犬を飼うと部屋がボロボロになるのはなぜ!?
犬には、「掘る」や「噛む」という行動があります。これは、犬の本能や習性による行動であるため、どんなにしつけを行ったとしても、完全に辞めさせることができるものではありません。
しかし、壁紙を掘って破く、ソファーを掘って穴をあける、テーブルを噛んでボロボロにするなどの行動は、しつけによって辞めさせることができます。掘って良いものと悪いもの、噛んで良いものを悪いものを区別することができるよう、しつけを行うのです。
また、部屋をボロボロにされてしまわないためには、どんな対策が必要なのか、ご紹介しますので、しつけが完了するまでの間、ぜひご参考ください。
1.壁紙のひっかき防止に!「はがせる保護シート」
壁紙をひっかいてボロボロにするのは、猫だけだと思っていませんか?実は、犬も壁紙をホリホリしてボロボロにしてしまうことがあります。一か所でもホリホリした形跡を見つけたら、すぐに保護シートを貼って対策しましょう。
はがせるタイプの保護シートがおすすめです。貼り直しもスムーズにできます。壁紙の色やデザインに合わせて選ぶことも可能ですし、色やデザインに関係なく貼ることができる半透明のものもあります。犬がホリホリしてボロボロにしてしまうことの対策にはもちろん、壁紙の汚れ防止にも役立ちます。
2.ソファーの穴あけ防止に!「カバーと取付けとしつけ」
“なぜ、そんなにも楽しそうにホリホリするのか…”というほど、犬はソファーをホリホリすることが大好きです。小型犬であれば、生地がボロボロになる程度で済みますが、中型犬以上の犬であれば、ホリホリして穴をあけてしまいます。人間のお尻が落ちてしまうほど、大きな穴をあけられてしまうことだってあります。
そうなってしまう前の対策が必要ですね。小型犬であれば、ソファーカバーやマルチカバーを取り付けることで、ソファーの生地がボロボロになってしまうことを防ぐことができます。ズレたり外れたりしないよう、しっかり固定することがポイントです。穴があくほどホリホリしてしまうのであれば、ソファーへの上り下りを禁止するためのしつけを行うこと。
もしくは、ホリホリしてはいけないものであることを教えてあげましょう。ホリホリし始めたとき、「いけない!」と、強い口調でしっかり叱ってあげることがポイントです。
3.テーブルやイスの脚の破壊防止に!「防止スプレー」
テーブルやイスの脚を噛み、ボロボロにされてしまうことがあります。中型犬以上の犬であれば、噛み切ることもできてしまいます。そうなると、買い直さなければならなくなってしまいますね。
仕事から帰ると、テーブルの脚がひとつなくなっていた、なんてことがあるかもしれません。家具を噛んでしまうときには、防止スプレーによる対策がおすすめです。テーブルやイスの脚や家具の角など、犬が噛んでしまいやすい部分に、苦み成分が入ったスプレーを振りかけておきます。
噛んだとき、犬の口の中に嫌な味が広がり、噛まなくなるという仕組みです。食物から抽出された天然の苦味成分を配合したものを使用するなど、安全性を確認してから購入しましょう。
4.犬が暮らしやすい環境へと整えましょう!
犬が掘ったり噛んだりして、ボロボロにしてしまわないようにしつけることはもちろんなのですが、何よりも効果的な対策は「片付け」です。ボロボロにされて困るものは、引き出しの中へしまったり、犬の手の届かない場所に置いたりするなどしましょう。
つい、出しっぱなしで出かけてしまい、ボロボロに破壊されていた…ということが多いです。充電器や家電製品などのコードをコンセントにさしっぱなしにすることも、ボロボロにされるだけではなく、感電の恐れがあるためやめましょう。
まとめ
部屋がボロボロになってしまうことを防ぐための対策として、
- はがせる保護シート
- ソファーカバーやマルチカバー
- 防止スプレー(ペット用)
などの使用をおすすめします。子犬や幼い犬は噛みたい盛りです。ホリホリしたい盛りです。その対象がボロボロにされては困るものへと向いてしまわないよう、犬が思いっきり掘ったり噛んだりすることができる、犬用のおもちゃを与えることも良い対策になります。しかし、どうしても壁紙や家具に興味を持ってしまうこともあります。