1.出かける前にたくさん可愛がる
大好きな飼い主がお出かけするとき、犬はとても寂しい気持ちになることが多いそうです。そんな寂しさをグッと堪えないといけないときに、「お出かけしてくるね!寂しくならないように今のうちに可愛がってあげるね」と、飼い主が愛犬のことを思ってたくさん可愛がってしまうと……、犬は余計寂しい気持ちになって、「飼い主、行かないで~~!」と思わず留守番を嫌がることがあるそうです。
留守番前の幸せな一時と飼い主がお出かけした後の寂しくなる気持ちの差を犬は知っていて、つい不安な気持ちを抑えきれなくなるのでしょうね。ですので、基本的に留守番をさせるときは、なるべく「数分で戻ってくるからね」といった軽いテンションで声をかけて出かけるようにしましょう。
そうすることで愛犬は「すぐに戻ってきそうだな、なら大丈夫だ」と、感情を穏やかに保ちながらお利口に留守番できることが多いようですよ。
2.出かける前はいつも同じ行動をしている
毎日の生活は同じことの繰り返しになることが多いですよね。その結果、出かける前はいつも同じ行動をすることがよくあると思います。例えば、洗濯ものを畳んでから服を着替える。そして鏡で身だしなみを整えてから出掛ける。といった具合に、出かける直前の行動がいつも同じになる人は数多くいることでしょう。
そんな飼い主の姿を愛犬はシッカリと見ていて、「あぁ、今鏡を見ているからもうすぐ僕はお留守番だ」と感じ、寂しい気持ちになることがよくあるみたいですよ。
また、とても寂しがり屋な犬は、そういった飼い主の毎日行う同じ行動を見てたまらず「出かけないで~!一人にしないで~!」と駄々をこねたり、イタズラをして何とか飼い主が出かけないように引き止めようとしたりすることが少なからずあるそうです。
ですので、少しでも愛犬を不安にさせないようにするためには、いつも何かしら違った行動をする。準備する順番を変える。など、お出かけする気配をなるべく感じさせないように工夫すると良いといえるでしょう。
3.出かけるときは無理やりケージやクレートに入れている
愛犬に留守番をさせるときは、いつもケージやクレートに入れてから外出する、といった飼い主はいると思います。しかし、このときに気をつけたいのがケージやクレートへの入れ方です。無理やり押し込めたり叱りながらケージなどに入らせたりしていると、愛犬は留守番をするのが苦痛に感じることになりますし、ケージやクレートを嫌いになってしまうことがあります。
酷いときは愛犬との絆にヒビが入ってしまう危険性もあるので、無理やりケージやクレートに入れないようにしましょう。
対処法
もし、どうしても愛犬がケージやクレートに入るのを嫌がる場合は、留守番させる場所や部屋に危険なものを置かないようにして留守番させる方が良いと思います。そうすることで犬は嫌な思いをしないで済みますし、普段の生活と同じ環境にしてあげることで安心を感じさせてあげることができるので、留守番が苦にならなくなる場合が多いそうですよ。
4.依存させすぎている
普段から大好きな愛犬と常に一緒にいる。そういった飼い主もたくさんいると思います。子供同然の愛犬は凄く可愛いので何をするときも一緒にいたい!というお気持ちは十分分かりますが、過保護な接し方をしていると、愛犬は飼い主に依存しすぎてしまい少し離れただけで強く不安を感じるようになってしまいます。その結果、長時間離れた状態となる留守番ができなくなってしまうので要注意となります。
また、依存させすぎると『分離不安症』という精神的な病気になってしまうことがあります。分離不安症のよく知られている症状としては、
- 依存している飼い主と離れているときにパニック症状を引き起こす
- イタズラをしたりトイレをあちこちでしたりする
- 感情をコントロールできなくなって破壊行動をする
といったことをする場合が多く、悪化してしまうと自分の体を噛んだり毛をむしったりといった、自傷行為をすることもあるそうです。
ですので、もし心当たりがある人は、毎日少しだけでも愛犬と離れる時間をつくることをおススメします。数分、数十分毎日愛犬と一緒にいない時間をつくるだけでも依存心を和らげることができ、留守番をさせるときに問題行動を起こしにくくなりますよ。すでに愛犬が分離不安症になっているかもしれない……といった場合は、獣医に相談することをおススメします。
まとめ
今回は、犬が留守番できなくなりやすい飼い主のNG行為を4つご紹介しました。ご紹介したNG行為は、おそらくほとんどの飼い主が一度はしたことがあるんじゃないかな?と思います。ちなみに私も結構心当たりがあり、「愛犬のために改善しないといけないなぁ」といつも感じていたりします。
出かける前は程よい距離感で愛犬と接するようにすると、結果的に愛犬が落ち着きながら留守番できるようになることが多いので、あえてサラッとした態度で出かけると良いといえるでしょう。また、普段も愛犬が依存しすぎないように適度に厳しく接することが大切といえそうですね。