マンションで大型犬と暮らすための条件と注意事項
ペットと暮らすことができるマンションであるかどうか
マンションを探すとき、物件情報に“ペット可”と書かれていることを確認すると思います。必須条件ですよね。しかし、条件の欄に“ペット可”と書かれていても、詳しく知りたいと問い合わせてみると、小型犬のみ可であったり、猫のみ可であったり、ペット可と書かれていても大型犬はNGということもあります。
“ペット可(応相談)”と書かれていることもあり、相談すれば大型犬と暮らせるかも、と期待したものの、大きさや犬種によってNGにされてしまうこともあります。例えば、ラブラドールレトリバーは見た目が優しい印象を与えるからOK、ドーベルマンは見た目が怖い印象を与えるからNG、といった理由があるようです。
敷地内に駐車場があるかどうか
大型犬と暮らすためには、車が必須です。一般的には、20kgを超えると大型犬、40kgを超えると超大型犬とされています。ケガをしたとき、病気のとき、介助や介護が必要なときなど、自宅から病院まで抱っこで移動することは困難です。
そのため、大型犬と暮らす人のほとんどが車を所有しています。自宅から車までの移動もありますし、敷地内に駐車場があると、その分、移動する距離が短くて済みますので、大変助かります。
しつけが徹底されているかどうか
日本では、犬のしつけに関する法律や規制がありません。そのため、ペットや犬と暮らすことが可能なマンションであっても、小型犬のみOK、中型犬や大型犬はNG、としているマンションがあります。同じマンションで暮らす他の人や犬や猫などに、危害を加えてしまう可能性が高い、ということが理由のひとつです。
大型犬は抱っこすることが難しいですし、力いっぱい暴れてしまうと、飼い主さんでも制御することができなくなってしまうこともあります。エレベーターの中やエントランスでは、他の人や犬や猫と一緒になることがあります。ペットと暮らさない人もいます。犬や動物が苦手な人もいます。大型犬というだけで怖がられてしまうこともあります。
大型犬の場合、しつけを徹底するため、しつけ教室に通ったり、ドッグトレーナーの元に預けたりするなどする飼い主さんがほとんどです。どんなにしつけが徹底されていたとしても、犬のしつけに関する法律や規制がない以上、大型犬は断られてしまうことがあります。それでも、しつけを徹底しておくことは必要なのではないでしょうか。
騒音問題
ペット可や大型犬可のマンションであっても、犬の鳴き声に関する苦情があります。防音に関する設備はあると思うのですが、犬の鳴き声による騒音を完全に防ぐことは難しいです。飼い主さんが外出している間の犬の鳴き声が苦情やトラブルの原因になることが多いようです。
ペットカメラを設置するなどし、お留守番中に吠えることはないかどうか、確認すると良いと思います。吠えたり鳴いたりすることはないけれど、お留守番中、部屋中を走り回って遊ぶ犬もいます。その音が苦情の原因になる可能性もあります。
まとめ
マンションで大型犬と暮らすための条件と注意事項には、
- ペットと暮らすことができるマンションであるかどうか
- 敷地内に駐車場があるかどうか
- しつけが徹底されているかどうか
- 騒音問題
などがあります。
大型犬をNGとしているマンションのほとんどが、「他の住人が怖がるから」「鳴き声が漏れて苦情の原因になるから」「床が傷つくと修復に時間と費用がかかるから」などを理由としているようです。
愛犬と飼い主さんが快適な生活を送ることができるよう、マンション選びは慎重になる必要がありそうですね。実際、チワワやポメラニアンなどの超小型犬であっても、マンション選びには苦労される飼い主さんが多いようです。