犬に長時間のお留守番をさせるときに絶対やるべきこと
愛犬を1匹で長時間お留守番をさせるとなると、「寂しい思いをしていないかな?」「危険な目に遭っていないだろうか」「体調不良になっていないかな」など、いろいろと気になってしまいますよね。少しでも愛犬が快適に、安全にお留守番できるよう、犬に長時間のお留守番をさせるときに絶対にやるべきことをご紹介します。
1.いつもより多めに水を用意しておく
暑い夏の日はもちろん、暖房を点けている冬も乾燥しやすく水分不足に気を付けてあげましょう。留守中はお水をかえたり足してあげたりすることができないため、長時間の留守番をさせる場合はいつもより多めに水を用意しておく必要があります。
愛犬が「飲みたい」と思ったときに水が既になくなっていると、ストレスを感じてしまったりおしっこが濃くなって尿石が作られやすくなったりする可能性があります。水分を十分に摂取できないことは、病気を持っていたり年をとった犬だけではなく健康な犬においても良くありません。
また、お留守番中もある程度行き来できるようになっているご家庭であれば、飲み水を2皿用意しておくのもおすすめです。もしも間違えて片方を倒してしまい中見が空っぽになってしまっても、もう片方の飲み水が残っているので安心ですよ。
2.飼い主の臭いが付いたものを置いておく
長時間、大好きな飼い主に会えないのは、犬にとってとても寂しくストレスになりやすいです。また、飼い主がいないという状況に、「どこに行ったのだろう?」「いつ帰ってくるのだろう?」「その間、自分が家を守らなければ」と不安や恐怖を感じる犬もいるでしょう。
長時間お留守番をさせるときには、飼い主の臭いが付いたものを愛犬の傍に置いておくだけでも不安を紛らわすことができたり、安心感を与えたりできますよ。
飼い主の臭いが付いた代表的なものには、ハンカチや靴下、古くなった服などが挙げられます。飼い主が普段から使っている毛布やブランケットなどもおすすめです。
何もしなくても家の中には飼い主さんの臭いのついたものでいっぱいです。ですが、もし上記のようなもので愛犬がその上で寝るのが好きなどといったものがあれば、留守番中はそれを使わせてあげましょう。
ただし、愛犬がそれを引きちぎったりして遊ばないことが確認できていればの話です。いくら愛犬が好きでも愛犬が壊したり噛んで引きちぎってしまう恐れがあるものは、決して留守番中に与えてはいけません。
3.お気に入りのおもちゃを用意しておく
普段から飼い主と一緒に過ごしているときでも、1人遊びができるお気に入りのおもちゃはありますか?もしも「これ、お気に入りだな」と感じるおもちゃがある場合は、それも一緒に用意してあげましょう。
おもちゃに夢中になって遊ぶことで、飼い主がいない寂しさや不安を紛らわすことができますし、退屈してもおもちゃという娯楽があるので、ストレスをあまり感じずに済みます。
おもちゃにも様々な種類がありますが、誤飲などの事故が起きないよう、口にすっぽりと入ってしまうサイズのおもちゃは予め片付け、誤飲の恐れがないおもちゃを与えるようにしましょう。
最近では犬用の知育おもちゃもたくさんの種類が売られています。与えるだけで最初から上手に遊ぶ場合もありますが、飼い主さんが遊び方を教えてあげて上手に一人で長時間遊べるようになる場合もあります。長時間のお留守番が多いわんちゃんには、ぜひ頭を使いながら長時間遊べるおもちゃを活用しましょう。
4.コンセントのコード類は隠す
犬がいたずらしやすいコンセントのコード類は、長時間の留守番させるときはもちろん、1匹でお留守番させるときは常に隠したり、片付けたりしておきましょう。
特に子犬は好奇心が旺盛なので、コンセントのコードを見つけてしまうと、それは噛むと怖いことが起きるものということは知らないので、「何だろう?」と噛んでしまう恐れがあります。
