なぜ?犬がいつもより甘えてこない理由
いつもは隙あらば近寄ってきて、「かまって」アピールをしてくる愛犬。でも今日はいつもより甘えてこない…なんで?と不安になってしまいますよね。犬がいつもより甘えてこない場合、さまざまな理由が考えられます。
1.拗ねている
その日、何度も「かまって」アピールをしてきていたのに、ある時から突然甘えてこなくなった…という状況であれば、「どうせかまってくれないんでしょ」と拗ねている可能性が高いです。
人間も同じですが、たくさん話しかけているのに無視されたり、嫌な対応をされたりしたら、「話しかけるのはやめよう」と思ってしまいますよね。同じような心理は犬も起こり得ます。
特に飼い主さん大好きな犬であれば、何度もアピールをしてきているでしょうし、それがことごとく拒否されれば、より傷つきます。
この場合は、こちらから「もう遊べるよ!」とコミュニケーションを図るうちに機嫌が直ることが多いですよ。
2.裏切られたと勘違い
甘えんぼうで、飼い主さん大好きな犬をペットホテルや他の家に預けた後に起こることが多い心理です。どうしても家を空けなければいけないため、他の人やホテルに預けることで、「飼い主さんに見捨てられた」と勘違いしてしまうことがあるのです。
すると、迎えに行き連れ帰ったその日~1週間ほど(その犬によって差があります)、「飼い主さんは僕を見捨てたのでは」という疑念が払えず、なかなか自分から甘えてこようとしないことがあります。
少々信頼関係が崩れかかってしまっているので、また1からしっかり信頼関係を築き上げる必要があります。なるべく一緒に居る時間を増やし、コミュニケーションを取ることで、自然と元の関係に戻れますよ。
3.怖がっている
激しく叱られた後、まったく甘えてこなくなってしまった…という場合は、飼い主に対して恐怖を感じてしまっている可能性があります。
多くの犬は一時的なもので、「もしかするとまだ怒っているかも…」という不安から、自分から甘えに行くことができないでいます。飼い主側から声をかけ、愛犬が飼い主に甘えやすい雰囲気や環境を作ってあげることで改善されますよ。
しかし、1日、2日と数日経っても直らない場合、信頼関係にヒビが入ってしまった可能性があります。この場合は、信頼を取り戻すべく、1からコミュニケーションを図り、地道に関係を築き上げていくしかありません。
甘えんぼう、尚且つ臆病な性質を持つ犬であれば、激しく叱られることでトラウマになり、信頼関係が崩れることが度々あります。1度崩れてしまったからと諦めず、再構築してくださいね。
4.いつもとは違う匂いがするから
飼い主からいつもとは違う匂いが漂っている場合、犬の嗅覚は優れているため、それをすぐに感知します。感知すると、神経質な犬であれば違和感を感じ、不安から飼い主に近付けなくなってしまう犬もいます。
例えば、普段喫煙しない飼い主からたばこの匂いがしたり、強い香水を付けてしまったりと、明らかに異なる人工的な匂いがする場合は、違和感を感じることが多いです。
また、甘えんぼうな犬は嫉妬深い傾向も強いので、他の犬とたくさん触れ合った後に帰宅すると、それを察知して「浮気してきたでしょ」と言わんばかりに拗ねることもあります。
一度シャワーを浴びたり、服を洗濯するなど、なるべくいつもと同じ匂いとなるよう、異なる匂いを排除することで元通りになりますよ。
5.年齢や信頼度の強さが影響していることも
ここまでさまざまな理由をご紹介してきましたが、中には年齢を重ねることで落ち着きが出てきたために、自分から甘えることが少なくなるという犬も多いです。やはり、子犬の頃に比べると、精神面も成長するため、甘える頻度が減るのは仕方がありません。
また、今まではべったりくっついていた犬が、徐々に甘える頻度や甘え方に変化が見られるようになった場合、飼い主のことを心から信頼し、安心できるようになったサインであることもあります。
「べったりくっついていなくても、飼い主さんはいなくならない」と確信しているため、精神的に依存することがなくなったのです。
このように成長過程に沿って甘えなくなる、ということも珍しいことではないので、愛犬の様子や近々の出来事などを振り返り、どの理由が当てはまるか考えてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬がいつもより甘えてこない理由は、飼い主の行動に原因があることが多いです。また、徐々に減っていったという場合は、成長過程による理由の可能性が高いので、後者の場合は心配する必要はありません。その犬に適した対応を取るよう心がけましょう。