犬は苦手な人に撫でられるとストレスを感じる?
犬は撫でられることが好きだと思っている人は非常に多く、犬を飼っていない人でも公園などで会った犬をつい撫でてしまう…ということはよくある光景だと思います。しかし、犬によっては撫でられることをあまり好まない犬もいますし、好きじゃない人や信頼していない人に撫でられることにストレスを感じる犬もいます。
また、撫で方によっては恐怖や不安を感じることもありますので、犬を撫でるときにはただ無造作に撫でるのではなくいくつかポイントを押さえて撫でてあげるようにするといいでしょう。
好きではない相手でも好きな相手であっても、犬が嫌がる撫で方としては次のようなものが挙げられます。
- 急に体に触れる
- 頭を上から撫でる
- 尻尾や耳、足先など敏感な部分を触る
これらについては犬がストレスを感じやすい撫で方なので避けるようにしてください。
撫でられることでストレスを感じた犬は、多くの場合我慢をしているようですがあまりにもしつこく撫でまわされていたりすると我慢の限界が来て逃げてしまったり、逃げられない場合は撫でている人に対して攻撃的な態度を見せることもあるので気をつけなければなりません。
ストレスを感じているときの犬の仕草
犬が好きではない相手から撫でられたり、触られたくない部分を撫でられたりしてストレスを感じているときには何らかのサインを出しているので見逃さないようにしましょう。
わかりやすいサインとしては撫でられている場所を引き、手を避けようとする様子です。単純に「撫でて欲しくない」「触らないで」という気持ちの現われですので、それ以上しつこくその部分を撫でないようにしてあげてください。その場からいなくなったり、陰に隠れるような行動が見られる場合も同じことが考えられます。
また、リードがついていたり抱っこされたりしていてその場から逃げることができない場合などには、「やめて欲しい」「手を出さないで」という気持ちを示すために吠えたり唸ったりして撫でている相手を威嚇することも。それでもやめてくれない場合や撫でられたことで痛みや苦痛を感じた場合には撫でている噛んだりすることもあるので注意しましょう。
ちなみに、犬の体を撫でているときに犬が人に対して背中を向けるのは嫌がっているわけではない場合はあります。背中や腰部分などをもっと撫でて欲しい場合などに体を押しつけるようにしてきます。撫でる手を止めたときに体を手に押しつけるように近づいてくる場合などは「もっと撫でて」のアピールなのでたっぷり撫でてあげてください。
犬にストレスを感じさせないなで方
犬がストレスを感じない撫で方の基本は、優しく毛並みに沿って撫でることです。毛を逆立てるようにワシャワシャと撫でると興奮しやすいので、リラックスさせたいときには避けるようにしましょう。また、犬が触られて喜ぶ場所を知っておくことも大切です。
犬が撫でられて喜ぶ場所
首・肩まわり
家庭犬は飼い主さんの顔を見るために上を見上げている時間が長いと言われています。そのため、首の後ろや肩甲骨付近が凝りやすいため、その周辺をもみほぐすようにマッサージしてあげると心地よく感じる犬が多いとされています。
頬・耳の付け根
犬は優れた聴覚を持っており、さまざまな方向から聞こえる音に敏感に反応しています。そのため、自然と耳を動かしたり耳を澄ませて緊張させていることがあるため凝りやすい部分なのです。また、吠えることの多い犬は頬が疲れていることがあるので円を描くようにマッサージしてあげましょう。
腰・後ろ足の付け根
四つ足で歩く犬は腰や後ろ足の付け根付近に疲れが溜まりやすくなっています。また、小型犬など飼い主さんに対して飛びつくことなどが多い場合には股関節に負担がかかりやすいこともあるでしょう。腰や後ろ足の付け根は犬自身が触れにくい部分なので疲労感や痛みがあってもどうすることもできません。飼い主さんが日頃からマッサージをしてボディケアをしてあげるといいでしょう。
まとめ
多くの犬は信頼する飼い主さんや大好きな人に撫でられることが好きで、撫でられることに喜びを感じると思います。しかしながら、撫で方や撫でる場所によっては犬にストレスや苦痛を感じさせてしまうこともあるので注意が必要。犬を撫でるときには撫でられている犬の表情や様子を観察し、緊張してストレスを溜めていないか、心地よさそうにリラックスしているかということをきちんと確認してあげるようにしてくださいね。