犬はカメラをどう思っている?
愛犬の写真に撮るのが好きだという飼い主さんは多いと思いますが、犬は写真を撮られているということを理解しているのでしょうか?
この疑問については実験や検証などが行われているわけではないため明確な答えは出ていませんが、恐らくカメラや写真というものについて正確に理解することはできていないと思います。“カメラによって自分の姿が映され写真として残る”ということはやはり理解できないと考えられます。
しかし、カメラが自分に向けられるとき、その相手から期待をかけられていることや愛情を向けられていることなどは犬たちも十分感じ取ることができると思います。そのため写真を撮られることに慣れている犬などは、ばっちりカメラ目線になったり動きを止めたりして飼い主の期待に応えてくれるのです。
犬がカメラを嫌がる理由
犬はカメラや写真というものについて正確には理解できていないと考えられますが、それでもカメラで写真を撮られることにさまざまな反応を示します。写真を撮られるときの反応は犬によって異なりますが、中でも多く見られるのが目を伏せたり顔を背けたりどこかに行ってしまったりと嫌がっているような様子です。
犬が写真を撮られることを嫌がるのは私たち人間のように「恥ずかしい」「自分の姿が写真に残るのが苦手」という思いからではなく、どちらかというと写真を撮っている最中の雰囲気を苦手としていることが多いようです。
愛犬のかわいい姿をカメラに収めようと、飼い主さんが一生懸命になるほど犬は緊張し不安を感じてしまうのです。「こっち向いて!」「動かないで!」などと飼い主さんが焦った様子を見せたり真剣な顔でカメラや愛犬を見つめたりすることで、犬は「怒られている」と勘違いして背を向けたりどこかに行ってしまったりすると考えられています。
犬をカメラで上手に撮るコツ
愛犬の写真を撮ろうと思ってもなかなか上手く撮れない…と悩んでいる飼い主さんは少なくありません。遊んでいるときの自然な表情を写真に収めようと思っても、カメラを構えた途端うつむきがちになってしまったり硬い表情になってしまったりしていつものかわいい表情や姿を残すのは意外とむずかしいものだと思います。
カメラを構えて写真を撮ろうとしたときに犬が緊張や嫌がる様子を見せる理由の多くは、カメラの向こうに見える飼い主さんの顔があまりに真剣であることや「動かないで!」など強い口調での声掛けや焦った様子によるものだと考えられています。
そのため、リラックスした状態の犬の表情や姿を写真に収めたいときには撮影している飼い主さん自身もリラックスしていることが大切。また、カメラをのぞき込まずに自然に話しかけながらカメラは胸元あたりに構えて犬に撮影していることを意識させないようにすることもポイントです。
まとめ
犬は人間のようにカメラや写真について正確に理解しているわけではないと思います。しかし、カメラを構えている相手からの愛情や期待などの気持ちを感じている犬は多いと思います。そのためしっかりカメラ目線で写真に収まってくれる犬もいますが、反対に緊張してしまう犬も少なくありません。愛犬の自然な表情を写真に収めたい場合にはカメラを構える飼い主さんも真剣な顔になりすぎないようにリラックスして撮ることを意識するといいでしょう。