犬が「やる気のない態度」を見せるのは安心しているから!?
犬の「やる気のない態度」とは、どのような態度を思い浮かべますか?トレーニングをしていても、飼い主さんの言うことは耳に届かないかのように上の空…。遠い目でどこかを見ているような表情をしているときや、起きるでもなく眠るでもなく、ただただ脱力して横たわっている状態を想像しますよね。
ただただ横たわっているときは「リラックス中」「眠たい」「疲れている」などの理由が考えられるものの、全身脱力したまま、ボーっと過ごせる場所は愛犬にとって安心できる場所なので悪いことではないと思います。しかし、日ごろ「やる気のない態度」を見せることがないワンコであれば、理由はちょっと気になりますよね。
また、トレーニング中であればしっかり集中して頑張ってもらいたいもの!!犬が「やる気のない態度」を見せる理由はいったいなんでしょうか?
犬が「やる気のない態度」を見せる理由3つ
1.興味がない
犬は興味のないものに対しては無反応になります。人であってもあ、物であっても、事柄であっても反応ゼロに近いとか…。初めて会う人や、初めて見る物に対しては、興味を持つ犬が大半ですが、育った環境や性格によっては周囲にあまり興味を持たない子もいるようです。
オモチャ遊びに誘っても、「やる気のない態度」を見せる場合は、そのオモチャに興味を持てないのかもしれません。オモチャ自体を変更してもいいですが、遊び方を工夫してみるのもおすすめ。オモチャにヒモつなぎ、飼い主さんが操れる状態にして、不規則な動きを見せてみるなど、愛犬の興味が沸くよう工夫してみましょう。
2.伝わっていない
オスワリやマテなど基本的なしつけでも、なかなか覚えられず、飼い主さんの指示をボンヤリと「やる気のない態度」で聞いているときは、愛犬に何も伝わっていないのかもしれません。どんなしつけでも、よく目にするのは「褒めるときは大袈裟なくらいの態度で褒めましょう」という言葉だと思います。みなさん、ちょっぴり照れくさく感じてしまうほどの態度で、愛犬を褒めていますよね。
犬は信頼する飼い主さんから褒められることが大好きな生き物です。「褒められる」=「嬉しいこと」なので、この良い経験を何度も重ね、多くのことを学習していきます。よって、褒められている自覚がないと、しつけもなかなか入らないことがあるようです。今の褒め方で「やる気のない態度」が続く場合は、さらにオーバーリアクションで愛犬を褒めてあげましょう。
言葉で「いい子だねぇ」だけではなく、表情豊かに目をパッチリと開けて笑顔を作り、声のトーンをしっかり上げて愛犬に伝える気持ちをもって褒めてみてください。
3.愛情を感じられない
犬は飼い主さんの愛情を感じられないと、無気力になってしまう可能性もあります。初めて犬を飼われた方は、これからの愛犬との生活に不安を感じ、しつけに一生懸命になりすぎてしまうことも…。もちろん、吠え癖や噛み癖がついてしまうのは良くないことですが、しつけに必死になりすぎて厳しい態度をとり続けると、愛犬はやる気を失ってしまうでしょう。
上記に書いた通り、犬は褒められることで多くのことを学習していきます。近年では「褒めるしつけ」が主流となっていて、「叱るしつけ」はあまり推奨されていません。もちろん「叱ること」が必要な場面もありますが、叱ったことでイタズラなどを止めたとき、しっかり「褒めること」が重要になってきます。
「叱るしつけ」ばかりしていると、犬は単純に楽しくないのです。犬の気持ちとしては「また叱られた、つまんない…」というころこでしょうか。どんどん叱られるうちに、無気力で「やる気のない態度」が増えてくる可能性があります。
几帳面で真面目な方は、しつけが上手くいかずイライラすることもあると思いますが、決して「怒り」をぶつけてはいけません。やる気を失うどころか信頼関係まで失ってしまう危険性もあります。まずは愛情の気持ちを一番に、「愛犬と一緒に楽しくトレーニングする」や「上手くいかない時もある!」くらいの気持ちで、心穏やかにしつけを行ってください。
まとめ
大好きな愛犬なら、「やる気のない態度」まで、可愛らしく見えてしまうものかもしれません。リラックスタイムであれば、なんの問題もないかと思います。しつけやトレーニングの時は、愛犬が興味を持ってくれるよう、そまざまな工夫をして行いたいですね。大半のワンコが大好きなのがオヤツ。オヤツが有るか、無いかでトレーニング中の集中力に大きな差が出るようです。愛犬の大好きなオヤツを用意してやる気を出してもらいましょう。