舐める場所によって犬の心理は異なる!?
愛犬が飼い主さんの顔や手などをペロペロ舐めてくるのは、よくあることですよね。あまりにも日常的すぎて、なぜ愛犬が舐めてくるのか、深く考えたことがないという飼い主さんは多いと思います。
でも愛犬が飼い主さんを舐めるのには、きちんと理由があります。飼い主さんを舐める行動に、愛犬の心理が隠されているのです。しかも、舐める場所によって心理は異なります。今回は、犬が飼い主さんを舐めるときの心理を場所別にご紹介したいと思います。
犬が飼い主の口元を舐める心理
大好き!
犬がうれしそうに飼い主さんの口元を舐めるのは、「大好き!」という心理からであることが多いようです。子犬は母犬の口元を舐めて食べ物を要求したり、甘えたりします。犬は成長しても幼い部分を残しているため、成犬になっても子犬のような気持ちで、飼い主さんの口元を舐めます。つまり、飼い主さんのことが母犬と同じぐらい大好きで、甘えているのです。
なだめたい
愛犬を叱ったときに、愛犬が口元をペロペロ舐めてきたことはありませんか?犬は、相手をなだめるためにも、口元を舐めることがあります。怒っている飼い主さんの口元を舐めて、「ごめんね、怒らないでね」と、なだめているのでしょう。
おいしそうなにおいがする
飼い主さんが食事をしたあとなどに、愛犬が熱心に口元を舐めてくるときは、単に飼い主さんの口の周りから食べ物のにおいがするからかもしれません。「何か、おいしそうなにおいがする!舐めてみよう」と、口元をペロペロしてくるのです。
飼い主さんが女性の場合は、化粧品のにおいが気になって舐めてくるということもあります。
②犬が飼い主の鼻や耳を舐める心理
愛犬が飼い主さんの鼻や耳を頻繁に舐めてくるのであれば、鼻水や耳垢の味を気に入っている可能性があります。何かの拍子で飼い主さんの鼻や耳をペロッと舐めたら、「何か、おいしい~」と病みつきになっているのかも。
ちなみに、鼻水はしょっぱいですが、耳垢は苦いのだとか。耳の中に虫が入るのを防ぐためのようです。
③犬が飼い主の手を舐める心理
おねだり
飼い主さんがスマホを操作していたり、本を読んだりしているときに、愛犬が飼い主さんの手をペロペロ舐めてくることはありませんか?この場合は、「撫でて」「遊んで」といった、おねだりをしていることが多いようです。
ごまかしたい
飼い主さんと遊んでいるときに、愛犬が勢い余って飼い主さんの手をカプリ。すると愛犬が、噛んでしまったところをペロペロ…。こんなとき、「ごめんね、ごめんね」と謝っていると解釈する飼い主さんは多いのではないでしょうか。でもじつは、「噛んでないよ?舐めてるんだよ?」と、飼い主さんをごまかそうとしています。
④犬が飼い主の足を舐める心理
愛犬が飼い主さんの足を舐めてくるときは、「遊んで~」「構って~」とじゃれているのかもしれません。そしてもうひとつ考えられるのは、足のにおいに惹かれて舐めているという可能性。
足は雑菌が繁殖し、においが発生しやすい場所ですが、このにおいが好きで足を舐めてしまうのです。人には「クサッ!」と感じるものが、犬には魅惑の香り…ということは少なくありません。
まとめ
犬が飼い主さんのことを舐めるのはコミュニケーションのひとつであり、様々な気持ちを伝えようとしています。愛犬がペロペロしてきたときはご紹介したことを参考に、愛犬の心理を読み取ってあげてくださいね。
愛犬が飼い主さん口元を舐めるのは愛情表現であることが多いですが、人獣共通感染症のリスクを考えると、口元を舐めるのを許容しすぎるのはおすすめできません。愛犬が口元をしつこく舐めてくるときは、愛犬の口が届かないように立ち上がったり、飼い主さんの口を手で塞いで手を舐めるように誘導したりするなどの対策を。
また、鼻や耳、足を舐めさせるのは愛犬にとっても衛生的ではないので、過剰に舐めさせないようにしましょう。