犬はジャンプを繰り返し行っていても大丈夫なの?
ジャンプはなるべく止めさせた方が良い
結論から先にいいますと、愛犬がよくジャンプをしている場合はなるべく止めさせた方が良いといえるでしょう。犬種によってはジャンプをしても問題ないといえますが、近年日本でペットとして可愛がられている犬は、ジャンプを繰り返し行うことで足腰を痛めやすい犬種が多いので、過度なジャンプはさせないようにした方が良いといえます。
特にダックスフンドやウェルシュコーギー、チワワやヨークシャーテリア、トイプードルなどは、足腰や関節を痛めやすい犬種となりますので要注意となります。
具体的なジャンプの危険性
では、ジャンプをすることで犬にどのような危険性があるのかを具体的にお伝えしていきます。
- 足腰に負担がかかる
- 関節を痛める
- 着地に失敗すると脱臼しやすい
- 着地に失敗すると捻挫をすることもある
- 着地に失敗すると酷い場合骨折する
- • 椎間板ヘルニアを発症しやすい
ざっとお伝えするだけでも、ジャンプにはこれらの危険性があります。ジャンプは主に足腰や関節に負担がかかりやすく 、繰り返しジャンプをしたり着地に失敗すると、ケガをするリスクが高まります。
一度脱臼や椎間板ヘルニアになってしまうと一旦よくなったとしても、再発することが非常に多いので、脱臼や椎間板ヘルニアにならないように普段からジャンプをさせないように予防することが大切といえるでしょう。また上記以外のケガだと、ジャンプをした際に家具などにぶつかってケガをする、といったケースもよくあります。
周りにケガをさせることもある
犬のジャンプは、犬自身がケガをするだけでなく、周りにいる人や犬にもケガをさせることがあります。例えば、犬がジャンプをするときは『興奮している』『とても嬉しい気持ちになっている』『相手の注意を引こうとしている』といったときに行うことが多いですよね?
犬がそういった感情になっているときは、ジャンプをしている犬は周りが見えていないことが多いため、周りにいる人や犬にジャンプしながらぶつかってケガをさせてしまうこともあります。
特に興奮しながらジャンプをしているときは、犬が力加減をできていない場合が多いので、思い切りぶつかってケガをさせやすいといえるでしょう。このようにジャンプは犬自身がケガをするだけでなく周りの人や犬にもケガをさせる危険性がありますから、なるべくジャンプをやめさせる必要があるといえそうですね。
ジャンプをさせないようにするための方法
落ち着かせる
では、ジャンプをさせないようにするためにはどのような方法で止めさせれば良いのでしょうか。先ほどもお伝えしたように、犬が自分からジャンプをするときはほとんどの場合、興奮気味になっていることが多いといえます。
- 飼い主が家に帰ってきた
- 楽しいことがあった
- ご褒美をもらえると分かった
- 好きな人や犬に会った
- 散歩やご飯の時間になった
- 飼い主が一緒に遊んでくれると分かった
といった興奮しやすいときに、犬はよくジャンプをすることと思います。ジャンプ癖を改善するためにはこういった興奮しながら犬がジャンプしそうなシチュエーションになったときに、毎回『待て』や『おすわり』のようなコマンドを使って落ち着かせるのが効果的といえます。
おすわりや待てをさせて、興奮した気持ちを一旦落ち着かせてからご褒美をあげる。一緒に遊んであげる。スキンシップをする。というようにしつけると、少しずつ犬は『ジャンプをしないで待っていたら褒めてもらえる』と学ぶことができ、ジャンプ癖が改善されやすくなります。
家具にジャンプする場合は家具と床の間に段差を用意する
犬はソファなどの家具に上るためにジャンプすることもよくありますよね。もし愛犬がどこかに上るためにジャンプをすることが多いのでしたら、思い切って愛犬がジャンプしないですむように家具を買い替えるか、もしくは床と家具の間に段差となるものを置いて、一回にジャンプする高さをできる限り低くしてあげることをおススメします。
そうすることで、足腰や関節にかかる負担を和らげることができ、ケガのリスクを大幅に減らすことができますよ。
まとめ
ジャンプは犬の足腰や関節に多大な負担をかけますので、なるべく止めさせた方が良いといえるでしょう。ただ、犬は運動するのが大好きなので体に負担がかかってもジャンプをしようとすることが多いでしょう。
ですので、飼い主がジャンプをしないようにすることが大切となります。愛犬にジャンプ癖がある場合はやめさせるために根気が必要になるとは思いますが、愛犬が身体を痛めないように少しずつ取り組みましょう。