「ポジィテブ」な犬と「ネガティブ」な犬の見分け方
犬も人間同様に「ポジティブ」な性格の子もいれば、「ネガティブ」な性格の子もいます。「ポジィティブ」とは辞書で調べると「積極的」という意味。基本的に前向きで、物事を楽観的にとらえることができる性格。いっぽう「ネガティブ」はもちろん「消極的」。悲観的で些細なことでも悪い方に考えてしまいます。
あなたの愛犬が「ポジィティブ」なのか「ネガティブ」なのか、分かりますか?愛犬の行動や反応の特徴を確認して、愛犬が「ポジィテブ」なのか「ネガティブ」なのか調べてみましょう。
ポジィテブな犬の行動や反応
何事に対しても前向きにとらえることができる犬の行動は、飼い主さんの目から見ても「うちの子ポジィテブだな」と感じるような、分かりやすい行動が多くなっています。
まるで毎日笑っているかのように表情が穏やかで、お散歩中も飼い主さんの様子をよく確認し、アイコンタクトも上手。また「オスワリ」や「フセ」などを教えると思いますが、上手にできたら褒めますよね。この、褒められることが嬉しくて、指示を出さなくても自発的に褒められる行動をとることもあります。
飼い主さんが忙しいときはオモチャで一人遊びが上手にできるなど、手がかからない子が多いようです。警戒心もあまりないので、初対面の人や犬とも仲良くなれるタイプかもしれません。おおらかで活発な性格。常に楽しいことが起きるのではないかと、ワクワクしながら毎日を生活しているように感じる犬です。
ネガティブな犬の行動や反応
ネガティブでマイナス思考な犬の行動は、「ちょっと寂しがり屋さんなのかな?」や「臆病な子だな」と感じる行動が多いようです。
基本的に物事を前向きに考えられないので、知らないものを初めて見たときは、好奇心よりも恐怖心が勝り、怖がってしまうことが多いようです。また知らない人や犬に対しても同じで、恐怖心から吠えるなど、攻撃的な態度をとることもあります。
何をやっても良いことがないと思っているため、自発的行動はあまりとりません。飼い主さんが出かけるときも、楽観的に「すぐに帰ってくるだろう」と考えることができないので、不安や焦りの気持ちから吠えてしまうことが多くあります。
犬を『ポジティブ』にする方法2選
個人的には「ポジィテブ」も「ネガティブ」も、その子自身の個性だと思うので、「ネガティブ」が悪いことだとは思っていません。でも、比較してみると、「ネガティブ」よりも、「ポジィテブ」の方が、毎日、楽に楽しく生きていいけるのは明白ですよね。愛犬に自信をつけてもらうことで「ポジィテブ思考」になっていくようです。
自発的に褒められる行動をするトレーニング
自発的に褒められる行動をすることは、上記にも書きましたが「ポジィティブ」な犬に見られる特徴です。愛犬自身が「この行動をすると自分にとって良いことが起こる」と学習すると、その行動を積極的に行うようになります。
例えば、「オスワリ」をができたら、褒めてオヤツを与える、お散歩中にアイコンタクトができたらオヤツを与えるなど、何度も何度も繰り返すことで、飼い主さんの指示がなくても犬は自発的に「オスワリ」をしたり、お散歩中に飼い主さんを注目したりするようになるはずです。
犬が自発的に褒められる行動を起こしたら、飼い主さんはしっかり褒めてあげましょう。「オスワリ」やアイコンタクト以外でも、たくさんの状況を作ってあげてください。
これは犬にとって成功体験を何度も繰り返すことになります。日常的に成功する癖をつけると自信がついてきて、「ポジィティブ」な思考になりやすい言われています。
知らない人や他の犬に慣れるトレーニング
知らない人や他の犬に恐怖心を抱いてしまう「ネガティブ」な犬には、「慣れるトレーニング」をしてみましょう。「恐怖心」という負の感情をトレーニングで改善するのは、とても難しいことなのですが、慣れることができた場合は、恐怖心に打ち勝ち、負の感情が減ることで「ポジィティブ」になることができると言われています。
知らない人に慣れさせるためには、お散歩中に出会った人にオヤツを与えてもらう訓練が効果的。犬が好きそうな方に、無理のない範囲でお願いしてみましょう。知らない人は「オヤツをくれる人」とインプットしてもらうことで、良いイメージが残っていきます。
他の犬に対して恐怖心を抱かないようにするのも、オヤツを使ったトレーニングがいいでしょう。お散歩中に他の犬に会ったらオヤツを与え、注意をよそに向ける。また吠えずにすれ違うことができたら、すかさず褒めて他の犬と会っても怖いことは起こらないと学んでもらいましょう。
基本的に苦手なものがある子は、子犬の頃の社会化期(生後12週齢頃まで)に、どのような過ごし方をしたかが大きく影響してくるものになります。特に知らない人や他の犬に関しては、この時期、どれだけ他者と触れ合う経験をしたがが重要です。経験不足な場合、他者に対して恐怖心を持ってしまいます。
愛犬が苦手と感じる対象が人や犬などの場合、あくまで第三者に協力してもらって、初めて成立するトレーニングになります。噛み癖のある子は事故につながる危険性もあるので、無理せずドッグトレーナーさんなど、プロの力をお借りして、愛犬の恐怖心を拭い去ってあげましょう。
まとめ
愛犬にはいつだって元気に楽しく過ごしてもらいたいものですよね。「ポジィティブ」に育つかどうかは、生まれつきの性格や、社会化期の経験が大きな影響を与えるようですが、愛犬に自信をつけてもらい、苦手を減らすことで少しずつポジィティブな性格になれるはずです。飼い主さんが一生懸命トレーニングしてくれる気持ちも伝わることでしょう。愛犬と一緒に「ポジィティブ」な毎日を送りたいですね。