犬が気づかせてくれる大切なこと
1.行動することの大切さ
犬が飼い主さんに何か伝えたいことがあるとき、行動で示します。なぜなら、言葉を話すことができないからです。帰宅すると、玄関で出迎えてくれるのですが、「嬉しい!」「会いたかった!」「ずっと待ってたよ!」という気持ちの表現が、ものすごいんです。
きっと、みなさんも想像することができますよね?尻尾が千切れてしまいそうなほどブンブンと振り、甲高い声を出し、飛び跳ねたり、クルクル回ったり、飼い主さんに体当たりしたりなど、全身を使って表現します。
私たち人間には言葉がありますが、人それぞれに言葉の受け取り方が違ったり、勘違いしてしまったり、悪く受け取ってしまうことがあります。犬の行動力を間近で見ていると、言葉だけではなく、行動することがいかに重要で大切なことなのか、ということを教えてくれるようです。
2.コミュニケーションの大切さ
「忙しい…」なんてただの口癖なのに、忙しいことを理由に、愛すべき人たちとの時間やコミュニケーションの大切さを忘れてしまっていませんか?犬は、どんなに帰宅が遅くなっても、ずっと帰りを待ち続けてくれます。
例えば、家族の中で、お父さんの帰宅が遅いとき。家族はみんな先に寝てしまい、帰宅したことにさえ気づかない日があります。学生の頃は、同じ家に住んでいながら、ほとんど顔を合わせなかった、なんてこともあるかもしれません。
しかし、犬は違います。どんなに遅い時間に帰宅しても、玄関で出迎え、食事をする様子を側で見守り、撫でてほしいと甘えたり、ボール遊びに付き合ってもらったり。どんなときも、スキンシップやコミュニケーションを忘れません。
そのことが、犬と暮らすと寂しくない、癒される、などと言われる理由なのではないでしょうか。働いて帰ってきたとき、誰にも声をかけてもらえず、会話もない、顔も合わせない、なんて寂しいですよね。「おかえり」だけでも言ってあげたいなと感じるのではないでしょうか。
3.相手を思いやることの大切さ
飼い主さんが落ち込んでいるとき、泣いているとき、犬は相手を思いやり、行動します。自分の身体を寄せて、なぐさめてくれることもあります。涙を拭うかのように、顔を舐めてくれることもあります。
ただ、隣に座っていてくれるだけでも、誰かが側にいてくれるということで、気持ちが落ち着くこともあります。時には、少し離れた場所で、そっと見守ってくれることもあります。
今、相手がどんな気持ちでいるのか、どんな状況なのか、犬はしっかり判断しています。その判断と状況によって、どのように行動するべきなのかを考えています。普段は、抱っこされることが大嫌いなくせに、私が落ち込んでいるときに限って、自分から抱っこを要求してくることがあります。相手が助けを求めているときは、全力でサポートしてくれるんです。
4.相手の話に耳を傾けることの大切さ
自分の話は熱心にできるのに、相手の話を熱心に聞いてあげることって、面倒なときがありますよね。またその話か…なんて感じてしまうこともあるのではないでしょうか。飼い主さんが、どんなに熱心に話をしても、犬には言葉を理解することはできません。話の内容だってわかりません。
それなのに、とても熱心に耳を傾けてくれて、相槌を打つかのように声を出したり、同意するかのように膝に手を乗せてきたり。飼い主さんの話が終わるまで、隣で一緒に過ごしてくれます。そんな犬の姿を見て、自分は誰かのために、こんなにも熱心に話を聞いてあげたことがあるだろうか。真剣に耳を傾けたことがあるだろうか。そんなことを感じることがあります。
まとめ
犬を飼わないと気付けなかったことには、
- 行動することの大切さ
- コミュニケーションの大切さ
- 相手を思いやることの大切さ
- 相手の話に耳を傾けることの大切さ
などがあり、これまでの愛犬や周りにいてくれる大切な人との接し方を反省したり、今後の自分の有り方を考えさせられたりします。犬の人への愛情の深さには、本当に感心しますよね。