コンセントのコードを噛んでしまうと、噛んだ場所から火花が散ったり、感電してしまったりと非常に危険です。長時間の留守番しているときに怖い思いをしてしまうと、その後もお留守番にトラウマを持ってしまうこともあるので、予想できる危険は回避しておきましょう。
このことは、留守番をさせるさせないにかかわらず室内で犬を飼う場合には必須ですし、コード類だけではなく犬がいたずらをしたら困る、危ないものには、特に留守番中には犬が触れられないようにすべきです。犬が過ごす部屋を見直して徹底的にそのようなものを排除するか、短時間でも長時間の留守番でも飼い主さんの目が届かない時には、犬も安心して過ごすことができるクレートやサークルで過ごさせましょう。
5.外出する前にたくさん遊ぶ
飼い主が外出する前に、思いっきり体を動かすような遊びをするのも絶対にやってほしいことです。思いっきり遊んで運動することで、その場でストレス発散ができ、留守番中も落ち着いて待つことができるようになる場合もあります。
また、体を動かせば犬も疲れるため、飼い主が外出している間はウトウトとまったり過ごしたり、お昼寝の時間にしたりと、時間を持て余すことなくお留守番することができますよ。
普段から運動と遊びが十分にできていて肉体的にも精神的にも満たされていれば、飼い主さんが留守にする時間が長くてもわんちゃんは問題なく過ごせることが多いでしょう。
しかし、犬の性格や飼い主さんとの関係性によっては、留守にする前にいつも運動をする、飼い主さんと遊ぶ、という習慣ができてしまうと、その運動や遊びが「不安になる留守番」と関連づけられてしまうこともあるでしょう。
その場合には、「これから留守にするから運動をさせる、遊ぶ」のではなく、留守にする前、留守番の最中、帰ってきた後など一日を通して犬がストレスを発散できる方法を用意したり、普段の運動や遊びの量と質を見直します。分離不安症が疑われる場合には、飼い主さんとの関係性の再構築や留守番中の環境の見直し、薬物療法が必要になることもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬に長時間のお留守番をさせる際は、予め愛犬に危険が及ばないよう安全な環境を整えることや、愛犬がなるべくストレスを感じないような工夫をすることが重要です。また、日頃からお留守番できるよう慣れさせておく、飼い主さんが家にいる時も犬が一人で安心して過ごすことができるようにしておくことも重要ですよ。
ユーザーのコメント
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20代 男性 匿名
ゲージやクレートに慣れさればコードを隠す必要もないし慌てて片付ける必要もないし帰ったら散らかってることもありません。安全安心手間省きならクレートやゲージにはいる訓練をやった方が良いと思う。元々犬は狭くて薄暗い場所を好む傾向があり広いと逆にストレスになる場合がほとんどです。
あと出掛ける前に遊ぶのもngです。繰り返せば犬は悟ります。大体出掛ける30分前にやるのが好ましい。
必ずこうしろとは言わないが犬の習性、本能を知ってそれなりの対処をするのが愛犬のためになるんじゃないでしょうか。犬と人間は違います。同じ対応は時に不幸を招く。ストレスを抱えさせるのも不幸のひとつ
必要があれば、2皿と言わずできるだけ多く飲み水を設置してあげましょう。自分が飲んでよだれで汚れたお水を飲みたがらない犬もいます。また、特に小型犬では給水ボトルでお水をあげていることも多いと思いますが、飼い主さんが家にいる時にはお皿から思いっきりお水を飲ませてあげましょう。普段から給水ボトルを使っていていつもちゃんと飲んでいるから大丈夫、と思っていても、お皿から飲ませるとがぶがぶと飲むことも意外と多いようです。こぼされたり汚されたりが心配な場合には、給水ボトルでは常に飲める状態にしておいて、さらに1日に1~2回は飼い主さんが見ている前でお皿から飲ませる、飲み終わったらお水はさげてしまう、という方法でも良いでしょう。