1.知識を持つこと
犬と暮らすためには、犬に関する知識を豊富に持つ必要があります。いざという時、獣医さんや専門家に頼るだけではなく、飼い主さん自身が対処しなければならないことがあります。例えば、犬の心肺蘇生の方法をご存じですか?
意識を確認すること、気道を確保すること、人工呼吸や心臓マッサージをすることなど、救命処置をすることができるでしょうか。犬の心臓がどの部分にあるかもわからない、だから心臓マッサージができない、という飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
犬と暮らすためには、犬の適切な飼い方を学ぶこと、犬種によって異なる習性や行動やお手入れなどを学ぶことなど、知識を豊富に持つことによって、犬の安全や健康を守ることができます。
2.危害を加えないため、迷惑をかけないため、しつけを行うこと
飼い主さんや家族に対しては従順な犬も、他の人や犬に対しては攻撃的な態度をとることがあります。飛びかかったり、噛みついたりなど、危害を加えてしまうことだってあります。そのようなことが起きてしまわないよう、適切なしつけを行うことが必要です。
また、鳴き声や騒音によって、近隣の迷惑になってしまわないよう、お留守番中に必要なしつけを行うことも大事です。そして、最も意識したいのが、排泄に関するしつけです。外でなければ排泄をすることができない犬もいます。
うんちは持ち帰ることができますが、おしっこはどうされていますか?水をかけておけば良いと思っていませんか?ティッシュやトイレットペーパーで拭き取る、という飼い主さんは少ないかもしれません。公共の場を汚してしまうことがないよう、自宅で排泄ができるようにしつけを行うことが基本です。
3.感染症を防ぐこと
- 狂犬病の予防注射
- 混合ワクチンの接種
- フィラリア症の予防
- ノミやマダニの寄生予防
飼い主さんの意識によって、防ぐことができる感染症があります。感染症には、狂犬病など、人と犬に共通して感染するものもあります。犬同士で感染するものもあります。予防しておくことで、愛犬が感染症にかかり、苦しませてしまうことがなくなります。また、愛犬から他の犬や人に感染させてしまうことを防ぐことができます。
感染症予防をしないリスク
感染症によっては、愛犬が死亡してしまうこともありますし、他の人や犬を死亡させてしまうこともあります。愛犬から感染し、飼い主さんや家族が死亡してしまうことだってあります。”今、日本には狂犬病に感染した犬はいないから…”と安易に考えていませんか?
混合ワクチンの接種によって防ぐことができる感染症には、他の犬の糞尿や唾液によって感染する病気もあります。お散歩中、地面にニオイを嗅いだときに付着し、発症してしまうことがあるかもしれません。
法律によって義務化されている狂犬病の注射さえ、受けさせていない飼い主さんがいます。任意である混合ワクチンの接種は、受けさせなくても良いと考えている飼い主さんもいます。少し意識を変えるだけで、「防げる病気があるのであれば」と感じていただけると嬉しいです。愛犬の健康と安全と命を守るためです。
4.むやみに繁殖させないこと
「飼育崩壊」なんて言葉をよく耳にします。テレビ番組やSNSでも多く取り上げられていますね。寂しいからと犬を飼い、番犬になるからと犬を飼い、話し相手になるからと犬を飼い、不妊手術や去勢手術を行わず、むやみに繁殖させてしまった結果です。
手術を行わず庭先に繋いでいたら、他の犬がやってきて、繁殖してしまった、なんてケースも起きています。管理できなくなってしまうほど、飼育できなくなってしまうほど、多頭飼いしてはなりません。産まれてくる命に責任を持つことができないのであれば、繁殖させてはなりません。不妊手術や去勢手術を受けさせる、もしくは繁殖できない環境を与えるべきです。
まとめ
犬の飼い主が必ず意識すべき責任には、
- 知識を持つこと
- 危害を加えないため、迷惑をかけないため、しつけを行うこと
- 感染症を防ぐこと
- むやみに繁殖させないこと
などがありますが、ご紹介した4つは、ほんの一例です。犬の飼い主として意識しなければならないことは、まだまだたくさんあります。何か重要なことを忘れていませんか?改めて一緒に考えてみましょう。
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20代 男性 匿名