出会ったとしても、保護団体から譲渡されたとしても、出会い方が違うだけで、家族となる運命は決められていたことに変わりありません。「保護犬を迎えよう」という考えを持つに至ったのも、家族となるべき相手と巡り合うためだったに違いありません。

言葉が通じない、私たちよりもずっと寿命が短い生き物とともに暮らすのですから、何かしら苦労があって当たり前です。「保護犬」「保護猫」を生み出しているのは、身勝手な人間です。「保護犬」「保護猫」という言葉を耳にするとき、私たちは、人間の身勝手さを恥じ、動物を不幸にするのも幸せにするのも人間だということを決して忘れてはいけません。

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