ドッグフード選びに失敗する飼い主の特徴5つ
1.ドッグフードを価格だけで選ぶ
現在、日本で売られているドッグフードの種類は200種類弱と思われます。高価なものから安価なものまで、価格帯も様々です。本当に愛犬の健康を考える飼い主さんなら、ドッグフードの価格だけを見て、そのフードの価値を判断しません。
ただ、安価なフードを買わないとしても、「一番安いのは劣悪な材料を使っていそうだけれど、いいお値段するから安心かも」と価格が品質を保証していると思い込むのも間違いです。ドッグフード選びに失敗する飼い主さんの特徴として、まず、愛犬の月齢や年齢、体格など一切気にせず、原材料、原産国などの表記も一切読まず、ただ、値段だけで選ぶという点が挙げられます。
2.愛犬の体調に関心がない
愛犬が食事を残していても、愛犬の排泄物に異常があっても気が付きません。耳などを執拗に掻いていたり、足をずっと舐めていたりする…といった異常な行動にも気が付きません。
3.愛犬の気持ちに関心がない
愛犬がどんなに食事を楽しみにしているか、愛犬が何を嬉しいと感じ、どんなことに幸せを感じているかなどについて考えることもしません。
4.飼い主自身が愛犬に対して何事にも無頓着
愛犬の居住空間が快適な状態かどうか気を配ることもなく、汚れていることにも気づきません。愛犬のリードなどが傷んでいても、全く気にしません。
5.食事がいかに大切かを知ろうとしない
愛犬にとって食事はお腹が膨れたら、それだけで十分だと考えています。食事が愛犬の体を作っていること、健康を維持する上でどれだけ食事が大切かを知ろうともしません。
ドッグフード選びに失敗するとどんなことが起きる?
アレルギーが起こる
人間にも食物アレルギーがあるように、犬にも食物アレルギーがあります。小麦、大豆、卵、乳製品などにアレルギーがあると、皮膚炎を起こしたり、目ヤニが出たりする、というアレルギー症状が現れることがあります。
肥満になるリスクがある
欲しがるだけ食事を摂ると、肥満になるのは人間も犬も同じです。特に、シニア期に差し掛かると、同じだけ運動させていても新陳代謝が落ちているので太りやすくなったり、また、避妊、去勢した犬も太りやすくなったりします。
そういった愛犬の体調の変化を気にせずに、愛犬が欲しがるだけ、あるいは飼い主さんが愛犬にとって適切なドッグフードの量を考えずに適当に与えていると、愛犬が肥満になるリスクが高くなります。
栄養不足になるリスクがある
成長期にある犬や、妊娠期、病後など、栄養が必要な時期であるにも関わらず、ドッグフードに質や量にこだわらずにいると、愛犬が栄養不足になる恐れがあります。
尿管結石、循環器系の疾患のリスクが高くなる
体質的に尿管結石になりやすかったり、腎臓病の傾向がある愛犬に対して、その体質に合ったフードを与えず、質の良くないフードを与えると愛犬が病気を発症するリスクが高くなります。
失敗しないドッグフードを選ぶためのチェックポイント5つ
1.愛犬のサイズを考慮する
まず、愛犬の適正体重を把握します。純血種なら小型犬、中型犬、大型犬と、それぞれどのカテゴリーに属するかを考えればすぐにわかることですが、成長期の雑種の子犬だと適正体重がなかなか正確にはわかりにくいこともあるかと思います。そういった場合は、かかりつけの獣医さんに相談し、愛犬の適正体重を教えてもらいましょう。
2.愛犬のライフステージを考慮する
成長期とシニア期、授乳期、妊娠期間など、愛犬のライフステージや健康状態などを考慮してフードを選びましょう。
3.愛犬に必要な摂取カロリーを知る
愛犬の体重、年齢、運動量などを考慮して、愛犬に必要な摂取カロリーを知りましょう。ネットで検索すれば、いかに複雑な計算式かがわかると思います。
それでも、一度算出してしまえば、それを元にどれだけフードを与えれば良いかがわかるので、電卓を片手に計算することをオススメします。
4.愛犬のアレルギーの有無
食べなれていないフードを与えるとき、その後に何か異常がないか注意しましょう。極端に目が赤くなる、目ヤニが出る、足の裏を舐める、便が柔らくなる、といった異常があれば、何かアレルギー症状が出ていると考えられます。
そういったとき、獣医さんでアレルギー検査を受け、アレルゲンを特定すると、後々、ドッグフードを変えるときなどに役立ちます。
5.劣悪なドッグフードについての知識を持つ
高価で品質の良いドッグフードの知識を持つ以前に、劣悪なドッグフードについての知識を持ちましょう。なぜなら、高品質な食べ物が健康に良いのは当然だからです。例えば、愛犬に与えるフードの中に、何かよくわからない肉、どんな成分かわからない薬品が入っているかわからない食べ物がたくさん入っているとします。
そして、それを愛犬に食べさせるのではなく、自分が食べたいと思えるでしょうか?なぜ、劣悪な食品を食べると健康に悪いのか、そして劣悪な食品とは何かを知れば、愛犬を大切に思っている飼い主さんなら、愛犬にそういった劣悪な食品を食べさせようとは思わなくなるはずです。
まとめ
愛犬のことを本当に愛しく、大切に思うのであれば、健康に長生きしてもらうために飼い主として何をすべきかを最優先に考えるべきです。そして、飼い主さんから与えられる食事で愛犬の体は作られていることを決して忘れてはいけないと思います。
愛犬のフードを選ぶときには愛犬の年齢、体質、体格、体調などを考慮した上、ドッグフード選びに失敗する飼い主にならないように、最後の決め手として「自分ならこれを食べたいか」と言うこともチェック項目に加えてみてはいかがでしょうか?