犬と飼い主さんのコミュニケーションの重要性
新しい家族として迎え入れた愛犬。出会ったばかりの頃は、お互いどんな性格で、どんな存在になっていくのかは未知数ですよね。ましてや相手は、言葉でコミュニケーションが取ることができない生き物。信頼しあえる家族となっていくには、様々なコミュニケーションが必要となってきます。
信頼関係を築ける
犬を育てていく上で大切なのが、飼い主さんとの信頼関係。新しい家族として迎え入れる犬は、ペットショップからやってくる子や、ブリーダーさんのもとからくる子、また譲渡されて新しい家族となる子など、様々だと思います。いずれにしても、新しい環境に入り、初めて出会う飼い主さんとの生活が始まるわけです。
愛犬とコミュニケーションをとることは、飼い主さんが自分にとってどんな存在なのか教えてあげることができるものでもあります。初めは「ご飯やオヤツをくれる人」という認識から始まるかもしれません。その後、日々生活していく中で、「多くのことを教えてくれる人」「守ってくれる人」「楽しく一緒に遊んでくれる人」などを認識していき、飼い主さんへの信頼が厚くなっていくはずです。
ストレス軽減
愛犬にとって飼い主さんが「信頼できる存在」となったとき、飼い主さんとのコミュニケーションはストレスの軽減にも繋がります。人間もずっとひとりぼっちは寂しいものだと思いますが、犬はさらに孤独を嫌う生き物。信頼できる大好きな飼い主さんがそばにいてくれるだけでも安心できますが、優しく声を掛けられたり、撫でてもらったりすることで、さらにリラックスすることができるようです。
犬が喜ぶ飼い主さんとのコミュニケーション3つ
1.よく褒める
近年、推奨されている犬のしつけ方が「褒めるしつけ法」になります。犬が上手にトイレをできたとき、また吠えることを止めて静かになったときなど、良い行動をとったとき、褒めることで学んでもらう方法です。どうしてもトレーニングの最中に褒めることが多いと思いますが、日常生活の中でも、ちょっとした良い行動に対してたくさん褒めてあげるようにしましょう。
「おいで」と呼んだら、飼い主さんのもとに来る、また家事やお仕事の最中、静かに過ごしていてくれたなど、日常のごく普通の行動も笑顔で優しく褒めてあげましょう。犬は飼い主さんから褒められることが何よりも嬉しいこと。こんな些細なことでも愛犬にとっては嬉しいコミュニケーションになるのです。
2.たくさん話しかける
犬は言葉を使って話すことはできませんが、飼い主さんが発する言葉を覚えることができます。覚えることができるからこそ、「オスワリ」や「マテ」など、コマンドを使ったしつけをすることができるのです。
また、犬は信頼する飼い主さんに話しかけられることで、「構ってもらっている」「自分の存在に注目してくれている」と思ってくれます。そのため孤独を感じることがなく、ストレスが軽減するとか。愛犬に話しかけることで、気持ちが落ち着き、幸福な気持ちになってくれるのです。
言葉の意味は理解できませんが、覚えることはできますし、何よりも飼い主さんの話しているときの表情や話し方で「楽しこと」や「嬉しいこと」は何となく理解しているようです。とても簡単に愛犬を幸せにしてあげられるコミュニケーションになります。
3.撫でる
飼い主さんに触れてもらうことを喜ぶ犬は多くいます。撫でること、マッサージすることも愛犬が喜ぶコミュニケーションのひとつ。信頼している家族に優しく撫でてもらうことで、愛犬の心はリラックスすることができます。また、愛犬を撫でることは、飼い主さんにとっても癒し効果が高く、心拍数や血圧が落ち着くと言われているので、お互いにとって嬉しいコミュニケーションになります。
犬を撫でるときは力を入れず、優しく撫でることを心がけてください。犬が撫でられて特に気持ちよく感じる部位は、首、アゴの下、眉間、脇腹、背中など。もちろん個体差もあるので、愛犬が好む部位を見つけだしてくださいね。
マッサージする場合も、とにかく優しく行うのが基本です。身体全体を手の平で優しく撫でることからスタート。首の後ろ側や、背中やお腹など、指先を使って優しく押すようにマッサージしてください。
犬は飼い主さんを見上げる姿勢をとることが多いので、首の後ろ側の筋肉が緊張している子が多いです。首の後ろ側のマッサージは喜ぶ子が多いと思うので、愛犬の様子をしっかり確認しながらチャレンジしてみてください。
【動画】ドッグトレーナーが解説!コミュニケーション術
犬に好かれやすいのはどんな人か?プロのドッグトレーナーが丁寧に解説しています。
まとめ
犬にとって飼い主さんは絶対的な存在です。みなさん毎日忙しく過ごす中、お散歩に行ったり、遊ぶ時間を作ったりしているかと思います。愛犬は十分に幸せを感じているかもしれませんが、家事の最中に話しかけることを意識してみる、また、少し時間が空いたとき、撫でてあげるなどすると、愛犬はさらに幸福度が増すかもしれません。愛犬が喜ぶコミュニケーションをぜひ実行してみてください。