犬が耳をピーンと立てているときに考えていること
犬が耳をピーンと立てているとき、いったい何を考えているの?と思うことがありますよね。垂れ耳の犬種であれば、いつもより耳が横に広がっている…なんて姿が当てはまります。ここでは、犬が耳をピーンと立てているときに考えていることをご紹介します。
1.「知らない人の足音が聞こえる」
まずは警戒しているケースをご紹介します。家の中にいるとき、外から知らない人の足音や話し声が聞こえ、「何者かが家に近付いてくるぞ」と警戒している可能性があります。
犬は家族を守ろうとするので、その『何者か』が家に入ってこようとしていないか、もしくはそのまま遠ざかっていくのか、耳で音を聴き取り情報を得ようとします。
そのため、他の雑音を排除するために、自分も最大限耳を立てて音を聴き取りやすいようにし、なお且つ自分の立てた音で外の物音を聞き逃してはいけないので、ジッと動きを止めているのです。
2.「家族の誰かが帰ってきた!」
続いて家族の誰かが帰ってきた、というケースです。ピーンと耳を立てたまま、しっぽだけ左右に大きく振っていたり、ピーンと耳を立ててじっと動きを止めた後、嬉しそうにそわそわと歩き出したりするという行動がよく見られます。
これは「物音がしたから、よく耳をすませてみると、家族の○○が帰ってきた音だ!」というように、知っている足音とそうでない足音を聞き分けることができます。もちろん、家族が複数人で帰ってきた場合、家族の声なども聞こえるため、嬉しさのあまり興奮し出したり、そわそわと落ち着かない様子を見せたりすることも多いでしょう。
3.「怖い物音が聞こえる…」
犬は外から突然経験したことのない物音を聞き取るだけで、警戒することがあります。「いったい、この音は何なんだろう」「自分たちに危害を加えるのではないか」など、様々なことを考えているのです。
よく聞く犬が警戒しやすい物音に、工事の音や救急車のサイレン音、子供の叫び声などが挙げられます。また、家の中であっても掃除機の音やテレビから発される音は苦手、という犬も多いです。
これらの音に反応し、警戒しているため、耳がピーンと立った状態のまま静止していることもあります。「大丈夫だよ」と安心させるためにも、優しく撫でてあげたり、声をかけたりしてあげましょう。
4.「いつも会う犬が散歩してるぞ」
私たちが全く聞こえていない音であっても、犬はキャッチしていることが多いです。例えば、家の外を誰かが歩いていても、私たち人間はその音を聴き取ることが困難です。しかし、犬は自然と聴き取ることができます。
そのため、他の犬が散歩していることを足音や息づかいなどの音を聴き取り、「いつも会う、あの犬が今日は早めに散歩している」などと気付いているのです。
通り過ぎた後、「自分も散歩に行きたい!」と突然飼い主さんにアピールし出す犬もいますが、これは外で他の犬が散歩しているのを聴き取り、羨ましく思っているからでしょう。
耳を立てるのは何らかの音をキャッチしている
上記でご紹介したように、犬が耳を立てているのは何らかの物音や人の声、犬の気配などをキャッチしているからです。犬は人間よりも遥かに聴力が優れているため、家の中にいても外の小さな物音を聴き取ることができるのです。
聞こえた音によっては「家族が帰ってきた!」「おやつの袋の音が…」と嬉しいと感じているときもありますし、反対に警戒心を強めることもあります。心理状況を確かめるためには、耳だけでなく、表情や尻尾の動き、体勢なども含めて判断するべきでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬がピタッと動きを止め、耳だけピーンと立てているときは、何らかの音を聴き取り、その音の正体を突き止めていることが多いです。また、飼い主さんが帰ってきたときも嬉しさからじっと耳をすませていることもありますよ。状況から何の音を聴き取ったのか、判断してみてくださいね。