犬が隙間から飼い主を覗く理由
気配を感じてそちらを向くと、隙間やソファーの影から飼い主のことをジッと見つめる愛犬がいた、という経験は、飼い主であれば誰もが持っているかもしれません。いったいなぜ、犬は隙間から飼い主を覗くのでしょうか。
1.飼い主が忙しそうだから
まずは構ってほしくて飼い主の所へ行ってみたけれど、飼い主が忙しそうに家事をしていたから、とりあえず邪魔にならないように隙間から飼い主に視線を送っている…という状況が考えられます。
中には「甘えたい!」という欲求が先行して、飼い主が忙しそうにしていても嬉しそうに興奮した様子で駆け寄ってくる犬もいます。
しかし、年をとるにつれて犬も次第に落ち着いてくるため、「もう少し待てば構ってもらえる」とわかれば、大人しく待つ犬も多くなってくるのです。
2.好きすぎていつでも見ていたい
飼い主のことが大好きな甘えんぼうな犬の場合、とにかく飼い主の姿を視界に入れておきたいという理由で、隙間からでもジッと見つめていることがあります。
この場合は、あまり切なそうな表情ではなく、どことなく満足そうな、柔らかい表情をしていることが多いです。「飼い主さんがいる」と存在をそこに確認できるだけでも幸せを感じているのです。
しかし、あまりにも「クゥーン」と鳴くなど落ち着きがないようであれば、分離不安を引き起こしている恐れがあるので要注意です。
3.怒られた後だから近寄りがたい
叱った後に、愛犬が近付かず、少し離れた隙間からこちらを覗いている場合は、「飼い主さんに構ってほしいけれど、さっき怒られたし…」と近付くことを躊躇していることがあります。
しつけの最中で、悪い事をしたから距離を置いているタイミングであれば、構わず、目も合わせずしばらく放っておく方が良いでしょう。
しかし、すでにしつけタイムが終わっている場合は、「おいで?」「もう怒ってないよ」などと優しい言葉をかけ、犬が近付きやすい雰囲気を出してあげましょう。それでも自ら近付いてこない場合は、飼い主から近寄り、スキンシップをとりましょう。
4.飼い主のご機嫌を覗っている
飼い主がイライラしていたり、落ち込んだ様子を見せているのであれば、犬はそれを表情や仕草から感じ取り、飼い主の様子を覗っている可能性があります。
例えば、飼い主がイライラしている様子を見たのであれば、犬は「今は近付かない方が良いのかな?」「何かしちゃったかな?」「機嫌は直ったかな?」というように、少し離れた隙間から飼い主のご機嫌を覗うことがあります。
犬は私達の想像を超えるような、まるで本当の子どものような行動を見せることがあります。犬を叱っている最中でなければ、「おいで」と優しく声をかけてあげましょう。
用事が終わったら呼んであげよう!
どんなタイミングであれ、犬が隙間から飼い主を覗いているのは、飼い主のことが気になっているからです。中には構ってほしくて、許可を待っている犬もいます。
そのため、叱った後、忙しく家事をこなした後、時間が空いたのであれば、「おいで」「遊ぼう」などと優しく声をかけ、愛犬にスキンシップタイムの許可を出してあげましょう。その際、「ちゃんと待てたね」と褒めてあげることも大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は飼い主の様子をよく観察し、そこから飼い主の感情をも読み取ることができます。そのため、さまざまな理由で隙間からこっそり覗いていることがあるのです。飼い主はその様子を察知し、優しく声をかけ、愛犬が甘えられる雰囲気を作ってあげてくださいね。