突然走り出したり回り続けたり・・・狂ったように見える愛犬の行動心理

突然走り出したり回り続けたり・・・狂ったように見える愛犬の行動心理

犬の飼い主さんであれば、愛犬が突然狂ったように走り回ったり、くるくる回るなどの行動に直面したことがあるかと思います。これらの行動を”ズーミー”と呼ぶようです。獣医さんに初めて聞いた言葉なのですが、どのような行動なのか調べてみました。ぜひご参考にしてくださいね。

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ズーミーって何?

自分の尻尾を追って回る犬

愛犬が突然走り回ったり、くるくる回るなどの行動を英語スラングでズーミー(Zoomies)と呼ぶそうです。日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、獣医師やドッグトレーナーなどに使われることがあります。

一般的に仔犬期や若い犬に見られる行動ですが、犬種・性別・年齢問わず起こる犬の行動の一つだと考えられています。

どんな行動なの?

ボールを咥えながら飛び跳ねる犬

  • 突然走り回る
  • クルクル回る
  • 飛び跳ねる
  • カーペットやソファに体をこすりつける
  • おもちゃを咥えて振り回す

などが目立つ行動でしょうか。AKCによると、円を描いて走ったり、回転するなど必死に何度も繰り返すことを特徴としています。

飼い主さんから見れば、愛犬が突然ハイテンションになったような状況でしょうか。これらの行動一つひとつと直面する機会があると思います。こんな時、飼い主として心配になることがありますよね。

なぜズーミーが起るの?

ジャンプするコーギー犬

犬の飼い主さん全国共通して、愛犬にこのような行動が頻繁に起こるといわれており、すべての犬に起こり得る行動だといわれています。

ズーミーは、犬が持て余したエネルギーを発散したいときや、ストレスを発散したいとき、喜びの表現を現わす行動の一つだといわれています。

どのような場面で見られるのでしょうか?

シャンプー後に犬が走り回る

オレンジ色のバスタオルに包まる犬

一般的に良く見かけるのは、お風呂上がりではないでしょうか。愛犬の濡れた身体をバスタオルで拭こうとすると、狂ったように家中を走り回ることがありますよね。これは過度のストレスと興奮を発散するために起こるのではないかと考えられています。

わが家の愛犬は、シャンプーの後に顔を壁に擦りつけるような行動をします。脱衣所のドアを閉めてケアを行うためか、床に激しく転がりながら、私の体に顔を擦りつける仕草を見せます。

ドライヤーが完了してドアを開けると、狂ったようにリビングへ飛び出します。この行動はどんな理由が考えられるのでしょうか。

シャンプーが犬にとってストレスだから

人間にとって良い香りや無香料のシャンプー剤でも、犬にとっては不快に感じているのかもしれません。

自分の匂いを消されてしまう不快感から、シャンプー後にストレスを発散するための行動といえます。そして、タオルで拭かれた後は、ドライヤーで乾かす作業が待ち構えています。ドライヤーの熱風と轟音が犬にとって恐怖を感じる存在なのです。

お散歩帰りに突然走り回る

うれしそうに走るシーズー犬

大好きなお散歩を終えて、興奮状態が冷めていない状況です。飼い主さんとのお散歩は、1日のうちで最も楽しい時間。お散歩に行く前から、飼い主さんが外出する素振りを見せると、犬は尻尾を振り回して喜びの表現をしますよね。

お日様の日差し、草花の臭いや他のワンちゃんのおしっこの臭いをクンクン嗅いだり、犬にとって刺激になる出来事がたくさんあります。

これらのうれしい刺激が、犬にとって興奮冷めやらぬ状態で家路に着くのですから、お散歩帰りは特にハイテンション状態で、ズーミー行動が現れやすいといえます。

公園やドッグランでのズーミー

芝生の上でジャンプするウェルシュテリア

お天気の良い日に、戸建の庭や公園、ドッグランにお出かけして、大喜びで走り回る愛犬の姿は飼い主から見てもとても微笑ましい光景ですよね。

多頭連れで屋外へのお出かけ、他の犬と触れ合いコミュニケーションを図れるシチュエーションが、「思い切り走っていいのよ!」との飼い主の合図とともに、愛犬をズーミー行動に導かせるのかもしれません。公園や屋外は、犬にとって一番うれしい場所です。

狂ったように見える行動が飼い主さんを心配させる

ソファの上でクッションの綿にまみれる犬

愛犬が突然走り回る姿に、飼い主さんは「うちのコどうしちゃったんだろう?」などと不安な気持ちになることがあるかもしれません。

シチュエーションによっては、スリッパやおもちゃを咥えて走り回ったり、クッションをぐしゃぐしゃにしたりする愛犬の異常行動に、「狂ったような」という表現が相応しいように感じることもあるでしょう。

ですが、ズーミーは病気ではありませんし、愛犬にとって危険行動ではありません。ただ一つ注意してほしい点は、家の中に赤ちゃんや幼児、高齢者、病気療養中の家族などがいる場合は、愛犬のズーミーが始まったら安全な場所に確保してください。

身体の大きな犬など、状況によっては人間を転倒させたり怪我をさせる恐れがあります。個体によって、どのような行動をするか違いがあり、吠える、噛むなど問題行動を起こすケースもあるようです。

このような場合は、なるべく室内から屋内に出るように仕向けましょう。愛犬のエネルギーを燃焼させるためにお散歩や公園に出かけることで犬を落ち着かせることができます。

また、興奮した犬を追いかけるような行動は避けてください。追いかけるとさらにヒートアップしていきます。大抵の場合、数分程度で収まります。

まとめ

はねている犬

犬が突然走り出したりクルクル回るのは、犬種・性別・年齢に関わらず良くある行動で、犬がうれしいとき、何らかのストレスを感じているときや興奮状態に起こりやすいといえます。

愛犬の運動不足や、雨の日や寒い季節など室内に長時間いることが原因の一つでもあり、犬がエネルギーを発散したがっている状況だと考えられています。

頻繁にズーミーが起るようであれば、屋外の公園やドッグランなどに出かけ、思う存分走り回ることでエネルギーを発散させましょう。その際、飼い主さんが危険な場所や人に突進しないように必ず監視してあげてくださいね。

【参考URL】
https://www.akc.org/expert-advice/lifestyle/what-are-zoomies/
https://www.rover.com/blog/the-truth-about-dog-zoomies/
https://www.thelabradorsite.com/dog-zoomies/
https://braincharm.com/2017/11/29/does-your-dog-ever-start-running-around-like-crazy-its-called-the-zoomies-and-dogs-do-it-for-a-reason/

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