犬がお散歩を嫌がる意外な理由
1.お散歩の楽しさを知らない
基本的には、ほとんどの犬はお散歩が大好きです。他の犬や人との出会いを楽しみにしている犬もいます。外のニオイを嗅ぐことを楽しみにしている犬もいます。ただ、飼い主さんと一緒に歩いたり、一緒に身体を動かしたりすることを楽しみにしている犬もいます。みなさんの愛犬にも、どれかひとつは当てはまるのではないでしょうか。
その一方で、お散歩の楽しさを知らずに育ってしまった犬もいます。他の犬や人にも興味を示さず、ニオイを嗅ぐこともせず、ただ飼い主さんに連れて行かれるからいっているだけ、という犬もいるんです。
ですので、たまには“行きたくない!”と嫌がる日があっても仕方がありません。毎日毎日、嫌なお散歩を仕方なくやっているわけですから、たまには拒否したくもなるものです。ちゃんと歩かなければ、飼い主さんに叱られてしまうかもしれません。無理にリードを引っ張られてしまうかもしれません。行きたい方向へは行かせてくれないかもしれません。
そのことが、お散歩の楽しさをいつまでも知ることができない原因になってしまっている可能性も考えられます。
2.首輪・ハーネスが合っていない
首輪やハーネスがお散歩の途中で外れてしまっては危ないからと、適切なサイズよりも、少し小さめのものを使用していることがあります。適切なサイズだけれど、ギュッと締め付けてしまっていることもあります。
首輪やハーネスには様々な素材が使われており、その素材が犬の肌に合っておらず、痒みや痛みがあることもあります。お散歩を嫌がるどころか、首輪やハーネスをつけることさえ嫌がってしまう犬は、合わない首輪やハーネスをつけていることで、何かしら身体に不快感があるのだと思われます。
もしくは、首輪やハーネスをつけると、嫌なお散歩へ連れて行かれる、ということを理解しているのでしょう。犬の首周りや胴回りのサイズをしっかり測定し、正しい選び方を知り、適切なものを使用してあげることで、首輪やハーネスをつけることも、お散歩も、嫌がらずに済むかもしれません。
3.外で怖い思いをしてしまったから
以前はお散歩が大好きだったのに、急に嫌がるようになった、なぜか今日は嫌がる、なんてことがあります。もしかすると、お散歩へ出たとき、何か怖い思いをしてしまったのかもしれません。飼い主さんにも気づけなかったことが、犬にとっては、恐怖体験になってしまったのかもしれません。
例えば、車やバイクや自転車が自分の横を猛スピードで通っていった。子供が大きな声を出しながら走って近づいてきた。見知らぬ音やニオイに恐怖を感じた、などがあります。パトカーや救急車など、緊急車両が横を通ったとき、サイレンの大きな音に驚き、恐怖体験となってしまうこともあります。外へ出たら、また同じように怖い思いをするのではないかと不安になり、お散歩を嫌がるのでしょう。
そうではないということを、しばらくは配慮してあげながら、お散歩すると良いと思います。
4.濡れるのが嫌だから
意外と多いのが、雨上がりのお散歩を嫌がるパターンです。雨が降っている間は、もちろんお散歩へは行きたがりません。外でなければ排泄をすることができない犬にとっては、つらいものですよね。
雨は止んだものの、地面が濡れている状態であると、手足が濡れてしまいそのことを嫌がり、お散歩を嫌がることがあります。また、雨も止み、地面も乾いているにも関わらず、雨が降っていた日は、お散歩を嫌がることもあります。
まとめ
犬が散歩に行くのを拒否するときの理由には、
- お散歩の楽しさを知らない
- 首輪ハーネスが合っていない
- 外で怖い思いをしてしまったから
- 濡れるのが嫌だから
などが考えられます。
意外と多い嫌がるパターンのようですので、飼い主さんも気づくことができていないかもしれません。