お散歩中のワンちゃんからのお願いです
1.挨拶を交わしましょう
ワンちゃんと飼い主さんに向けて、「こんにちは」と、挨拶をしましょう。犬は、大きな声や音が苦手です。驚かせてしまわないよう、優しく静かに声をかけましょう。このとき、歩くスピードを落としてくれたり、立ち止まってくれたりする飼い主さんもいます。挨拶を交わし、立ち止まることなく、スッと立ち去る飼い主さんもいます。
2.飼い主さんに許可を得ましょう
もし、歩くスピードを落としてくれたり、立ち止まってくれたりしたときは、「ワンちゃん、撫でても良いですか?」と、たずねてください。飼い主さんから「良いですよ」と言っていただいたら、犬の前でしゃがんでみましょう。
そして、犬の前に、そっと手を差し出してみましょう。犬の方からニオイを嗅ぎに来てくれることがあります。スッと身をかがめたり、避けたりする仕草をすることもあります。
犬が怖がったり、嫌がったりする様子でなければ、飼い主さんに「どこを撫でたら良いですか?」とたずねてください。頭を撫でられることが苦手な犬もいます。背中を撫でられることが苦手な犬もいます。犬を撫でる前に、必ず飼い主さんの許可を得て、飼い主さんの指示に従って、犬の身体に触れるようにしましょう。
3.すぐに立ち去りましょう
ワンちゃんと飼い主さんはお散歩中です。飼い主さんが忙しく、限られた時間の中、時間の許す限り、愛犬とお散歩を楽しんでいるところかもしれません。「何犬ですか?」「何歳ですか?」「女の子?」「男の子?」ついつい、いろんなことを聞いてしまいたくなるかもしれません。お散歩は、運動のためだけではなく、ワンちゃんと飼い主さんにとって、大切なコミュニケーションの時間でもあります。大切な時間を邪魔してしまってはいけません。
お散歩コースや時間帯は、大体決まっています。また、次回、会えることを楽しみに、少し撫でてあげたあと、すぐに立ち去るようにしましょう。何度も会ううちに、犬の方から寄ってきてくれたり、飼い主さんの方から声をかけたりしてもらえることがあるかもしれません。
4.走ってきてはいけません
よく、子供さんが「わんちゃーん!」と、大きな声で呼びながら走ってくることがあります。犬が警戒することはもちろん、飼い主さんも警戒してしまいます。子供さんと一緒にいらっしゃるときは、大きな声を出してはいけないこと、犬に近づくとき、走ってきてはいけないことを、事前に話してあげてください。町でお散歩中に会う犬への接し方として、事前に教えてあげてください。
5.攻撃してくるかもしれません
人に慣れている犬も、温厚で優しい犬も、見知らぬ人が近づいてくると、警戒してしまいます。飼い主さんの許可を得ることができたとしても、犬が見知らぬ人に触れられることを嫌がり、唸り声をあげたり、吠えたりすることがあるかもしれません。
驚き、暴れてしまったり、飛びかかったりしてしまうことがあるかもしれません。怖がり、噛みついてしまうことがあるかもしれません。あなたが怪我を負ってしまう可能性もありますし、犬や飼い主さんが怪我を負ってしまう可能性もあります。
犬に触れることを許可した以上、飼い主さんもリードを短く持ったり、犬の口元を手で覆ったりなど、配慮してくださると思います。しかし、他人が愛犬に触れたいと申し出ることを、断り切れない飼い主さんもいます。ワンちゃんや飼い主さんの様子を見て、無理に近づいたり、触れたりしないよう、注意しましょう。
まとめ
散歩中の犬にスキンシップを取る前に必ずすべきことについて、
- ワンちゃんと飼い主さんと挨拶を交わすこと
- 犬に触れる前に飼い主さんの許可を得ること
- 少しスキンシップをしたらすぐに立ち去ること
- 犬に向かって走って近づかないこと
- 攻撃される可能性があること
- 無理に近づいたり触れたりしないこと
など、注意事項についてご紹介しました。
お散歩中、挨拶を交わすことは良いのですが、話しかけられることを嫌がる飼い主さんもいます。愛犬との大切な運動やコミュニケーションの時間だからです。大歓迎だけれど、怪我や病気の治療中であるなど、他人とのスキンシップを断らなければならない事情があるかもしれません。
お散歩中の犬とスキンシップを取るときは、そっと撫でる程度にし、過度な交流は避けた方が良さそうです。ワンちゃんや飼い主さんの様子や状況を見て判断しましょう。