目が不自由な方の光となる「盲導犬」
盲導犬は、目の不自由な方のパートナーとなって視覚を補助する役割があります。盲導犬の主な仕事は、
- 障害物をよける
- 段差があることを教える
- 信号でストップする
など、目が不自由な方の安全を補助する「目」のお仕事をしています。盲導犬となる犬は、専門の訓練を受けて盲導犬としてデビューします。他の人から見て、その犬が盲導犬であることが一目でわかるよう、盲導犬は専用のハーネスを付けています。道や電車の中で盲導犬を目にすることも多いのですが、彼らは「お仕事中」なので決して盲導犬に構ってはいけません。
耳が不自由な方の音となる「聴導犬」
盲導犬と同様に、聴導犬は耳が不自由な方の「耳」となるお仕事をしています。
- 電話の着信音
- 玄関のチャイム
- 目覚まし時計
- 火災報知機の音
このような生活に欠かせない音を人間に知らせるお仕事をしています。聴導犬は盲導犬が普及した150年も後に認知されたお仕事犬です。聴導犬の発端は、1966年のアメリカである聴覚障害を持った方が「生活音を自分に知らせてくれるように訓練してほしい」と求めたことがきっかけと言われています。
平和のために働く「警察犬」
警察犬として働く犬たちは、主にその優れた嗅覚を駆使して街の平和のためにお仕事をしています。
- 犯人や行方不明者のニオイを追う
- 犯人や行方不明などのニオイかどうかを選別する
- 飛びかかって犯人を確保する
このようなお仕事をしています。警察犬と言えばシェパードのイメージがありますが、最近ではラブラドールレトリバーやゴールデンレトリーバー、コリーなどの様々な犬種が活躍しています。
狩りの良きパートナー「狩猟犬」
人間の狩りのパートナーとして働く狩猟犬には、
- 獲物の場所をハンターに指示する
- 獲物を狩る
- ハンターが狩った獲物の回収
という主に3つの役割があります。昔から犬は狩猟の良きパートナーとして働いてきました。
- ビーグル
- グレイハウンド
- ラブラドールレトリーバー
- イングリッシュセッター
- イングリッシュコッカースパニエル
- イングリッシュポインター
- プードル
- ボーダーテリア
- ダックスフンド
- 柴犬
などなど、様々な犬種が狩猟スタイルに合わせて活躍してきました。狩りは犬の本能でもありますので、犬種によっては狩猟犬の本能が強く出ることも多くあります。
心を解きほぐす「セラピードッグ」
セラピードッグとは、人間の身体や精神の機能回復のサポーターとして活躍する犬たちのことです。犬には人間に対しての深い愛情と忠誠心がありますので、その力を借りて人間の「生きる力」を活性化する役割を持ってお仕事をしています。高齢の方や精神疾患を患った方と触れ合うことで心を解きほぐしたり、リハビリを頑張るパワーを与えたりするという素敵なお仕事をしているのです。
セラピードッグは、
- 高齢者施設
- がん患者の訪問
- 心身障がい者施設
- 児童施設
- 教育現場
- 刑務所訪問
- 被災地訪問
など、各地を訪問して人々に「生きる力」を与えています。
まとめ
太古の昔から、イヌとヒトはパートナーとして共生してきました。現在でも、人間のそばにいて力になってくれる犬の存在があります。これは犬と人間が深い信頼関係を築いていなければ実現しないことです。もし身の回りで「お仕事中」のわんちゃんがいたら、そっと静かにその雄姿を見守ってあげましょう。