犬の関節炎の症状とは?
我が家の犬は14歳で、かかりつけの獣医さんから関節炎の診断を受けています。冬場に冷え込む日は調子が悪くなるようなので、色々と気をつけるようにしています。
あなたの愛犬がすでに獣医さんから診断を受けている場合はもちろん、次のような様子が見られたら関節炎を疑ってみてください。
- 眠りから覚めた時に関節がこわばっているようで起き上がるのに時間がかかる
- 椅子や車などに飛び上がる時にためらったり、辛そうにする
- 階段の上り下りを嫌がったりためらったりする
- まっすぐに座らなくなり、横座りのような姿勢になる
- 歩く時に動きがぎこちなかったり、足を引きずるようにする
- 歩く時に頭が上下に動く
- 寝たり座ったりしている姿勢から立ち上がる時、ぎこちない
愛犬に関節炎の疑いがある時は病院へ!
もしかしたら関節炎かもしれないと思ったら、まずは何よりも病院で診察を受けてください。関節炎というと年を取ったシニア犬のものというイメージがあるかもしれませんが、関節の形成不全などの場合は若い犬でも炎症などの症状が起こります。
関節炎のためのサプリメントなども病院で適切なものを処方してもらえますし、抗炎症作用のある痛み止めの処方は病院での診察が必須です。できれば痛み止めは飲ませたくないという飼い主さんの声もよく耳にしますが、痛みは犬の生活の質を大きく低下させてしまいます。また痛みのせいで怒りっぽくなったり、塞ぎ込んだりと性格にまで影響が出てしまうこともあります。
獣医師の指示の下で適切な痛み止めを使うことで、犬が見違えるように元気になったという声はとても多いものです。言うまでもない事ですが、人間の痛み止め薬を与えることは厳禁です。
犬の関節炎対策 家庭でできるサポート
病院での治療の他に家庭で気をつけてあげることも大切です。
滑りやすい箇所にカーペットやラグを敷く
足腰の関節が弱ると、滑ったり転んだりしやすくなります。フローリングの床にはカーペットやラグを敷く、滑り止めワックスを使用するなど工夫をします。部屋全体ではなくても、廊下や玄関など滑りやすいポイントもあります。マットやタイルカーペットなどを使って、足腰への負担を減らしてあげましょう。
マッサージで体をほぐす
本格的なものでなくても、優しく撫でてあげるだけでOKです。背骨や関節は避けて筋肉をごく軽くほぐしたり、円を描くように撫でたりします。力を入れて押したりすることは避けます。犬が不快そうならすぐにやめます。
温めて痛みを和らげる
電子レンジで温めるタイプの市販のホットパック、または布で作った小袋に小豆を入れて口をしっかりと閉じて電子レンジで1分温めた手作りホットパックを使って腰のあたりを温めます。
電気アンカや湯たんぽは低温やけどになりやすい、コードをかじると危ないなどの理由でお勧めではありません。洋服を嫌がらない子なら軽くて暖かいセーターや腹巻きも良いですね。
関節炎の犬向けのベッドを用意する
高反発マットなど、関節炎に優しい犬用ベッドが色々市販されています。いろんなタイプがありますので、愛犬にぴったりのベッドを見つけてあげてください。
適度な運動をする
関節炎で痛みがある場合、犬は体を動かさなくなりがちです。しかし動かずにじっとしていると関節はこわばり動きにくくなり、それがさらに痛みにつながると言う悪循環を生み出してしまいます。
これを避けるために、散歩などの適度な運動はとても大切です。走ったり跳んだりという激しい運動は避けなくてはいけませんが、コンスタントにマイルドな運動を続けることは脳や筋肉にとっても重要です。
肥満にならないよう体重管理する
体重を適切に保つことは関節炎にとって最も重要なことです。現在の体重がオーバーウェイトの場合、適正体重まで戻すことで痛みが改善したというリサーチ結果も発表されています。
犬の身体を触った時に肋骨の存在が判る、上から見た時にウエストのくびれが判るなどを目安にしつつ、普段からかかりつけの獣医師に適正体重の相談をしておきましょう。体重を減らす必要がある場合も、適切なフードの種類や量について医師に相談することが大切です。
まとめ
愛犬が関節炎を患っている場合に、気をつけたい点などをご紹介しました。
犬は体の痛みを言葉で伝えることができないので、日頃からよく観察して異変に気づいてあげることが大切です。関節炎は放置すると安楽死の対象になってしまうこともあるほどの苦痛を引き起こしますが、適切な治療ときめ細かいケアで生活の質を保つことが可能です。
獣医さんとのチームプレーで愛犬の関節炎をコントロールしてあげてください。