1.警戒心が強すぎる
かつては多くの家庭が番犬としてわんこを飼っていたように、わんこは元来、縄張り意識が強く、警戒心が強い生き物です。そのため、来客があるたびに「誰だ!出て行け!」と警戒吠えをしてしまう場合があります。多少の警戒吠えは、ある意味ではわんこに期待された役割でもあり、頼もしいものですが、飼い主さんが制止できないほど吠えつづけるのは困ってしまいますよね。
激しく吠え立ててしまう場合、もちろん、元々の犬種の特性や個体の性格が原因のこともありますが、社会化が十分でなく、家族以外の人に慣れていないことが原因であることも多いのです。
いろいろな人と触れ合う機会をつくる
過剰な警戒吠えをやめさせるためには、しっかり社会化を行うことが大切です。そのためには、同居の家族だけでなくさまざまな人と触れ合う機会をつくることが基本になってきます。まずは親戚や友だちを家に呼び、たくさん触ってもらったり遊んでもらって、仲良くなってもらうことから始めましょう。慣れてきたら、家の外で知らない人と触れ合うことにチャレンジします。
可能であれば、わんこが好きで声をかけてきてくれた人におやつを渡して、おやつをあげてもらいましょう。そういったことをくり返し、「他の人も怖くない」ということを覚えさせ、少しずつ社会化を進めていくことが大切です。
2.お客さんが好きすぎる
逆に、お客さんが好きすぎて、興奮のあまりに吠えてしまって手がつけられないというわんこもいます。これは、「早く遊んで!」「自分をかまって!」とアピールしようとする余りに激しく吠え立ててしまう、一種の要求吠えのです。可愛い理由ではありますが、訪れるお客さんの全員が犬好きとは限りませんし、遊ぶ時間がない場合もあります。
また、大事な話をしたいのに吠え続けられたら、たまったものではありませんよね。
落ち着くまでかまわない
この場合は要求吠えに当たるため、一番大切なのは、要求に安易に応えないこと。つまり、うるさいから仕方ないといってかまってあげたり、「はいはい」といった応答や「うるさい」といった叱責も含め、吠え声に反応するような声をかけないことが重要です。
可能であれば「オスワリ」でいったん落ち着かせてから遊んであげる、指示に従えないようであれば落ち着くまでは無視を貫き、落ち着いてから「えらかったね」と声がけをしてたくさん遊んであげましょう。
3.インターホンの音が怖い
来客そのものではなく、インターホンの音に反応して吠えてしまう場合もあります。こういった子は、インターホンの音に恐怖や警戒を感じ、「何か普段と違うことが起こるぞ」「悪いことが起こるかもしれない」と怯えていることがほとんどです。
インターホンの音に慣らす
上述のように、インターホンに吠えてしまう子は、インターホンの音と「怖いこと」「悪いこと」を紐づけてしまっています。そのため、インターホンに吠えないようにするためには、インターホンの音と「良いこと」「楽しいこと」を紐づけることが大切です。具体的には、インターホンが鳴ったら、愛犬が吠えはじめる前におやつをあげるようにします。
まさにパブロフの犬方式ですが、「インターホンが鳴ったらおやつが貰える」ということを覚えさせることで、インターホンの音が良いことが起きる前兆であるという認識に変えてあげるのです。ただし、吠えてしまってからおやつをあげると、「インターホンに吠えるとおやつが貰える」と勘違いして覚えてしまうこともあるので、タイミングには注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?お客さんが来ても吠えたりせず、良い子でお出迎えすることができたら、お客さんにも「えらいですね」と誉めてもらえること請け合いですよね。しつけにはある程度の時間がかかることを覚悟しなければなりませんが、ぜひむだ吠えのクセを直し、誰からも愛されるわんこを目指しましょう。